シーズンが終わりました。
2021年シーズンが終わりました。
東京戦よりこっちというか、今年は、サッカーについて考える気にならなかった1年でした。
なぜかというとサンフレッチェがこの程度のサッカーでいいと思っているなら、私は褒める事もできないし、なんなら批判するにしてもこの4年間同じような批判をしてきて、もう今更なにを言ったところでという気持ちなってきて、批評ということはやめましたし、批判する気にもならなくなりました。
2017年に残留した時、メンバーの技術がとことん落ちて、その年は降格を覚悟しましたが、ヨンソンさんがチームを整えてくれて残留することが出来ました。
それなのに一部の選手がヨンソンさんを嫌がり、前監督を希望した、とかいう話も出てきて、この4年間が始まったわけです。
この4年間は、勝ちもするけど、負ける時は続けて負けて、その後は右肩下がりで順位もチーム力も落ちて行く一方。
2021年は残留しましたが、一部の選手のがんばりで勝ち取ったものだと思うのです。
それなのに退任後、やたらと持ち上げる記事や選手のコメントが並び、それが、「できない時も使ってくれた」という感謝のコメント……
正直これにはガッカリしました。
この人がいないとやっていけないというような、考え方にされてしまったのか?
だからみんな二転三転するようなサッカーでも大人しくやっていたのか?
私から見たらポジションもまともに取れない勝つ気があるのかどうかわからないサッカーだったのに。
もう、二度と見たくもないし、前監督の話も聞きたくない。
彼の人柄いくらいい人であったとしても、私たちにはサッカーという仕事ぶりが全てであり、人柄で埋められるようなものではないのです。
私は来年、サッカーが見たいのです。
しっかりと作られたサッカー。
継続された戦術、伸びゆく技術。
現実に向き合い、自分に自信を持った選手達を。
監督に依存するのではなく、自分に自信を持ち「なんで俺を使わないんだ!」と気持ちをぶつけるくらいの思いをピッチで表現して欲しいのです。
徳島戦、前半のサッカーは相手が残留のために慎重になり過ぎてこちらのやりたいようにできたところもありますした。
それでも形は出来ていました。
なぜ形にこだわるかというと、技術がないチームは、まず形を備えないと自分のいる場所、ポジションがわからなくなり、崩れてしまうからです。
前半で3点取ったサンフレッチェは、そこで何を思ったのか、後半引き始めるのです。
なぜここで自分たちを卑下してしまうような状況に持っていくのか?
これは今年一年通して思ったことです。
やるなら最後までやるような試合もあっていいのではと思うのです。
体力温存というなら、引くのではなく、ポジションを保ちポゼッションを駆使して体力温存をする手もありますし、5年以上前はそういうサッカーが出来ていたのです。
そうなんですね、ポゼッションする技術がないから引くしかないんです。
引いたら引いたで、守備の技術もないので、失点する。不出来な自分が当たり前になってしまった事に向き合わなければならないのに、使ってもらって感謝、それでは、いつまで経っても優勝した頃のような選手にもチームにも成ることは出来ません。
もし、これを分不相応と言うなら、私は選手を見くびったものだと思いますし、プロになったからには、トップリーグの選手ならば、リーグトップに君臨するチャレンジをする勇気を持っていいと思うのです。
私たちは今のレベルのチームからJ1を連覇するようなチームになった流れを見てきています。
川崎だって、同じ時期にJ2から昇格して、今の地位を築きました。
どこのクラブも不可能な夢では無いのです。
来季、若手が多く起用され伸びていく事を期待します。
ただ、試合に出るだけでなく、思考しながらサッカーをしていく、チームに貢献していく、ベテランにサポートしてもらうのでなく、対等にプレイできるようになる、2008年のサンフレッチェのようなシーズンになって欲しいのです。
あの頃を知っているのは、青山選手だけになりましたが、全ての選手にプロとしてのモチベーションが伝わるような新監督が来てくれそうです。
強化部長は攻撃と守備のベースが出来ている、と言っていますが、徳島戦を見てそのベースがあるようなチーム状態だとは思えません。
2018年当時からするとかなりのダウンです。
新監督が鍛え直してくれますよう願うばかりです。
世代交代?
後半、3枚代え。
ここから交代で入ったメンバーが来期の構想のメンバーかもしれません。
土肥くんと鮎川くん、怪我明けですがいいプレイが見られました。
まとまり、というところには至りませんが、注目は塩谷選手をボランチに入れたこと。
世代交代でいきなり若手を2ボランチに置けない、ボランチの片割れは広島の心臓部ですから、ここに塩谷選手を入れるという事は、来期の布陣は彼を中心に組まれるかもしれないと、私は感じました。
野上くんはまだ若いですし、荒木くんを手放すようなことはしないし、佐々木くんはキャプテン。
来季は佐々木くんがキャプテンとしてリーダーシップを取りながら、もしくは、塩谷選手がキャプテンとなるか、そういう牽引力のある力強い選手をクラブの顔としても据えたい、と。
そのために帰任セレモニーやグッズの販売、クラブが彼を並々ならぬ待遇で迎え入れたのは、来期からのボランチ世代交代への布石ではないかと予想しました。
それくらいの大掛かりな事をしなければ、降ろせないのが青山敏弘という選手ではないかと、思うのです。
彼は、試合に出られればいい、という思いでなく、なぜスタートからじゃないのか、毎試合スタメンじゃないのか、ということにこだわりを持っていると、私は見ており、だから、同世代がカテゴリーを下げたり引退したりするのを見ても、故障があっても帰ってきた時には、レギュラーでやり続ける、という努力をしてきて、それを結果でも表し、クラブも認めているのです。
実際、一昨年は昇給していますし、今年も据え置き。
斜陽に入る年回りの選手が怪我をしても評価し続けた事に対して、時代を変えるとするなら、と思いました。
清水戦、スタートのメンバーに疑問を持ちました。
ちょっと、この組み合わせで勝てるとは正直思えなかったのです。
初めての組み合わせが多すぎて、いくら下位とはいえ、というところなのです。
考えてみたら湘南戦もどこか、チグハグだった。
アクシデントでチームになりましたが、もし、柴崎さんが退場しなかったら、清水戦と同じことだったのでは?と思ったのです。
勝てる気がしないのでなく、勝てるサッカーをしていないのかもしれないと。
実際、ホーム最終戦で勝てればいいのでは無いかと思うんです。
その布石が清水戦ラスト15分のサンフレッチェではないかと。
ホーム最終戦で勝って、徳島でも形になれば、そのメンバーを温存し、監督はやはり外からということで招聘し新体制で新しいサンフレッチェでスタジアム開業まで、そこから数年のチームを作っていこうという事ではないのでしょうか。
さすがに来期、青山選手を中心にクラブを作ってスタジアム開業までとなると、36歳、なかなか難しいところがあるかもしれません。
清水戦で最後引き分けて負けてなかったら、世代交代が加速するかもしれません。
ですが、気になることが。
サンフレッチェが昨今獲得している選手がいずれもカテゴリー下からの選手なのですね。
そのチームで優秀だったとしても、カテゴリーが下というのは、どうしてもレベル差をうめられないとこもあり、コーチ監督が余程考え方を替えてあげられなければ、その身体能力を開花させられないと思うのです。
安く取って評価を上げたいのはわかりますが、この4年間それが機能するようなやり方にはなっていませんよね。
試合に出したら勝手に育つ、そんな事では無理そうです。
何より、私はあおちゃんが、来年試合に出られるんだろうか?とい不安を抱いてしまったのです。
ゲーフラ作ったけど、挙げられるんかな。
1試合でもおおく、ゲーフラあげておむかえしたいなー。
そこまで考えてしまったんですね。
清水戦の後半に。
がんばれあおちゃん。とにかくがんばらんとならんよー!
まあくんの引退。
家本主審が今期で引退されるということ、ツイッターでいろんなことをつぶやかれたり、noteを始めておられたので、もしかするとセカンドキャリアを考えておられるのかなと感じていました。
そしてサンフレッチェ広島と家本さんと言えば、あの鹿島アントラーズとの「ゼロックススーパーカップ」です。
シーズン初めの大事な試合でした。この結果がリーグに直結するわけでもない「お祭り」的な試合ですが鹿島においても広島においても
この先のチームの行く先を示すような大事な試合でした。
そのころの家本さんのジャッジングは批判されることが多かったので、この試合が荒れてしまったことについてさほど疑問もなかったのですが、この試合のころから審判に詰め寄る選手、試合後「結果を左右された」と批判するサポーターの声に疑問をもつようになりました。
ファールの場面などでは、双方のサポーターの言い分というのがまず違います。
先日の柴崎さんが退場になったファール、現在は、VARというシステムが導入されたのでさかのぼって確認されることもできるようになりました。
しかし、当時は、そのようなシステムがないため、主審、副審、選手、観客のそれぞれの中でそれぞれの解釈でジャッジングが評価されます。
VARがないので判定においてその場で決せられたものについて、誤審であっても覆ることは、Jリーグでは見かけたことがないので印象としては「主審一人勝ち」に見えてしまいます。
後、家本さんは、シンガポールへリーグ留学を言い渡されます。
その試合の後もやはり試合の結果が審判のせいだと言われることが続きます。
「自分は、見ていたのになぜ主審にわからないのか!」という声が多いと私は、思っています。
多分に漏れず、私もそういう感じ方をしていたのですが、その考え方を変えたのがサンフレッチェ広島の練習場である吉田サッカー公園での練習見学でした。
吉田サッカー公園はサッカースタジアムという作りでないのでスタンドがありません。
見学は、選手と同じピッチレベルからとなります。しかも見学エリアは、ほとんどゴールの裏、ピッチにたいして縦方向に見ることとなります。
スタジアムで見ている時は、試合を上から見ているので人の重なりはありませんから全てが見えるんですね。
しかし、ピッチレベルとなると人が重なっている上に距離感もわからない。
しかも後ろから見ているのでポイントとなる部分がほぼ見えない。
そんな中で見えるポジションを取りながら副審と情報交換をし、素早いジャッジを下さなければならないのです。
素人がピッチレベルで見ていると紅白戦なんてハーウェイラインあたりからこっちも向こうも何が起きてるか、ほとんどわかりません。
その、「ほとんどわからない」中でどういうジャッジングをするか、というのも私は、主審の技術によってやり方が異なると思っています。
新人のうちは、最初から試合の流れを大まかに把握できるか。
前半にある程度両チームのファールの度合いを見ながら注意喚起をしながら進めて行き、後半は、得点の状況次第で変わってくるので前半の指標を元にジャッジングしているのでは?と、思っています。
これは、見る側もわかりやすいというか、ジャッジの流れが読める、試合運びになりますが、ともすると、何も起こらずいい試合だったように見えても主審が主役の試合になってしまうわけです。
ジャッジのながれが見えるというのは、当然選手にも見えるわけですから、ここぞという時の躍動感は出さなくなる可能性もあるわけです。
怪我をさせない試合運営というのがジャッジの最大め目的ではありますが、誘導してはならない、というのもジャッジングとしての難しさだと思いました。
先日の鹿島戦の高山さん、その前の松尾さん、この所の広島ホームの試合はベテラン主審が多かったように思います。
主審がベテランになってくると、余計に激しくなったり、抗議も増えるように思います。
たぶん、ずいぶん昔の鳥栖での試合だったと思うのですが、その時の主審が西村さんだったのですが、負けたかなにかで、ジャッジがいまいちと言う声があがっていました。
それまでもチームの敗因が主審のジャッジミスなどと言われることが多いなか、吉田でのことを思い起こすと、もしかすると試合の流れを作るジャッジングでなく、その場のプレイに対して瞬時に判断しジャッジを下す、という事をしているのでは?と考えたのです。
主審のジャッジで試合の流れを作らない、ジャッジはあくまでその場で起こったファールプレイによって止められるだけで、試合は選手が作るものである、ということなのでは無いかと思ったのです。
そうなると見る側からするとジャッジがブレているように映るわけです。
しかし、その場のジャッジはどうなのか?と、考えて見ると、当然その場面は止める場面でファールを取る場面であったり、痛みがないような場面であれば流してディレイする、という判断も試合を主審が阻害しないという判断でもあると思ったのです。
そのギリギリで瞬時の判断をすること、そして、試合を選手と一緒に作り上げていくことなのだと。
そういう試合は、試合の流れは選手にゆだねられているので、先日の鹿島戦のように乱闘が起きてしまったりすることもある訳です。
高山さんは、荒れてしまわないようにするそこまでの判断についてまだまだ家本さんや西村さんに学ばなければならないところがあるかもしれませんが、こちらがクリーンなサッカーをしていれば、プレイを阻害するようなジャッジングはしません。
彼ら主審も選手同様、アスリートとしてピッチに立っているという事、どれだけ選手のプレイの邪魔をせず、怪我人を出さず、試合を進められるか。
選手と共に目指して来た人、それが家本さんを含めJリーグのプロフェッショナルレフリーだと思いました。
そして、それだけのクオリティを保とうとすると、以前、主審の定年は45歳と言われてました。
人手が足りないので、少し延長もあったと思います。
去年今年と若い人がJ1の笛を吹き始めました。
まだまだ、エキサイティングな試合に出来るほどの技術ではありませんが、松尾さんや家本さんが若かりし頃、J2で始めてそのジャッジングに触れて、なんでそこでファール取るんだ!とか野次ったり、松尾さんなんて荒れすぎてパニックになってしまってたり、それは、新人時代はいろんなことがありました。
そう思うとその経験が若い人たちに受け継がれているのかもしれませんね。
いまの若い人たちは、とりあえずソツなくこなしています。
これから、きっと家本さんがエキサイティングな試合にするためには、ということを彼らに指導してくれるんじゃないかと、期待しています。
サンフレッチェと縁のある、広島県福山市出身の家本さん、引退後はぜひ、サンフレッチェとのコラボもお願いしたいところです。
残り試合、現役を楽しんでください!
最後になんで「まあくん」なのか?
福山で行われた天皇杯での事。
私たちの前に座っていたおばさま3人が家本さんの子供の頃をよく知っている方々だったのです。
おばさんたち、家本さんが出てくる度に「まあくん!まあくん!」と呼びつけるわけです笑笑
まあくんも照れながらこっちを見たり笑笑
小さい頃を知っているおばさんたちには頭が上がらないですよね笑
それから私たちも家本さんの事は「まあくん」呼びです。
まあくん、おつかれさまでした!
好き嫌い。
私は、これでよかった、というほうが強かった試合ではなかったかと思いました。
しかし、今年は昨年以上にサッカーではなく、感情論で選手のプレイや監督の批判を多く見かけました。
批判に対して、評価するほうも感情論。「好きか、嫌いか」というだけで批判もすれば評価もする。
選手監督に対してポジティブな言葉であってもそれは「好きだから」いい、ということで本業であるサッカーが置き去りになってしまっている印象があります。
ハイネルは、ファールをするから嫌いだ、怒るから嫌いだ、でも、実際、あおちゃんも荒れてるところで怒ってるし、ひどいファールもある。
だけど、サンフレッチェのサポーターはあおちゃんを「嫌い」と言わないんですね。
(言ってる人もいるかもしれないけど)
隼人君が失点に絡みました、なぜ、失点に絡んだのかというと3人のラインがそろっていた時は、お互い補完しながらボランチもサイドも守備の時は、ブロックを組んで守備していたので、お互い同じくらいの守備技術であっても破綻せずにいたのに得点が思ったように取れないからということで、また、中盤プレスの上に、さらにウイングを上げるため4バックがするようなサイドバックじゃないストッパーを上げ始めたから、当然、ボランチがサポートに行けない攻撃時にカウンターを食らうと、そこに居るのは、隼人君一人ということです。
そんな数的不利でなんとかできていたのは、全盛期のもんちゃんくらいなもので、千葉ちゃんなんて、なんども挫折ならぬ左折しまくるような抜かれ方をして、失点していたものです。
しかし、あの頃は、それ以上に点を取ってくれるストライカーもいましたし、サイドもトップ下にもうまい選手がいたのでそこまでバックに負担がかかるようなことにならなかった、ということです。
なんなら、ポイチさんの最後のころがこの前の鹿島戦と同じ感じでした。
ウイングを早く攻撃参加させるために上に張らせっぱなしだったので、3バックのストッパーがもんちゃんと塩谷選手だったとしてもウイングの裏を突かれて失点しまくっていましたから、3バックで4バックのようなサイド攻撃をしようというのは、苦肉の策というか、よほど、気の利くボランチかアンカーがいないと成立しないやり方である、ということだと私は、思っています。
なので、ボランチにプレスさせる、ストッパーを上げてカウンターに対してリベロを数的不利にする、というところが見えた時点でイエロー覚悟のファールでホルダーを止めに行く、というのは、あくまでエマージェンシーの対応であり、しかもハイネルは、相手にけがをさせていないのですから、その状況に気が付かずに守備のサポートに入れていないほかのメンバーは、いったい何をしているのか?というところに言及してほしいくらいなのです。
鹿島戦や仙台戦については、中盤、バックのポジションブッキングが多く、湘南戦の柴さんが退場になるまでもそうでしたが、動くということはお互いの距離感、ポジションが把握できていなかったら、相手に対してランコースやパスコースを与えてしまう、ということがまったく理解されていないということなのですね。
それを言わないとわからない、特に若手。
言われないと判断できない、というところで、若手が成長しているという声もありますが、今は、試合に出ているだけと私は、見ています。
それが悪いということでなく、成長曲線というのは、伸びている時期とフラットな時期があるんですね。
自分に課した課題をクリアしていかなければならないと取り組んでいる時期は、右肩上がりに伸びますが、ある程度チームにフィットできてきて、そつなくこなせる自分でもここまでできていれば、失敗もない、となると、課題がありませんから少しフラットな時期が続くのです。
すごく意識の高い選手(どんな人でも)なら、そのフラットな時期でも自分の課題を試合の中、練習の中から探っていくと思うのですが、試合に出続けていると
なかなか落ち着いて考えられなかったりするものです。
そうなると、失敗してから課題が見つかるわけです。言い方を変えれば「チームに迷惑をかけてから課題が見つかる」わけです。
そうやって、みんな成長していくのですが、その失敗をベテランが肩代わりしてくれている場面もあるということを知ってくれているといいなあと思っています。
そう考えると、ハイネルさんが試合メンバーに選ばれ続ける理由もわからなくないと思うのです。
私も最初は、あまりに動きが激しいので回りが落ち着かないじゃないか、と思っていたところもあります。
でも、彼は、ボランチに入れば落ち着いたプレイもしますし、チームを動かさなくては、ならない時は、自ら動かし始めます。
前にも書いたと思うのですが、自分以外の9人の選手を引き連れチームとして躍動させる、しかもまだ未熟な若手選手がチームの半分を占める状況で動かすというのは、なみなみならぬ労力であり、時に必要以上に目立たなくては、その意図を伝えることができない、というところをやってくれていると私は、考えています。
それでも、感情で「好き嫌い」で、ということなら、私は、評価も批評も同じ土俵だと思います。
うん、どっちも同じです。好きだから、悪いプレイをしてもいいところだけ見て評価する。
嫌いだからいいプレイは、観ずに悪いプレイだけみて批判する。じゃなくて、彼らがどういうサッカーをしているのかを見ませんか?と私は最近思っています。
そういう中での、湘南戦、柴さんがいなくなってからの70分です。
この状況でサンフレッチェが取れる道は「引いて守り切ってスコアレス」という選択肢しかなかったと思っています。
それは、なぜかというと、すべては、チームとしてやり直すために隼人君に背負わせてしまった十字架を全員で背負わなければならないと思ったかどうか知らないけど、ここでまた中盤プレスだ、やれサイドを上げろなんてやってたら鹿島戦よりひどいことになり、そんな試合をした日には、隼人くんがメンバーへの信頼を失ってしまうかもしれないわけですよ。(これも想像ですけど)
鹿島戦、仙台戦、我慢強いから、がんばっていてくれた隼人君が泣くような事態になったことをベテラン選手たちは、強く後悔したんじゃないかと思うんです。
(さらに妄想ですけど、そうあってほしいということで)
だから、柴さんはあんな激しいタックルに行ってしまったのかもしれないですし。
実際柴さんは、あんまりああいう守備は、しない人だったのですがこの最近結構がっつり守備に行くようになってたんですね。
それってやっぱり、若手を助けたい、俺もチームに貢献したい、っていう思いが(あのパイロットコスのトップバッターも)あるんじゃないかと、私は、妄想・・いや、想像してたんです。(取材とかできない素人なんで真意はわからないんですけど)
もしかすると、柴さんが退場しなくても同じような展開で、単にカウンター一発、という展開でもあったのでは?とも思うのです。
あおちゃんが言ってた「ジュニオールをフィットさせたかったけどできなかった」というコメントで、これは、柴さんが退場するしないに関係なく、フィールド10人の時点でも、もしかすると、前半20分までに「あーどうもジュニオールで点が取れそうにないなー」という見解があったのかもしれません。
そうでなかったら、柴さんが退場してすぐにリトリートする、という方向性に持っていけたか、というとそうもできず、人数すくないけど中盤プレスしてなんとかなし崩し的に失点しないように、得点できるようにバランスとらないと、なんてことになって、あっさり失点とかあったのでは、ないかと思うのです。
どうも、今日は無理そう、と思い始めていたから、じゃあ、今日は、どこまで守れますか、ということですよ。
これは、五輪中断後の福岡戦で見られたどこまでブロックが通用するか、そしてそこからカウンターを持ち出せるか、という攻撃の判断が遅いなら守備から始まるサッカーをし始めた、というところへの回帰であると思ったのです。
本当ならもっと前からはめて行って奪ってコンビネーションしたいところですが、もう、ジュニオールはそういうサッカーに参加できる選手じゃないとわかっているから、やはりできないとなればリトリートから。
相手は得点しないと残留できないですからガンガン攻めてくるわけですから、思い切り引き付けられたらワンチャンス・・・
柴さんがいても多分(ほんとに多分)そうだったんじゃないかなーと思ったので、方向転換が始まっていたというところから生まれたドラマだったのかもしれないななんて思うわけです。
そんな守備の中で意識の変化が見られました。
リトリートしているから、なのかもしれませんが、不用意なタックルがほとんどありませんでした。
タックルだけでなく、数人で密着して削りまくるというのもありませんでした。
鹿島戦が荒れたのは、あちらのせいでなく、サンフレッチェの選手が鹿島の選手の足元をふさぎに行き過ぎたせいだと思いました。
あんなに足元をぐちゃぐちゃやられたらイライラしますし、うちは、3人で密着しても出されたら終わりなのにしつこく付きまとって、鹿島は、ホルダーに一定距離を取って4人で囲み四方のパスコースをふさいでいました。
ファールなんかしなくてもうちのホルダーは、パスをだすこともできず、突っかかって奪われるの繰り返しだったのです。
そういう守備から寄せすぎず、相手のパスコースにサポートもいる、そういう守備で外へ外へパスを回させて、クロスを入れさせないようにする、入れられても中ではじく、ということを繰り返していけば、湘南も「自分たちに得点力がないからこの順位なんだ」ということを思い出すわけです。
それでも結構危ないシーンは、ありましたが、ここは、「しくじりキャプテン荒木」もう、ここでしくじるわけには、いかないぞ!という渾身の守備をに見せるのです。
鹿島戦「荒木らしくない」と言われてましたが、私からすれば、なんども言いますがひとりにされたらあんなもんです。
だけど、彼の瞬間的な守備眼は、誰より抜きんでていて、そういうのが、今の隼人君のいいところ。
でも、それ以外のもっとコンスタントな基礎とか判断においては、まだまだ「若手」なのです。
彼もまた今は「試合には、でているけど」という選手なのです。
ベテランさんたちからすると、「もう!お前ら一体何考えてんだ!!」と言いたいことがいっぱいあると思います。
でも、今のベテランさんも若い時は、同じでしたから。ほんとあおちゃん。
そんな中で育ててもらって。
私、監督やコーチが選手をそだてるのかとおもっていたんですけど、もしかすると、一番影響されあっているのは、選手同士じゃないかと思うようになりました。
ミシャのころは戦術も育成も監督がやっていると思ってたのですが、前監督になってからは、選手をそだてているのは、選手じゃないかとおもうようになりました。
ピッチの上で、一緒に試合に臨んで、その場で課題ややるべきことを落とし込んでいく、そういう育成方法でこの2年くらいは、若手が伸びてきているのではと思いました。
特に五輪明けからのベテランさんたちの若手に対する対応は、自分たちのプレイに責任を持ちながらも若手の指示もしてましたから。
それで勝てた名古屋戦。
なのに、仙台戦で見たものは?でしたから。
2週間の休みの間に何かあったなと。
そうしたら監督退任。
こんな流れで退任なら、初年度で退任していただくのが一番だったと私は、今でも思っています。
順位への評価が低かったと言われてますが、初年度のスタートダッシュの要因は前年度に4バックをやった時のスライド守備とポジションの徹底化のなごりから、プレスしても裏を取られず高い位置でボール奪取もできていたから。
それを夏の中断でヤンソンさんのしていた守備を一掃してしまった。だから中断開けから勝てなくなった。
2017年の残留に至るまでのチームの立て直しなくして2018年の2位はありえませんでしたし、2018年の後半で勝てなくなった時点で、もし、同じ監督でいたならば3年後のサンフレッチェの状態が見えていた人が少なからずいたはずなのです。
それを、公式のライターがなかったことにしようとしている、それがすでに見る側に対するサッカーの知見を捨てさせる理由であると思っています。
ここで、しっかりとサッカーに立ち戻らないと、もう広島市民の観るものはサッカーでなくてもいいんです。広島には、野球もバスケもフットサルももっといいサッカーをする、夢を見られるサッカークラブもあるんですから。
そういう中でトップリーグにいるサンフレッチェにとって一番有利なものは、本分である「サッカー」なのです。
好きと嫌いで判断するのでなく、今一度、サッカーの魅力を語れるサポーターを増やすような方向性が来ないかなと、強く感じた、湘南戦でした。
感情論
実は、チームでやってる仕事でミスをした時の理由は複合的で、例えば私が間違った形状のデータを作りました、というミスでさえ、「仕事が立て込んで集中出来なかった」とか「インプットの理解が不十分だった」「お互いの認識がズレていた」「分かっていると思っていた」などなど、自分だけの理由でなくミスは起こるものなのです。
それに、自分1人だけがミスして失点を防げないシステムになっている事が問題なんですよね。
得点にしてもそう。1人だけが何とかするようなシステムになっているから、点も入らない。
そりゃ、4失点して、1点で終わりますよ。
だから、あなたをバックに置き去りにしてみんなでサイド攻撃だ!なんていうサッカーを仙台戦からし始めた人のせいなんです。
隼人くんのせいじゃない。千葉ちゃんだって、ウイングがハイポジションを取るようになって、ストッパーが上がり始めたら失点が増えてチームが勝てなくなった。
イリアンはすごかったけど、それでもカズさんのサポートが無かったらやはり1人では守りきれなかった。
リベロって、周りのサポートがあってこそ、キーパーの前の「門」を務めることが出来ると思うんです。
それが機能すれば守備はガッチリですし、今期、「守備の広島」と言われてきたのは、その3バックのコンビネーションにあったと思うのです。
それが、出来ていた中断前。辛抱できるいいサッカーで久しぶりにホームで勝ち、中断に入って、明けの仙台戦でいきなりサイドにストッパーが上がり始めて、ボランチが上に下に左右へと。
こんなことをしていたら、定まっていないことを、いつまでたっても自分たちが掴めない。
ポジションが定まってないのを相手チームが冷静に判断すれば、当然、裏を取り、パスを通し、前線に機能するでしょう。
あおちゃんのアシストでエゼが決めてから、しばらくは鹿島もバタバタしましたが、こちらが繋ぎきれない。
サイドは高い位置に居ても相手のバックが抑えているから使えない。
それなのにサイドに人数をかけてバックを疎かにしたばっかりにまた失点。
その頃にはしっかり鹿島の布陣は落ち着いてた。
うちは相変わらずバラバラと動き回るだけで、ポジションブッキングも多く、相手にスペースを開けまくり。
これで負けないというか、走っているだけで一生懸命やっている、ということなら、見るべきところは無いなぁ、というサッカーでした。
だから、荒木くんが失点に絡んだから泣いていたと聞いた時は、「なんで1人に責任おわせてるんだよ」と思ったのです。
「ミスは誰でもある」
じゃなくて、彼をサポート出来なかったのは誰たちですか?
サッカーは一人が11人集まってやるスポーツですか?
全員が彼を一人をスケープゴートして、敗戦の責任を押し付けてはいませんか?
ほかのメンバーは、ミスが目立たなかっただけじゃないですか?
監督が変わっても前の監督が置いていった物がまだ残っています。
「色々してくれたから」なんて泣いてる場合じゃないです。
このサッカーを早くやめて、大量得点で勝った相手チームを見習って、自分たちに足りないもの(イチャモン付け以外)を吸収しないとならないのでは?
昨日の試合、モチベーションも内容もどうにもなりませんでした。
そろそろ、クラブからの契約内容提示が始まりますね。
しかし、それをおして、客前でプレイしなければならないのがプロですよ。
こんな感情に流された試合を二度としないで欲しいと強く思いました。
来節、キャプテン不在です。
荒木くん、出場可能性大です。
直ぐに試合があるのはラッキーです。
無の気持ちで立ち向かうのは、昨日の自分ですよね。
仲間と共に自分ひとりで背負わないのがサッカーというチームスポーツ。
ボールを介して仲間と繋がれる試合を湘南で楽しんできてください。