2008/03/24 河北新報


 日本に帰国した中国残留孤児と家族の日本語学習・交流活動発表会が23日、仙台市青葉区の県社会福祉会館内の東北中国帰国者支援・交流センターで開かれ、約40人が日ごろの学習の成果を発表した。
 センターは、帰国者と家族の支援を目的に昨年8月に開所。日本語やパソコンの講座、日本人ボランティアらとの交流活動などを行い、仙台市近郊の帰国者らを中心に約90人が利用している。
 発表会では日本語の習熟度に応じたクラス別に、事前に用意した日本語の文章を読んだり、買い物や病院での場面をユーモアを交えて寸劇風に演じたり。約100人が温かく見守った。
 「センターができる前は、家族しか話す相手がなく寂しかった。今は、ほかの孤児たちや先生たちとしゃべったり笑ったり、すごく楽しい」と1990年に帰国した青葉区の石川千代子さん(65)。「新しい目標を持って頑張る気持ちになった」と今後の学習に意欲を燃やしていた。