■韓国の「イモ&サムチョン・ファン」文化! | 韓国・ソウルの中心で愛を叫ぶ!

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『中央日報』に紹介されていた写真。
【キャプション】イモ&サムチョン・ファンが大きく増えながら、既存の10代ファンとは違う様相のファン文化を形成している。今年1月、日本大阪京セラドームで開かれた「第26回ゴールデンディスク・アワーズ・イン大阪」を訪ねた日本のイモ・ファン。




韓国の第一紙である『中央日報』に、韓国のアイドルを応援する日本のおば様方の写真と共に、韓国の「イモ&サムチョン・ファン」の文化を紹介する記事が出ていましたね。


「イモ」とは、本来、母親の姉妹を意味する言葉で、少し年配の女性を愛情と親しみを込めて呼ぶ呼称です。同じく「サムチョン」は、お父さんの兄弟を意味する言葉ですね。


女性は母の姉妹、男性は父の兄弟のほうが使われるのは、実際、親と同性の兄弟(姉妹)のほうが、より関係が近いからなんですよね。それで、ニュアンス的には、男性アイドルにとって、お姉さんとお母さんを足して2で割ったくらいの感覚が「イモ・ファン」であり、女性アイドルにとって、お兄さんとお父さんを足して2で割ったくらいの感覚が「サムチョン・ファン」なんだと思えばいいでしょう。(*´▽`)


私は「家庭原理の文化」だといっていますが、韓国の親しい人間関係は皆、家族関係の延長なわけです。だから、アイドルより年が若ければ、「トンセン(弟、妹)」ファンであって、アイドル自身を「オッパ(妹が呼ぶお兄さん)」や「ヌナ(弟が呼ぶお姉さん)」と呼び、アイドルよりも年が上の場合は「ヌナ・ファン」、「オッパ・ファン」だとなるわけですが、問題は、年齢が兄弟であり得ないくらい離れてしまった場合で、そこで登場するのが、「イモ・ファン」、「サムチョン・ファン」なわけですよね。


たぶん、女性ファンなら、スター本人より、10歳くらいまでの差は「ヌナ・ファン」で、それ以上離れると「イモ・ファン」になるんじゃないかと思います。母親の妹と姉の両方が「イモ」ですから、けっこう幅が広いんです。ただ、自覚は自由なので、どんなに離れても「ヌナ・ファン」だというのはぜんぜん構わないと思います!(*´▽`)


ということで、その「イモ&サムチョン・ファン」が増えていることが、このように新聞記事にまでなるのは、韓国では以前は、アイドルファンというとまさに子供たちと10代に限るものだったからですよね。現在のようなガールズ・グループの初めとして「ワンダーガールズ」が出てきた時に、初めて「イモ&サムチョン・ファン」という言葉が韓国で使われたみたいです。でも、最近さらに「イモ&サムチョン・ファン」が注目されるのは、やはりこの記事の写真のように、日本の「イモ・ファン」の存在感が大きいのではないかと思いますが…。


ということで、『中央日報』の記事を下に訳してみました。心理はおそらく日本の「イモ&サムチョン・ファン」の方々もまったく同じなんでしょうけれど、やはり具体的な行動がまさに、韓国のイモ&サムチョンなんですよねえ。ヾ(≧▽≦)ノ"♪



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■「イモ&サムチョン・ファン」は何かが違います~人生相談も忌憚なくします!
アイドルに熱狂する30~40代…9企画社のファン担当者に調査




アイドルは、この頃、我が国の大衆文化のキーワード。歌謡・ドラマ・公演、皆、アイドルの世である。彼らに熱狂するファンも30~40代へと広がった。またそんな人気に力を得て、アイドルの年齢層もますます低くなっている。B.A.Pの末っ子ジェロは1996年生まれで、ショコラのティア・メラニーは97年生まれ。観客たちは、もはや20代後半であっても自分が「ヌナ(お姉さん)」、「オッパ(お兄さん)」だと主張するにはきまりが悪いくらいだ。


イモ&サムチョン・ファンのファン文化は、10代のそれと何が違うのか。これらを現場で出会うSM、YG、JYPなど9つの芸能企画社のファン担当者を対象に調査してみた。2012大韓民国アイドル文化消費白書である。



●贈り物・手紙・挨拶1位は「健康」


イモ&サムチョン・ファンたちが、好きなアイドルに対して一番気を使うのは、「健康」だ。家のご飯でお弁当をこしらえ、喉によい梨ジュースや桔梗ジュースに、韓牛肉、ビタミン、コムタンスープ、漢方補養薬、紅参(高麗人参)をプレゼントするのは、基本である。


昨年、ティアラのウンジョンが脚を負傷した時、一人のイモ・ファンは手ずから煮込んだコムタン・スープに、塩、ネギまで揃えたお弁当をこしらえてきた。


2NE1のあるイモ・ファンは、放送録画のたびに、ビタミン摂取のために果物セットのバスケットや箱入りの果物をたっぷりと送ってくる。手紙を送る時にも「健康に気を使うように」という「お願い」を抜かすことはなく、会って挨拶する時も、健康の話が主である。アイドルの家族まで気遣って面倒をみることも、イモ&サムチョン・ファンの特性である。



●人生の先輩として助ける


それなりに年配の貫禄あるイモ&サムチョン・ファンたちは、人生の先輩として助けになりたがる。学院入試講師として働く、IUのあるサムチョン・ファンは、IUの所属社に「学習指導を直接してあげたい」と提案したことがある。また、よい音楽を聞くことが助けになると、高級オーディオ・スピーカーをプレゼントして、よい音楽を勧める。放送、音楽活動を客観的にモニターしてあげたりもする。


前所属社との紛争で困難に陥っていたJYJに対しても、イモ・ファンたちは、「人生の大変な時期に賢く打ち勝ちなさい」と慰め励ます助言を手紙に書いて送った。



●アイドルの前でははにかむ姿


サムチョン・ファンたちは、コンサート場や公開放送現場では、静かに応援することが多い。舞台上のアイドルを喜ばしく眺め、積極的に応援する10代のファンたちを殊勝だと思いながら見守る。応援用品を手に持って歩く勇気はなく、現場で販売する応援用品を静かに購入する。


IUのサムチョン・ファンたちはふつう一人で動くが、すべての場所に一番最初に到着している。一人で遠くから見守っていて、入場時間になれば、誰かが話してくれなくても正確に集まる。サムチョン・ファン同士親しくなれば、焼酒を一杯引っ掛けたりもする。


反面、イモ・ファンは、幼いファンたちともよくつき合う。直接現場入場を手伝って幼いファンの秩序を整理する時もある。また現場で出会った幼いファンの食事を心配し、おやつや飲み物を買ってくれたりもする。


しかし、アイドルと近くで出会うファンサイン会などでは、イモ&サムチョン・ファンは皆、はにかんで、言葉もよく掛けることができない。


サムチョン・ファンは、「○○ちゃん」ではなく、「○○嬢」、「○○さん」と呼んで敬語を使う。しかし、度が過ぎて積極的な10代ファンが現われれば、阻止してアイドルを保護する騎士になったりもする。ふだん熱狂的にステージを応援するイモ・ファンたちも、この瞬間だけは少女となって、「頑張って」という言葉だけを繰り返す。本心は「オッパ(お兄さん)」と呼びたいのが、イモ・ファンたちの心だ。



●社会寄付にも熱心


経済的、時間的に余裕がある彼らは、寄付にも積極的だ。アイドルに向ける愛情の一環だと思っている。出演するミュージカル公演に、米を送ってアイドルの名前で社会奉仕団体に寄付する。ビーストの、42歳の主婦ファンは、ふだん編み物をよくする。彼女は少し前に、他のファンたちと一緒に編んだ帽子を集めて、国内福祉団体とアフリカに寄付した。


JYJのイモ・ファンたちも、寄付に関心が高いJYJの趣旨に共感して、メンバーたちの誕生日に、そのメンバーの名前で心臓病の子供、欠損家庭、被災民などを助ける。子供と共に参加する時もある。


[原典] http://joongang.joinsmsn.com/article/aid/2012/03/02/7145218.html
[参考] http://japanese.joins.com/article/j_article.php?aid=92759&servcode=100&sectcode=100




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