先日の名古屋での展示で発表しましたダイニングチェアーの製作工程をまとめました。

まず知っておいて頂きたいのは、この椅子は旧モデルがあり、多くの点で改良、変更を行いました。




男性、女性のサイズ対応

旧モデルは女性向けに小ぶりだったので今回は一回り大きい男性向けサイズを製作しました。
男性用、女性用の2つのスタンダードサイズを用意させていただき、そこからさらにご本人の体格に合わせてオーダーメイドできる椅子を提案しました。


<構造の変更>

また、後ろ足の構造面に弱点があったため、より強度の高い仕組みに改良しました。
変更点は、前足と後ろ足のつなぎを2本にしたことです。




座面はフラットに

ダインングチェアーの使われかたを見ると、食事のために前傾姿勢をとることが多いのです。
後ろに角度が倒れていると姿勢を保つために余計な力を使うので、疲れたり、肩がこったりします。

なので、座面をフラットにして、食事時、休憩時、両方の状態で楽な姿勢が取れるようにしました。




<座面の新デザイン>

今回、板座の座面ではヘリンボーンという模様組みをしました。

昔のヨーロッパでは床やレンガ、扉などでこのヘリンボーン組みがよく使われていました。
板同士がお互いに噛み合っているためとても頑丈で、またユニークな印象を与えてくれます。







<ノーマルな板座も>

ノーマルな板座も用意しました。
これはこれで、シンプルな良さがあります。