『仕事の次に好きなのはゴルフ』と公言してはばからない僕ですが、実はゴルフを先生について習ったことが今まで一度もなかったのです。
最近、年齢のせいか(笑)、ラウンドしていても身体の挙動が自分のイメージと違ったり、思い通りに動いてくれない事に気づいて、スコアも伸び悩み、つーか、下降線を描くようになり何か打開策をと思っていました。
もう一度トレーニングを始めるか? 疲れるしなあ…そうだ!この際、道具に頼るのはどうだろう?
と、調べてみたら、ご近所になにやらよさげな「ゴルフスタジオ」があるではありませんか!しかも、普段、クルマでよく、前を通っている場所。
「大蔵ゴルフスタジオ世田谷」。
早速仕事が暇になる時期を選んでネットで予約。
本日、行って参りましたよ!
一番の悩みはドライバーの距離不足だったので、現在使っているヘッド(テーラーメイドM2初代)をそのままに、今の自分に一番あった「飛ぶシャフト」を選んで下さい!
これが今日のテーマです。
予約の時間より少し前にスタジオを訪ねると、明るくオシャレな感じの内装で好感度○age。
店内には様々なシャフト、クラブが並んでいます。スタジオらしく工房も。
受付を済ませて、隣接の練習場の打席でウオームアップしながら「フィッターさん」を待ちます。
そこに大量のシャフトを抱えて現れたのは、好青年風(失礼)の吉田智さん。このスタジオのフィッティングマネージャー。
ツアープロのクラブを組んでいたこともあるそうで、「アマチュアのお客さんのクラブ作りの方がシビア、今日はばっちりやらせて貰います!」と頼もしい挨拶。
と言うことで、早速フィッティング開始。
吉田さんの選ぶシャフトを1本につき2球ずつ打って、感想を言っていきます。
「重い」「軽い」「柔らかい」「固い」「掴まる」「棒みたい」「良い感じ」(笑)
とにかく、自分の思うことをひと言、ふた言コメントで返すトレーニングかと言うくらい繰り返して行きます。
時には1球で、「あ、それもういいです」。と一発でクビになる輩も。
こっちも慣れてきて「これ、ダメ」。と簡単に返すと「やっぱりね」と。
「時々ワザとダメだろうなと言うやつを混ぜて行くんです」と。
「いいのばっかり続けてだしても判らないんです。その人の感覚、感性を見極めながらベストに近づくにはこう言う事が大事」。
なるほど、芝居の稽古みたいだな。僕もよく使う手だ。わざとダメな方を提案して試させて、本質に導くと言うワザ(笑)
凄く近親感わいて来て楽しくなって来る。
(左が生き残った方。右はクビ)
(クビになったシャフト達です)
そうしてかれこれ、20本くらいのシャフトを打ち続け、どんどん「いい」のと「ダメ」なのがより分けられて行き、6本〜4本。4本〜2本と絞られて行きます。
「ここまで来ると、もう後はお客様の好き嫌いで決めて貰うしかないです」
と言うことで、最後に残った2本を「今度は、コンペのスタートホールでドライバーを打つのと同じ感じでお願いします」。
「なんか緊張する!」
そりゃそうでしょ。どっちを彼女にするか、次の一降りで決まりますよ!って言われてるみたいなもんなんだから。え?そんな事言ってない?
はい。すみません。不謹慎でした。
すると吉田さん、「では、僕が菅野さんの為にクラブを組むなら、こう言う風に仕上げますと言う領域に入ります」と言いながら、グリップエンドに重りを貼ります。
つまり、どんなバランスで仕上げればいいかを試すわけです。
「打ってみて下さい。劇的に変わります」
「んなわけないでしょ!バシっ!え?違う!」と一人突っ込みのようだけど、ホントにフィーリングが変わる。それを最後の2本で試すわけ。
なんだかんだで、1時間以上。ドライバーばかり60球。練習場でもこんなに打ったことはありません。
そして、僕が最後に選んだのが、なんか「青いやつ」。
(ヘッドを組んだのが今回決まったシャフト。TOUR ADは次点。右はクビ)
いやいや、ここまで吉田さんに渡されるまま、ただ打ってきたので、メーカーとか、銘柄とか、フレックスとか、スペックとか、何も知らされないまま、ただ感性で選んで来たわけなので本当にシャフト名が判らない。
練習場からスタジオに戻り、「御見積書」を出されて初めてそれが『三菱レーヨン DiamanaBF』だと知った次第。
どうやら納期は1週間後。
どんなクラブが出来上がるのでしょうか?
楽しみだなあ!
どんな事でもプロフェッショナルのアドバイスに耳を傾ける事が大事なんだなぁ、と言うお話し。
吉田さんありがとうございました。
(画像は大蔵ゴルフスタジオのブログから拝借)