昔ホテルの厨房で働いていた頃…
先輩の作り方を見て盗んだり、賄い作りで試行錯誤しながらよく作っていた一品です。
ホテルでは料理に合わせて海外からの直輸入した専用の食材や調味料、スパイスなどが準備されていますが、今回は家庭の食卓なのであるもので作ります。
食材はよくある物ですが、工程はホテルで提供していた時とまったく同じ手順です。
まずは卵1個分に卵黄を1個追加しチーズを加えます。
羊のミルクから作られたペコリーノチーズを使えばより本格的になりますね。
今回は食品会社勤めの特権ですね。サンプルでいただいたエダムチーズを試してみました。
チーズと卵をしっかりと混ぜます。
やや緩めのペースト状になればOK
続いてベーコンを脂を滲ませながらじっくりと炒めます。
これまた本場仕込みですと豚ホホ肉の塩漬けグアンチャーレ。
なかなか家庭にありませんし、ベーコンで充分美味しく作れます。
ベーコンがカリッとなってきたら、パスタのゆで汁を加えます。
フライパンにベーコンのうまみ成分がこびり付いているのでそれをこそげ取ります。
そこへ茹で立ての麺を投入。
今回はフェットチーネ。リガトーニも美味しいですね。
強火にしてベーコンのうま味が溶け込んだ茹で汁を麺にサッと絡めます。
茹で汁とベーコンの脂を強火で合わせると少しトロミ(乳化)がでてきます。
そこへ先程混ぜた卵を投入。
中火で大きく大胆に手早く混ぜます。
卵が固まるのを怖がって弱火でやるよりも、中火でサッと作った方がハードルは低いように思います。
卵に濃度がついてきたら注意。あと数秒です。
フライパンをヘラでこすってソースの中に線が書ければOK。
余熱でも火が入るので手早く盛り付けます。
炭焼き職人風なので黒胡椒をたっぷりと挽きます。
ホテルで提供していた時と全く同じ工程のカルボナーラの完成です。
卵とチーズが濃厚で最高です。
フェットチーネとの相性もいいですね。
今日も美味しくいただきました(^^)