東京愚連隊 | 熱闘!後楽園

東京愚連隊


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 ちょっと席が遠かったので、写真は少な目、というかいい加減です。NOZAWA論外センセイ率いる東京愚連隊、本日のメーンは、ミル・マスカラス、ドスカラス兄弟とNOZAWA&MAZADAのタッグマッチでした。ドスカラスの日本引退興行だそうです。


 どっかで見たような企画だなあ、とデジャブ感にひたりながら調べてみたら、ありましたよ。一昨年10月の「仮面貴族フェスタ」。当ブログを書いたのは、マルコ☆デラックスさんだけどね、ワタクシも隣で見てたのよ。この時はウルティモさんの自主興行で、「ミル・マスカラス来日40周年記念試合」。うーん。あれから2年経ってるのねえ。


 まあ、「スカイハイ」でおふたりが入場したら、客席総立ちでお出迎えですよ。ミル・マスカラスは70歳すぎのご老体。ドスカラスも還暦はとっくに超えている。そのおふたりがワザを出すたびに「おー」ですよ。最後は、フライングボディアタックでマスカラスさんがNOZAWAを倒してタッグタイトル奪取ですよ。



熱闘!後楽園-image まあねえ。ディープなプロレス者にとって、ご兄弟はレジェンド中のレジェンドだからねえ。伝統芸の世界なのでねえ。これはこれでいいんでしょうねえ。


まあねえ。この試合がメーンイベントで大盛り上がりなんだから、そういう大会だったわけです。


ご兄弟、といえば、→このご兄弟も興行には参加してました。バラモン兄弟と対戦しているのは、佐々木健介&馳浩、ならぬ菊浩。菊タローセンセイ、相変わらずですねえ。ご兄弟、いつもよりちょっとオトナしめなMOVEでしたね。お仕事、お仕事。


 まあ、ご兄弟だけでなく全体的に「お仕事」っぽい興行ではありました。仕事の都合上、休憩前の第四試合から観戦したのですが、これが鈴木みのる&CIMA&高木大社長vs佐藤光留&中澤マイケル&ハリウッドストーカー市川。……結果は火を見るよりも明らかですよね。



熱闘!後楽園-image  ←こんな感じで市川が、ゴッチ式パイルドライバーに沈むわけですが、レフェリーのご存じ和田きょーへーセンセイが拝み渡りをしたり、ラリアットをぶっとばしてみたりの活躍も見せたりしましてね。まあ、楽しいプロレスでした。


 で、ご兄弟の試合が休憩後の第5試合。セミファイナルが、日高郁人vsFUJITAのシングルマッチ。


 みなさん、程よく経験を積み、酸いも甘いもかみ分けたプロなので、過不足なく、お客さんを喜ばせる試合をしてくれるわけです。NOZAWA自身がそうだから、なのだろうけど、「お金が取れるプロ」がそろった興行なわけですよ。市川とかマイケルも、自分たちのやられどころ、しどころがよーく分かっている。菊ちゃんももちろん、自分の役割をわかっている。

そういう意味では、楽しく見どころたっぷりの試合が続くわけです。



熱闘!後楽園-image  お客さんは喜んでいるし、マスカラス兄弟は見られたし、あのご兄弟も暴れたし、めでたしめでたし。ディープであればあるほど、プロレスファンにとっては居心地のいい場所だったんではないでしょうか。


 まあ、ワタクシは最近、多少プロレス会場から足が遠のいている人間ですからね。大体において天邪鬼でもありますからね。「予定調和」を見るのなら、テレビドラマでラブストーリーを見ていればいいわけなんですよ。腕っこきがそろっている興行だからこそ、ひとつぐらいは「破調」の試合が見たかったなあ。そういうぜいたくな感想を持ちつつ、本日も家路についたのでありました。