妊娠したことがわかったのは、
毎晩ポテトチップス(ビックサイズ)を食べながら洒落にならない怖い話のまとめサイトを読み耽っている時期だった。
なので自然に任せながら、楽しく生活できれば良いねと趣味やなんかで夫婦で過ごし、
気付けば結婚8年目
もはや妊娠なんて都市伝説のように思えてきていた頃でした。
それまで住んでいた家(アパート)から急に引っ越さなくてはなりなくなり、一ヶ月以内に新居探しと引っ越しを両方済ませねばと慌ただしく過ごしていた、去年の4月。
猫も飼っていたので難航した家探しでしたが何とか見つかり、日中は仕事、夜は荷造りとなんだかバタバタした毎日でした。
荷造りしたあとは
2chの洒落にならない怖い話のまとめサイトを読みながらポテトチップス(ビックサイズ)を食べることが日課になりつつありました。
それまでもポテトチップスは好きでしたが健康とダイエットも意識してあまり食べないようにしてましたが、もうどうでもよくなり毎晩ビックサイズ完食。
怖い話も好きだったのでだらだらとポテトチップス食べながら読み耽る毎日。
デブまっしぐら。
そして無事に引っ越しも終わった頃、がん検診を受けました。
毎年婦人科系のものだけ受けるようにしていたのですが、
そこで引っ掛かりました
一回ちゃんと婦人科にかかった方がいいかも、と言われただけだったのですが、気分は絶望
病の妄想力がいかんなく発揮され、悪い想像しては悲劇のヒロインばりに落ち込んでました。
そして連休をはさんで受診した婦人科で、驚きの一言を告げられるのです。
「妊娠してますよ」
嬉しさと驚きと、今ですか?!という気持ち。
いやね、素直に嬉しかったんですがなんせ都市伝説みたいになっていたので
「そんな事実際にあるんだ…」
という気持ちもありました。
そして新たな業務も引き受け、東京までよんで貰えて挨拶すませれたばっかりだったのに、と。
さらにあんなにポテトチップス食べまくって怖い話読みまくっていたのに…、と。
妊娠するってわかっていたらポテトチップスやめて怖い話じゃなくてクラシックでも聞いていたのに、と思いましたが
今さらしょうがない。
それからは特にポテトチップス欲と怖い話読みたい欲がなくなりました。
時期につわりが始まりましたが特にダメになる食べ物もなく、食事量も減ることもなく、つわり事態は凄く軽い方だったと思います。
やたらキュウリの漬け物が美味しくてそればっかり食べました。
塩気の強いものは高血圧になるから止めた方がいいのかなとも思いつつ、もともと低血圧だから大丈夫だろうと気にせず食べてました。
結局出産まで低血圧でした( ̄▽ ̄;)
妊娠生活事態は順調でした。
あの、北海道地震のあった時以外は。
地震で驚いたのか、切迫の恐れで二泊三日入院。
それ以外はお腹が張ろうとも出血しようとも、
「特に問題ありません」
と言われスムーズに診察の終わる日々。
もともとネガティブで心配性だったので妊娠中は不安も大きかったです。
ダメになったらどうしよう、出産の時死んだらどうしよう、無事に産めなかったらどうしよう。
そんな風にこじらせたりもしてましたが、
赤ちゃんは選んで産まれてくる説を信じていたので
「どんな結果になろうともそれは決まっていること」
と思いながら過ごしました。
どんなに悩んでも無事に産まれてくる子はくるし、空へ帰る子は帰る。
心配になったらそう思うことで乗りきりました。
そう言うといかに心配した妊婦生活だったかみたいでしたが、それなりに楽しんでましたし、
妊娠初期は色々理想の妄想もしました。
母乳で育てたいから食生活とマッサージ頑張ろう。
呼吸法をマスターして陣痛を乗りきろう。
お腹に沢山話しかけて赤ちゃんとコミュニケーションとろう。
そんな風にキラキラした理想も掲げましたがなにせ一応兼業主婦だったので、仕事が終わるとすぐに疲れて諦めました。
もう、なせばなる
それだけだな、と。
すべてを流れに身を任せよう。
明日の自分を信じよう(笑)
そんな妊婦生活になりました。
妊娠する前は、妊婦になったら「たま○くらぶ」とかそっち系の雑誌とか買っちゃうんじゃないのと思ってましたが、一切買わず。
ネットでみた母乳の為のマッサージを気がむいたときにだけやる。
そもそも完全母乳にこだわらない。
でなきゃミルクでいい。
でも出たときの為にマッサージは気が向いたらする、
そんな感じでした。
もうそのときの自分に任せよう。
そんな気持ちでした。
思い悩んでも悩まなくても結果は一緒。
全ては良いように回る。
その時の自分に任せる。
妊婦生活はこれに尽きました。
どんな結果になっても全て受け入れる
そしていよいよ予定日間近。
あの瞬間が訪れます
hiyami