思い出釣行 平成23年5月 | 山口県生まれ山口県育ちの釣り師のブログ

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昨年に引き続いて高知遠征。
昨年と大きく違うのは、道具立てがすべて自前ということ。
タックル紹介記事でお嫁に行ったと記してある百式86、EX864、白狼604を武器として挑んだのだ。
出立は昨年と同じ。
天気は快晴。
出船前にアネロン。
万全である。
まだ夜が明けぬうちに航海は始まった。

ポイントにつくと、昨年とは異なった風景が飛び込んできた。
漁場には漁船が沢山いた。
それも鰹の一本釣り漁船。
片口鰯を撒き、海水を散水して鰹の群れを止め極太のグラスロッドで疑似餌を使って海から抜きあげる誰もがテレビで見たことのある風景である。
漁師の邪魔をしないようにポイントに入る。
あちこちの船で鰹が上がる。
それどころか、我々が狙っている20キロオーバーのキハダもぶっ子抜いているではないか!
アドレナリンが上がる上がる。
しかしキャスティングはこの船団に囲まれていては無理なのでジギング。
ポツらポツらヒット。
鰹にキメジが混じる。
しかしこれでは物足りない。
漁師がいないポイントに移ることにした。

暫く船を走らすと、貸しきりポイントが現れた。
すると同船者が初めてのキハダを掛ける。
アドレナリンがアップし、キャストに力が入る。
すると私にもヒット!
百式がしっかりしなり、ドラグが滑る。
水深1000m以上、ラインはPE6号500m。
落ち着けば逃がす要素はない。
船長のフォローもあり、無事にキャッチ。
人生で初めて「マグロ」と呼べるサイズを釣ることができた。

こうなると慣れたもの。
ロッドを864に交換してアタックする。
これまたヒット。
アンダーパワーなタックルを楽しむ余裕も出てきた。
これは面白い。
紺碧の海から上がってくるマグロを見るのは感動を覚える。

心地よい疲れを覚えたら、土佐清水市に向かって走る。
今夜はここで宿泊。
うまい焼き肉に舌鼓を打ちながら釣り談義。
周りはオフショアの先輩ばかりだから非常に有益な時間が過ごせた。

次の日も高知沖に出陣。
昨日と同様の釣果を得た。

さてここからが大変だ。
再度6時間かけて帰港せねばならない。
寝たり座ったりするだけだが大変なのだ。
豊後水道を抜けると鏡のような水面だ。
揺れを微塵も感じない。
文字通り滑るように船は走る。

港につき、魚を分配。
キハダは自分の釣ったのを持って帰りたいが、鰹は適当。
さて、この魚を同処理するか…
これは重要な問題である。
しかし私は事前に段取りしていた。
知り合いの調理師に捌いてもらうよう約束していたのだ。
かくして、キープした三本のキハダのうち一本を調理師にあげて残りの二本を捌いてもらった。
頭を兜焼きにしたかったが、その気力は疲労により無くなっていた。

お金は掛かったが、満足な釣りだった。
これでますますオフショアに嵌まるようになるのである。