副官との会話 | 熊本アエロのブログ

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昨日ファミレスでの私と式(しき)副官(いや・・もと副支部長・・かなんかだった人(笑))でこんなことを話してました。

私「野田が解散するとか言ってるねえ。ないとおもうけどね」
副官「逆に野田が退陣する(野田が解散せずに内閣総辞職して次の内閣で解散)メリットって何ですか?」

別に敬語じゃなかったですが敬語にしてみました(笑)

私「まず、民主党としては野田で玉砕せずに選挙の顔を変えて戦うという利点があるよね」
 「野田のメリットとしては選挙で負けて民主党を壊滅させたという汚名を着ずに済む、ってとこかな」

うーん弱いな

副官「でもそもそも野田が支持率落としてくれたせいで負けたと責任を押し付けられる可能性もありますよね」

確かに

私「野田はさ、俺で戦ってればあそこまで負けなかった、って強弁しようと思えばできるじゃん」

まあ、民主党の性格からすれば「人のせい」にするのが得意中の得意ですからどっちもありえますけどね。

私「実際は野田がどう考えるじゃなくて、他の民主党議員がどう判断するかにかかってるからね」
副官「どういうことですか?」

私「退陣ってことは前提として総裁から引きずりおろされるってことだから、民主党議員の両院総議会で過半数の不信任で野田総裁を首にできてそれからまた総裁選ってことよ。もちろんその圧力で野田が自ら退くって選択肢もあるけどね」

副官「なるほど」

私「だからさ、自民党としてはそこまで野田を追い詰めちゃっていいのって思うのよ。だって野田で総選挙したほうが勝てるわけじゃん?まあこのまま何も言わなかったら安倍さんの存在感も失われるからそれもありえないのかもしれないけどね」
副官「でも野田って自分の選挙区ではどうなんですか?」
私「総理や総理大臣経験者が落選することはありえないよ。比例名簿トップで(選挙)戦うのもあり得るし」
副官「じゃあ私だったら解散しますね」

にしてもTPP参加表明して解散なんてすごい死亡フラグをおったててくれますね、野田は。
彼に死亡フラグ回避能力があるのか
それとも輿石とか党内TPP反対派に引きずりおろしてもらおうという言い訳フラグという高等戦術なのかそのときは某モナ男(もしかして某イオン軍王子かも)の政治生命を断ち切ってしまってください、安倍将軍

・・・・・・でも何で今更TPP解散とか人権擁護法案の閣議決定とかよくわからんな・・・
もしかしてどっちも解散引き伸ばしのための自民党との交渉材料か?・・・
TPPは確かに争点としては小さくはないけど・・・引き延ばしのための交渉材料として使うんならありえるな。

民主党が分裂する云々という話を除けば、解散先延ばしは少なくとも2つのメリットがある。
1.次の政権に予算案を作らせない
2.解散を伸ばせば政党助成金の一部が(民主党離党した人達の分の一部)多くもらえる。

2は少々複雑な話なんだけど、政党助成金のシステムを解説します。

a 国民一人当たり260円を5人以上の政党に振り分ける。
b 国会議員数(議員数割)で半分。選挙で得た得票数(得票数割)で半分。
c 1月1日を政党の議員構成の基準日とする
d 選挙(衆議院選挙、参議院選挙)が行われた場合、その投票日の翌日を基準日として再計算
e 得票数は前回の選挙で得た票とし、すべて政党が獲得したものとする
f 政党が分裂した場合、党首がいる方のみに分配。ただし分裂時に分割する合意があれば別。
g 計算された政党助成金を4月7月10月12月の4回に分けて分配する。
h 分配月の10日までに申請を行い、20日に助成金を渡す
i 申請しなかった分は次の分配月に繰り越す
j 選挙により分配金の変更があった場合は日割りではなく基準日の属する月から変更があったものとする


ざっと書くと以上のようなものなのですが、bの議員数割は議員の頭数で計算、得票数は政党として前の選挙、現時点でいうと衆議院は2009年、参議院は2007年と2010年の選挙で(政党要件を満たした)全政党の合計得票を分母として計算。

つまり、これで何が言いたいかというと、小沢達がごっそり抜けた民主党は「投票数割」のぶん、つまり政党助成金の半分は選挙を伸ばせば伸ばすほどタダで手に入るってシステムなのです。

次の選挙で敗北フラグスーパー確定の民主党にしてみれば(たぶん半分以下になる)今年もらえる助成金が重要なのです。その意味で選挙を先延ばしにするインセンティブが働くのでは、と読んでます。詳しくは次に。
つづく