先日、母の四十九日法要が無事終わりました。

その前日に母の引き出しを整理していたら、大量のメモ帳が。

中を開くと、スケジュールを書くスペースに簡単な手記(日記)が書いてありました。

一部を原文のままご紹介します。(お母さん、ごめんあせる!)


クローバー19△△年 3月2日(私が小学6年生の時)

3月にはいったのに、今朝も風がつめたい。

あっけ(※)は、うすいカーデガンを着て行ったのでカゼを引かないかな?

心配です。


クローバー19△△年 2月12日(大学受験の時)

今日はあっけの受験。

ガンバレあっけ!結果がダメでも落ちこまないでね。

大好きなシチュウを作って、お母さん待ってるよ。


クローバー2010年 3月15日(今年の誕生日)

あっけのたん生日。

今年も1年、健康でいられるように。

病気をしないように。

ねがいはそれだけです。


※あっけ=私のこと


…泣きました(笑)。

涙がもう止まらなくなってしまいました。

母の変わらぬ愛情が、たどたどしい文字からひしひしと伝わってきて、胸が苦しくなりました。

決して上手な文章ではないけれど、私は今までこんなに胸を打つ文章を読んだことがありません。

他の人には拙いだけに思えても、私にとっては世界一心に響く文章でした。


「文章作法」なるものを私はずっと指導してきました。

まずは伝えたい気持ち・心があること。その次に型」という基本を再確認させられた、母の手記でした。