プロレスリングノア by キャットウーマン | 熱闘!後楽園

プロレスリングノア by キャットウーマン

プロレスリングノア The Weekday Navig. 2011 in Korakuen

2度目の後楽園ホール、ノアの試合を観るのは初めてです。
早めに到着したので周辺をぶらつくと、一角におじさんばかりの異様な人だかり。吊り下げられた4台のモニターで競馬の結果を新聞片手に見ているのでした。側のフードコートでドリンクでも買おうかと入るとそこも新聞持ったおじさんでいっぱい。650円の生ビールをはじめ、日本酒・焼酎などと焼き鳥モツ煮枝豆、酒とつまみしか売ってないディープなコーナーでした。

後楽園ホールの当日券売り場ブースは5~6人並んでは居なくなり、さしたる混雑ではありません。チケット有るかなーなんて心配しつつ駆けつけて購入→入場の流れを、そのうち体験したいと思います。

入場時にウェットティッシュを貰いました。「ザ・リーヴ」と書いてあるピンクのポケットサイズ。故三沢選手がCMに出演していた会社のノベルティ、CMは三沢編のほか丸藤選手編や田上社長編もあるらしく、プロレスラーには良く知られた不動産会社だそうです。三沢選手亡き後も、ファンだった社長の一声でCMオンエアが継続され、ちょっと話題になった模様。その後もずっとノアを応援、というかタイアップしていたのですね。
通路に会議机を並べただけのグッズ販売スペースで森嶋選手のサイン会が割合ひっそりと行なわれていました。照明が当たっているでも無く呼び込みも無しの地味なサイン会だけど、ニコニコと握手に応じる森嶋選手は犬っぽい笑顔が可愛らしい。大きい選手を出している人選も間違っていません。

ノアという団体の不思議なプロデュース感覚、スターのはずの小川選手が早くも第二試合に登場しますが、第一試合のせっかく健介オフィスの元気な若手を使いながら覇気のないオープニングに続いて、佐野・ヨネ・リッキーの布陣でこれではもったいない。ジュニア出身組がゴング前に仕掛けるも奇襲という程の奇襲でもなく、平凡なペースでさほどの展開も無いままあっけなく終わってしまいました。もうちょっと落ち着いてみられるシーンに小川選手を使えば良いのに…。

第四試合の秋山選手、しばらく見ない間にめっきり禿げてしまいましたねー。それはともかく、何故ジュニアの中でも小粒に見える相手を対戦させるのかが不思議です。秋山選手もやり難かったのでは。第二試合より更にあっけなく、あっという間の3分余で終了。第二が4人で8分ちょい、第四は2人で3分半、1人約2分の持ち時間? きちんと割り振り出来てるお仕事ですね。せっかくの垂直落下式フレンバスターも相手が小さすぎて見栄えが今ひとつ。脱ぐタイミングを逸したTシャツを試合後にやっと脱いで客席へ投げた、慌ただしい試合でした。

次に出場の杉浦選手のトランクスのデザイン、黒無地の左側面には縦に、右脚裾部分には横稲妻形に、黄・オレンジ色のプリント柄がパッチワークしてあります。ブロンドの髪にコーディネイトしているのかとどうでも良い事が頭をよぎります。冗長な場外乱闘、「待てー」しか無い井上選手、わたしにはあまり面白味の無い怠い試合でしたが、盛んなコールがありファンが多いのかもしれません。フィニッシュのアンクルホールドで、ずいぶん見ていない金本浩二選手を思い出しました。

高山選手の前試合での動きがあまり良く無かったと聞いていたので心配しましたが、この日は普通に動いているように見え一安心。元々とても贔屓という程ではないのですが、近隣にお住まいらしく自宅付近の道で時々見かけるので何となく親近感を抱いています。5/5のブシロードに続いて高山選手を間近に見られただけで嬉しい気分。10年近く前にラッシャー木村さんが近所の行きつけの焼き鳥屋に良く息子さんと見えていました。普段の生活環境で大きなレスラーと会うのはちょっと感動します。

セミファイナルはチョップやラリアットの連発と、潮崎選手のダメージを負った右腕を執拗に痛めつける齋藤選手がプロレスらしい試合でした。試合後は杉浦選手や森嶋選手も登場してのマイクパフォーマンスですが、皆さんあまり上手ではありません。
ファイナルは4人のジュニア選手が動き続ける28分。器用で身体能力に優れた彼らが休み無く飛んだり跳ねたりして繰り広げるスピーディな展開。場内も拍手や踏みならす足音、「おーっ」というどよめきに包まれ、前半の試合とは違う盛り上がりで、動ける選手たちは無条件に楽しい気分にさせてくれます。大きい事はそれだけでプロレスラーの醍醐味ですが、やっぱりジュニアも良い。玩具箱をひっくり返したような試合を一つは観て帰りたいと皆思うのでしょう。

わたしがこの日いちばん楽しめたのは第三試合の6メンズタッグです。なんと言っても巨大な二人、森嶋・吉江両選手の圧倒的な存在感に、これぞプロレスの健介選手は相変わらずエネルギッシュで手抜き無し。これ、王道でしょ。もうちょっと観たいと思った試合でした。田上社長の喉輪も出たし、良かった良かった。

どうでも良い事なのですが…
パンフレットも不可解なのは、最初のページが白紙になっており、対戦カードがスタンプで捺してあるのです。「本日のカード」のタイトルから選手名、試合形式と制限時間など、全部がハンコ。選手名スタンプは、会社の給与台帳なんかに使うようなヤツです。数えたら全部で45個のハンコが捺されていました。1,000部程度は用意するとして、手作業の時間と人件費を考えれば印刷した別紙を挟み込みの方がずっと楽で安いし速い。普通ならそうすると思います。
やっぱりノアは不思議な団体です。

試合展開などの詳報は下記をご参照ください。
http://sportsnavi.yahoo.co.jp/fight/other/live/2011/2011052502/index.html

【プロレスリングノア The Weekday Navig. 2011 in Korakuen】
2011年5月25日(水)19:00試合開始 1800人

■第1試合 シングルマッチ 15分1本勝負
平柳玄藩 × vs 宮原健斗(健介オフィス)○
8分34秒 ジャーマンスープレックスホールド

■第2試合 タッグマッチ 30分1本勝負
佐野巧真、モハメド・ヨネ ○ vs 小川良成、リッキー・マルビン ×
8分20秒 キン肉バスター → エビ固め

■第3試合 6人タッグマッチ 30分1本勝負
森嶋猛 ○、吉江豊(フリー)田上明 vs 佐々木健介、中嶋勝彦、起田高志 ×(以上 健介オフィス)
14分12秒 バックドロップ → 片エビ固め

■第4試合 シングルマッチ 30分1本勝負
秋山準 ○ vs 石森太二 ×
3分23秒 スターネスダストα → 体固め

■第5試合 シングルマッチ 30分1本勝負
杉浦貴 ○ vs 井上雅央 ×
12分13秒 アンクルホールド

■第6試合 シングルマッチ 30分1本勝負
高山善廣(高山堂)○ vs 谷口周平 ×
13分9秒 エベレストジャーマンスープレックスホールド

■第7試合 シングルマッチ 30分1本勝負
齋藤彰俊 × vs 潮崎豪 ○
18分44秒 変形肩固め

■第8試合 第14代GHCジュニア・ヘビー級タッグ選手権王者決定戦 時間無制限1本勝負
鈴木鼓太郎、青木篤志 × vs 金丸義信 ○、KENTA
28分13秒 タッチアウト → 片エビ固め
(金丸・KENTA組が第14代選手権者となる)