What are you doing 2013 by Steve-k | 熱闘!後楽園

What are you doing 2013 by Steve-k


2月の後楽園以来、4ヶ月ぶりのDDT観戦。

先週末あたりから「重大発表を行います!!」と煽りに煽るため
気になって仕方がなくなり、今回はGMにチケットをお願いしました。


試合結果はこちら




▼ダークマッチ 10分一本勝負
●福田洋&遠藤哲哉 vs ワンチューロ&アグレソール◯

南米から来た二人組は、まだまだプロレス発展途上。
技術の無さを客イジリで誤魔化すので、福田&遠藤が可哀想。



GMの前説で、前回の武道館大会のスポンサーだった「人間力革命」の部長さんが宝物の書を持って登場。
そういえば、昨年の武道家で背中に「人間力革命」と書かれたTシャツを来ている多くの方々が
いらっしゃったので、あらぬことを考えてしまったのですが
塗装や不動産などの会社だったと知って、逆にビックリした記憶が。。。

宝物の書は、部長さんの親戚の「美輪明宏」さんが書かれた門外不出の書だそうで、丁重な扱いで立派な額に入っておりました。
両国2DAYSにお披露目することが決定。
部長が一言「手に触れない様お願いします、大切な書なんですから」



▼オープニングマッチ 30分一本勝負
高木三四郎&●平田一喜 vs 男色ディーノ◯&大石真翔
進藤リングアナ「男色ディーノ選手と大石真翔選手はホモです!!」って、いつの間にか、大石がホモになっている(笑)
内容はDDT恒例の生尻合戦。ディーノは試合そっちのけで遠藤に襲いかかる。
平田は観戦中の家族の前でケツ出し。大人げない大社長も全開!!




▼第二試合 アイアンマン・バトルロイヤル・フォー・ザ・ヘビーメタル・タイトルマッチ 10分∞本勝負
◯DJニラ vs MIKAMI● vs マサ高梨● vs 中澤マイケル● vs ゴージャス松野● vs 松永智充● vs 高尾蒼馬● vs 大鷲透● vs ヨシヒコ●〈962代王者※試合開始時点〉

控え室での映像が流れ、高尾くんが一言「僕ら余り物ですから」直後、松野さんがヨシヒコをフォールし、王座移動。
全員がリングに登場し、ドタバタで王座が目まぐるしく移動。
最後はニラが、綺麗な孤を描くジャーマンでヨシヒコをフォールし王者に。
部長さんが再登場し「宝物の書」と記念撮影。
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ニラがベルトと「宝物の書」を持ち上げた瞬間下敷きになり、すかさず松井レフェリーがカウント。
「宝物の書」が第972代アイアンマンヘビーメタル級王者となりました。




▼第三試合 30分一本勝負
HARASHIMA&◯KUDO&ヤス・ウラノ vs 宮本裕向&木高イサミ&FUMA●
ウラシマクドウとヤンキー二丁拳銃の絡みは刺激的、ジェットコースターのように局面が入れ替わる。
最後は粘ったFUMAがフォール負け。面白い試合でした。

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ヤンキー二丁拳銃の100回防衛の相手に、HARASHIMA&KUDOが挑戦したら面白そう。
両国でやらないかなぁ、次回の後楽園でもいいかも。





▼第四試合 KO-Dタッグ選手権試合 60分一本勝負
◯佐藤光留&坂口征夫〈47代王者組〉 vs 彰人&竹下幸之介●〈挑戦者組〉

前回、皮肉を込めて
「武道館でのデビュー戦にてエル・ジェネリコに対してと初々しさの欠片もない試合運び」の驚異の高校生
と書いた竹下幸之介が因縁の佐藤光留と激突。
昨年、竹下がブログで「新人らしさってなんですか」と問うたことに、光留は「新人らしさ」とは、抑圧である」と回答。
まとめはこちら
 

試合は坂口と彰人スタート。
彰人のアマレスムーブの中に「私は余裕を持っていますよ」っていう仕草のような
スルスルっとした足捌きというか、独特の間の取り方が私のお気に入りです。

そういえば、彼は昨年天龍プロジェクトのトーナメントに出場し、14K相手に余裕の試合運びで圧倒しました。
後日、出場していたカブキさんに彰人の印象を聞いたら
「若いんだから、変に余裕見せないでガンガン行かなきゃ!」と仰っていました。

そんなことを思い浮かべていたら、リング上は光留と竹下が対峙。
突然、竹下が強烈な張り手を光留に繰り出します。
不意を付かれた光留は腰からダウン。
首を振って回復した光留は、倍返しの張り手を見舞う。
竹下はひるまず張り手をお返し。
上記ブログのやり取りの延長戦を、リングで展開しているのがわかります。
竹下「オリャー!!」
光留「コノヤロー!」
竹下「チクショー!!」
光留「この高校生がぁ!!」

後ろの席のお兄さん
「クソ生意気な新人に負けるな、光留!!」
完全に感情移入しています。

光留と坂口が追い込みますが、竹下は反撃します。
ダメージが蓄積しているのに、すごい跳躍力のドロップキックやハイキックを炸裂したり
初代タイガーマスクのデビュー戦でダイナマイト・キッドに放ったようなジャーマンには圧巻。

最後は、光留のジャーマンからの逆エビ固めに竹下タップ。
光留の逆エビ固めは説得力満点でした。
試合後も光留に突っかかる竹下、悔しいのでしょう。

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私たちの持っている経験や固定観念というフィルターを通して。
勝手に決めている「新人はこうあるべきだ」という思い込みを、
竹下は試合で見事に木っ端微塵に破壊しました。
末恐ろしい存在です。



休憩前にGMより
・坂口憲二の来場
・9月の金曜日「DDTプロレスのオールナイトニッポンゴールド」放送決定!!
 パーソナリティ争奪バトルロイヤルを両国で開催。
・両国参加アイドル枠の発表
がありました。
大社長「ANNといえば、鶴光です!!」と絶叫!ここでたけしと言わなかったのがミソ。




▼セミファイナル KO-D6人タッグ選手権試合 60分一本勝負
飯伏幸太&ケニー・オメガ&●伊橋剛太〈3代王者組〉 vs アントーニオ本多◯&星誕期&火野裕士〈挑戦者組〉
伊橋が狙われ、モンスターアーミー奪取、アントン一人舞台。




▼メインイベント KO-D無差別級選手権試合 60分一本勝負
◯入江茂弘〈45代王者〉 vs 石井慧介●〈挑戦者〉

前回、大社長の「石井、お前には何かが足りない」という謎かけの最中で
私は石井を
「いかんせん石井くんがショボイ。
 「驚異の新人」竹下にもある「説得力」が、石井くんには無いのです。
 突き詰めていくと、肉体的にも雰囲気もレスラーらしさが無いのです。
 従って、がむしゃらに肉体改造してマッチョにしたり、イメチェンするしかないでしょう」
酷評しました

正直今日も、石井には期待していていませんでした。
しかし、予想は裏切られました。

入江の顔面を思いっきり下から蹴り上げた瞬間から
友人同士の試合が「お前には絶対負けないぞ!!」という気迫の塊の攻防に変わりました。

最後は、入江のバックフリップで敗れましたが、
石井は全身で「感情のプロレス」をリングで魅せました。

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石井は四天王プロレスの大ファンだと聞きます
なにか、今日の試合でわかるような気がしました。
彼が目指すのは、川田なのか小橋なのか(田上ではないのは確かです)
どちらかといえば、川田スタイルが合っているかもしれません。

戦っていくうちに「説得力」が身についてくるから
変にスタイルにこだわるより、ガムシャラに突っ込んでいく。
それが「石井カラー」になっていくはずです。

いやぁ、石井と竹下のことを見損なっていました。
ごめんなさい。


さて、防衛後ヘロヘロの入江のもとに
「いつでもどこでも挑戦権」を持った佐々木大輔が
モンスターアーミーを従え入場。挑戦権を行使。



▼いつでもどこでも挑戦権使用試合 KO-D無差別級選手権試合 60分一本勝負
◯入江茂弘〈45代王者〉 vs 佐々木大輔●〈挑戦者〉

モンスターアーミーは、プリンス・デヴィット率いる「バレットクラブ」のように
試合に介入やレフェリーにちょっかいを出し
あわや佐々木がタイトル奪取か!の場面がありましたが、入江が防衛。

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会場の一部でブーイングが起きていましたが、会場では悪の連携がイマイチ受けなかったなぁ。

それは、ヒールではないから、みんな良い人すぎるのです。
逆に観客に伝わるのがDDTらしい。

モンスターアーミーを例えると、WWEやWCWの悪のユニットではなく
ジェリー・ローラーのテネシーやアラバマなどの
いにしえのアメリカ南部のプロレスのユニットみたいで、個人的には好きなんだけど
ファンには中途半端に見えるかもしれません。



精魂使い果たして防衛してリング上で動けない入江。
突如、BJWメインテーマが館内に鳴り響き
「いつでもどこでも挑戦権」を持った岡林裕二が登場。

GM「何時やるの??」
岡林「いま?いやいや。。」
のやり取りがあり、次回の後楽園でタイトルマッチが決定。

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岡林が「後楽園で叩き潰す、わかったか! 俺が両国のメインに立つ!」
と言い残しリングを去ります、岡林オーラビンビン!!

すると入江が「高木さんと名古屋でタイトルマッチがしたい」と発言。
GMが既に大社長がトーナメントにエントリーしているため、不可能と説明するが
入江は幼稚園児のように、足をバタつかせる「やる!やる!やる!」
大社長登場
「お前の夢を叶えてやる、トーナメントは辞退する」と宣言。
大社長「ただし、両国のメインに立つのは、俺様だ!!」




最後に「重大発表」
スクリーンにDDTの各選手の尻出しヌード写真が次々と映し出される。
「レスリー・キー氏撮影のDDT写真集」の発表がされました。

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観客の反応は様々、男は白けて、女性は興奮しています。
ポスターの前で写真を撮っているのは、ほとんど女性。

そうそう、両国初日のメインが飯伏VSディーノ
いま、世間に響くレスラーとしてマッチメイクしたそうです。




今日の興行のテーマは「固定観念なんてぶち破れ」



今までのプロレスと同じ事をしていたら他と変わらない。
自分が少年時代に観たプロレスとは、時代や環境が変っているのに
同じフィルターを通してみていたら、明日は来ない。

「プロレスはこうあるべきだ」なんてルールや形はないのです。

そういえば、大社長のツィートで
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「「プロレスは首都圏だけではなく地方でやりましょう」「1000人以上の会場でやれば団体として認めます」なんて簡単に言う専門誌の編集長もいるけど… 」というのがあったけど、これこそ固定観念。

あの専門誌の編集長は、今だにハンセンブロディや維新軍の頃の感覚で、プロレスを見ているのは明らか。
過去に浸りたいのなら、レジェンドプロレスに行けばいいのです。

細野晴臣氏は語ります。
「あのね、人は未来が見えなくなると過去にこだわるようになるんだ」

振り返ることが、決して悪い訳ではないけど、意固地になることは、何も徳にはならないのです。

昨日ネットの掲示板で
「DDTはプロレスファンから離れて行く」
「一般大衆には届かないから、プロレスファンに目を向けろ」
と書かれていました。
これは、既存のプロレスオタクには理解できない次元に動き出した証拠。

プロレス固定観念をぶち破ったわけです。

あらゆる意味で、DDTから目を離せません。