写真展:尼崎の宗景さん、中国残留孤児の日常を 「祖国よ」あすから芦屋で /兵庫


 尼崎市の写真家、宗景正さん(60)が阪神間や神戸などに住む中国残留孤児の日常を追った写真展「祖国よ」が12~19日、芦屋市上宮川町の市立上宮川文化センターである。無料。

 昨年11月、改正中国残留邦人支援法が成立し、4月から国民年金の満額支給(月6万6000円)などの新支援策が実施されることになった。だが、日本語が話せない孤児が社会から孤立した苦境は変わらない。国からの謝罪もなく、生活支援金(月最大8万円)を受けるには収入や資産が調べられるため、多くの孤児が「尊厳は回復していない」と感じている。宗景さんは、こうした問題に関心を持ち続けてほしいと、約40点を展示する。

 16日休館。問い合わせは同センター(0797・22・9229)。【樋口岳大】

〔阪神版〕

毎日新聞 2008年3月11日