圧縮の美学【Ovaltone THE ANCHOR II】 | Life is Bass

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2010年。20年振りにバンド活動復活したおぢさんの日記
バンドとベースと音楽と、ちょっとだけ写真な日々w

新年明けましておめでとうございます♪

昨年1年。仕事的にも音楽活動的にも
色んな人に支えられて無事過ごしてこれました。
本当に、ありがとうございます^^

と、云う事で新年一発目なので前置きは短く(笑)
2013年一発目の機材レビューは
ベーシスト基本のエフェクターであるコンプ。

現在メインで使ってるのは「Markbass Compressore」
真空管故の温かみと若干のノイズ。そして筐体のでかさ。
豊富なコントロールと黒×黄色の刺激的なカラーw
良い面・悪い面。全てひっくるめても魅力的なコンプではありますが
色々変えたくなるお年頃と云う事で(笑)

せっかく換えるならと云う事で
今までのボードでの不満点を考えてみました。
コンセプトは「ボードをシンプルに」

※MUTE
MUTEの為にVOCUのスイッチャーを入れていたんですが
その為だけに1ループ使うのは効率が悪いなと。
※コンプの位置
電源が12Vで筐体がでかい。AC電源を使わずにボードを構築しているのと
ボードがペダルトレインという事もあり
セッテイング場所が限られてくる上に、若干踏みづらい^^;
※最短でエフェクターを3個通る。
どんなバイパスであろうとも、通らないに越したことは無い。


上記の問題点を解消出来る方法を模索。
色々検討している時にTwitter等の情報から
「Ovaltone THE ANCHOR II」に辿り着きました。
原音重視型のコンプで、チューナーアウト&MUTE装備。
そしてDC-OUTでチューナーに電源を回せる。
ふむふむ。

と云う事で年末に注文を入れてみました☆
頼んだ時期が時期だったので、多少長く掛るなと思ってたんですが
Ovaltoneさんから出荷メールが来たのが大晦日。
予定より速い上に年末ぎりぎりまで作業して下さった事に
驚きと共に深い感謝を♪


と云う事で、新年早々届きました♪
Ovaltone THE ANCHOR II
Life is Bass

実際に届いてからボードに組み込んでみて
「ボードをシンプルに」というコンセプトにドンズバの製品でした。
チューナーアウトとMUTEが備わってる事により
スイッチャーは純粋にループ用に回し
メインラインをベース→THE ANCHOR II→VOCU MSL
→アンプと最低二つの経由に。
ループ1系統をJIRAUD W-Driver。
もう1系統をSansAmp BASS DRIVER DI WAXX Mod
→LINE 6 M5/ Hi-Fi waxx mod
これで音質劣化を極力押さえる形で使えます。
Life is Bass

さて、インプレです。
まず特筆すべきはMUTEのノイズがまったく感じられない事。
正直EBS MICROBASS2なんかは結構なノイズで心臓に悪いんですけども^^;
なんのストレスも無く無造作にMUTE出来るのが素晴らしいですね。
これでPUノイズも怖くないぞ!と(笑)

そして肝心のコンプ部分に関して。

ベーシストがコンプに求める部分は「原音重視」か、はたまた「個性」か。
これは人により様々だと思いますが、
個人的にコンプは「原音重視」が好きですし、使うベースにもあってると感じます。
そう言う意味では「Markbass Compressore」は
原音重視から個性的な範囲まで、フルコントロールな分自由度は高かったですが
「THE ANCHOR II」に関しては完全に「原音重視」なタイプです。

誤解を恐れずに言えば
「音色を一切変えず設定どおりに圧縮する」
という事を忠実にするタイプのコンプです。
もちろんきちんと聴き比べれば、コンプが掛ってる事は分りますが
傍で聴いている分には殆ど意識されない感じですね。
なのに、弾いてて気持ち良くなる掛り方というマジック。
アタックとサステインが絶妙ですね。

これに関しては、どうしても個性的なコンプが掛けたければ
LINE 6 M5/ Hi-Fi waxx modでレッドコンプ掛けるとかの選択肢があるので
メインコンプは原音重視でまったくの無問題です♪
ちなみにリミッターにもなるんですが
個人的には使わないので割愛と云う事で^^;

そして「THE ANCHOR II」目玉のS.C.LOW-CUT。
Life is Bass
これにより低音域は圧縮せずに高音域のみにコンプを掛ける事が出来ます。
スラップを多用する人にとっても実に面白いモードだと思いますが
個人的にはロック等で、あえて低音域は暴れさせながら
ピックでガシガシ弾いたりする時にハマると感じます。

なにせ自分の年齢を忘れてガシガシいっちゃうんですよねぇ。。。(苦笑)

さあて、じゃあこのコンプのネックは何か?
写真では分りづらいですが、かなり厚みがあります。
個人的にはペダルトレインで収まる厚みなので無問題ですが
背の低いボードを使ってると厳しい人もいるんじゃないかな?と。
逆に言えば、それ以外はかなりお薦めのコンプです。
「Markbass Compressore」はともかく
「Maxon CP9Pro+」の出番は無くなりそうな予感が・・・


【Ovaltone THE ANCHOR II】
コンプそのものの出来もそうですが
Ovaltoneさんの対応が非常に素晴らしいものでした。
迅速丁寧な対応、そしてきちんとした納期管理。

WAXXさんもそうですが、
しっかりとしたメーカーさんは本当に信頼出来ますし
またお願いしたいと思います。
実はこれって凄く大事なことなんじゃないかと。

「Ovaltone」さん。
自信を持ってお薦め出来るメーカーさんでございます^^