JEC R1 広島 #19釘村忠 / Husqvarna TE250R | KRAZy TOPICS

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JEC 2013 R1 広島/テージャスランチの

International Aクラス第1戦(注1)デビューでいきなり優勝の#19釘村忠選手のコメントです。




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あ、その前に釘村選手を おおざっぱに紹介します。



モトクロス全日本でヤマハのワークスライダーであり、

今はMVアグスタジャパンに勤めています。

MVアクスタジャパンとは、日本のハスクバーナ輸入元になります。




なので、わかりやすく言っちゃえば、

   ヤマハワークス出身のハスクバーナジャパンの社員さん、ってことです。


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JEC PROのサイトにも載っているIAクラスのライダー集合写真では一番左に立っているのが、#19釘村選手。
ちょっと控えめなな感じがこの写真の立ち位置からも感じます。優しさを持ち、でも奥に意思の強さを隠しているナイスなゲジゲジまゆ毛(w)が特徴のライダーです。






#19釘村タダシ/ Husqvarna TE250R 2013

「手応えは無かったです(※1)、、、。でも、バイクがよくて、前に走ってくれました。(笑顔)

   、、、 え? これってオトナのコメントすか?(苦笑)

でも、ホントにバイクがいいんすよ!(マシンは,今エンデューロ界で話題の新型TE250R)ホントっすよ!!」




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           最終ラップのテスト1の牧草地を快走する#19釘村選手







『でも、ハスクバーナのワークスみたいなもんだから、勝って当たり前じゃないの。。。?』

って思うでしょ。

   でもハスクバーナ ジャパンの ワークスとかではありません。。。







参戦は仕事の一環ですが、普通の社員として仕事していますので

練習とか全くと言っていいほどできるわけではありません。

もしかすると僕以上に乗るチャンスはないんだと思う、

まぁ他のライダーと同じような環境と言っていいです。

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これは昨年末のKRAZy試乗の際のときのカットです。







「自分の出来としては80点かな。ライン取りが決まんなくてダメでした。

そういう意味で、バイクのおかげで勝てた。(バイクが)前に前に行ってくれるっていうか。

とにかくこの250のポテンシャルがいい。

エンジンがいいんすよ!ってか、コントロール性かな。

というか、すべてのバランンスがいいっていうのかなぁ。とにかくこの2013の新型いいです」






KRAZy - どんな人に乗ってほしいすか?


「これは、誰でも乗れるんですよ! 

あ、この“ 誰でも”って、上級、中級初級のどんなクラスの人が乗っても

とても乗りやすい。って言う意味です。

日本語ってムズカシイですねー 笑。

この2013を一言で言うと“真のレーサー”かな。“これぞエンデューロレーサー”とか。

それくらいイイ!

え?またオトナのコメント? でも、ホントにいいんですよ。KRAZyさん。

だってあそこで乗ってわかってもらったでしょ。笑」







KRAZy - マシンはあれから(雑誌KRAZyのための昨年冬の試乗)進化したところってありますか?


「フロントのサスを少し動きやすくしました。

バネを柔らかいのに変えて、オイルをeniを入れ、油面を下げました。

ガレたところでもう少し動くほうがいいかなと思って。

試乗会でのお客様の声とかを参考にして、サスを決めていったりはしますよ。

また、乗ってくださいよ。」

KRAZy - 乗ります乗ります!アシが治ったら、ぜひ。




「試乗会など機会があったら是非乗ってみてください。

試乗会には、僕も行くことがありますのでそのときは声かけてください。

僕でわかることなら何でも答えますのでありがとうございます。」






全体的には、抑えたライディングに見えました。

スムーズなライディングを心がけ、ブレーキングに、細かいターン、そして加速、

ちょっとした難しいセクションも、とにかく丁寧に丁寧に、コンパクトに。

と走っているように見えました。

他の選手にくらべ、そこが違うように感じました。

マシンを暴れさせずに前に前に運ぶようなライディングです。

細かいターンなども非常に小さくスムーズにクルリと回る。

こういうちょっとしたことの積み重ねがタイムに大きく影響するんでしょうね。

そもそも、そういうコトが得意なバイク、ってのがこのRE250RのKRAZyの印象でもあります。






こういうバイクって楽しいですよね。

で、パワーも下から快活にプレキシブルに出てきますから、なおさら楽しい。自由自在です。

そこがこのバイクを小さく感じさせる理由にもなっているのじゃないかな、と思います。

あ、エンジンも軽いことも効いてるんだろうな。

同じエンジンのモタード仕様のSMRも、ダートが得意ですもん。

公道を走ることができるモタードのなかでは、ずば抜けています。

一般的にはあまり意味が無いかなと思って、ダートの走破性については書いたことがないけど、 ズバ抜けてます。

スーパーモトのレースでは、大きくタイムに影響します。









釘村選手はモトクロスワークス出身のスーパーライダーですが

だからと言って、エンデューロで勝てるわけではありません。





モトクロスのようにコースのその先がどうなっているのかが完全にわかるわけでもないし

また、タフなコースになっっているので、マシンも壊しやすい。

マシンを壊さず、でも速く走る。それも、いろんな状況のセクションを。



今回のコースは2つのテスト区間がありました。

「牧草地にコーステープ」+「丘」の、フラットで、且つかなりクネクネとしたコース。

小さなタイムアップを数多くこなすようなコース。


もうひとつは「ウッズの中」を走るもので、

せまい木立のなかでアップダウンの繰り返し。

つねに右に左に、と細かく向きを変え、登りも助走区間が全く無いようなシーンが多く、

逆キャンバーなども多い、そんな比較的細かいテクニックを使うガマンガマンのコース。




全体に細かく正確なライディングが必要とされるコースでした。

あ、路面は牧草の方はやや湿ったドライ。ウッズのなかもドライではないものの

ぐちゃぐちゃとはいかない程度にウェットな状況でした。








注1)略してIA クラス。もっと略して「アイエー」と呼びます。

「前橋くん、来年はもうアイエーだね」と、こんな風に使います。




注2)コメントで選手が最初に「手応えはなかった」等、答えるのは

すべてを走りきって総合タイムが出ないと 順位がわからないからなんです。

四輪のラリーと同じです。

途中結果はでますけど。






このJEC(エンデューロ全日本)は他のレースを違って、

    他の選手とのバトルじゃなく自分との戦い。

         ってか、コースや自然との戦いなんですね。






次回の選手は、えーと。。。











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