映画『ボヘミアン・ラプソディ』 | 「読む!ことぴよでいず。」

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映画『ボヘミアン・ラプソディ』を観ました。
“Queen” の壮大な軌跡を、約2時間に凝縮するという偉業を成し遂げてしまった映画。
観た、というより、全身で感じる、の方が合っていますね。全身でQueenの道のりを、歩いていました。


実はわたし”Queen”について、“フレディ・マーキュリー”の名前は知っていましたが、有名な何曲か、”We will rock you”や”we are the champions “をなんとなく耳にしたことがある程度で、イマイチどんな曲を作っていたのかピンときていませんでした。
そんな状況で映画を観ましたが、洋楽は好きでよく聴いていたので、映画を旅してゆくなかで、あの曲も!この曲も!あ!これも!Queenの音楽だったのね!と、気がつきました。今ではもうバッチリ。どの曲がQueenなのか、分かりますよ。

わたしが好きな曲。”I want to break free”もQueenだったと、この映画を観て知りました。この曲を聴くと「あぁ、変わりたい変わりたい変わりたい、こんな自分からおさらばするんだ!自由になるんだ!わたしは変わりたい!」という気持ちがふつふつと強く顔を出していって、力が湧いてくるんです。このパワーは、本当にフレディの心の底からの魂の叫びだったのですね。映画を見て、よりいっそう”I want to break free”が好きになりました。

私、これまであまり「誰が歌っているか」は気にしていなかったんです。その曲がわたしにとって必要か必要じゃないかという選択肢だけで。
今では「なんてもったいないことをしていたの!わたしは!!」と思っています。音楽、そして全ての芸術において「人間」は最も大事なものだったのに。

どうしていままで、分からなかったのでしょう。
わたしはこの映画を観て「その人にしか歌えない歌」とは、こういうことなのか、そして、「アートとはこういうこと」と、確かな感情で、やっと手に入れることができました。

そう。アートの本質は全てそこにあると明確に気がついたんです。
絵画も文も写真も、演技もダンスも歌も全て、人間が求めているのは「その人にしか表現できない」こと。たくさんいる人間の中で、たった1人、誰とも違う、あなたが、あなたにしかできない、表現をすること。それが、アートとなるのです。アートの本質は、たどり着くのは人間そのものなのかもしれませんね。人間が作り出した、人間を見つめるもの。
そう思うんです。そう感じたのです。


この感覚を、忘れないようにして生きたいですね。

今回の映画『ボヘミアン・ラプソディー』は、まさにアートの本質を私におくり届けてくれました。
映画館で観ることができて本当によかったです。








音楽とは、その人の魂の叫び。人生。こんなにも音楽が素晴らしいものだって、わたしは、気がつかなかった。

どうして気がつかなかったか。少し考えてみました。

わたしが生まれてから、今に至るまで、音楽が鳴っていない時間より、音楽が鳴っている時間の方が多いのではないでしょうか。テレビでは様々な音楽が切り取られ、街では流行の曲がひっきりなしにかかり、CDで気軽に手に入れた気持ちになり、スマホではたくさんの音楽を無料でダウンロードできる。なにせ「時短」「楽々」大権力時代ですから。少し前の時代では、テレビの音楽番組でも、後ろにオーケストラやバンドがいて、そこで演奏をしていました。今ではそんな景色も殆ど見られません。
私たちは、文明におどらされ、何も考えずに楽々と音楽を手に入れられるようになったのです。



話がぐちゃぐちゃしてきました。
何を言いたいかというと、私が普段聴いていた音楽に「本当の音楽」は殆どなかったんじゃないかな、と思ったんです。
たしかに、何テイクも重ねた上でスタジオで作り上げ、パッケージされた音楽も、基準としては大事だけれど、音の正確さだけが、音楽ではないものね、同じことを繰り返すことが、音楽ではないものね、と思います。
わたしたちはあまりにも、録音された音楽を聴きすぎてしまっていたのではないでしょうか。
それゆえに、音楽の本当の素晴らしさに、気がつきにくくなってしまったのではないでしょうか。


なんて、思いました。それらしく書いてみてしまって、わたしだけ?気恥ずかしい気持ちですね。




ストーリーとは関係ないですが、映画『ボヘミアン・ラプソディ』は、カメラワークで心情をうつしだすことに、素晴らしく長けていたな。と、見終わったあとに思いました。
ネタバレになってしまうので詳細は省きますが、フレディの心のゆらぎを、カメラワークで、見事に表現しているシーンがいくつもあったのですよ。


もう一度映画館で観たいな♪


今日は映画『ボヘミアン・ラプソディ』について、音楽について、アートについて、青いわたしの、つたない言葉で綴りました。


映画について語るのは、大好きです。
好きすぎて、伝えたいことをうまく言葉にできません。それをうまく言葉にできるようになったら、わたしも一人前に、なれるかな。。。