まどみちおさん | 真理のパフォマー 女優セラピストヒーラー くみちゃんのレッツらゴー。
りさっぺが幼稚園の時、
童謡やアニメソングをジャズにアレンジしたコンサートをやった。

アレンジとピアノを、最上智明さん、
ドラムは夫の佐々木タカシ、
ベースとパーカッションは最上智明フレンズ、
ボーカルはわたくし、くみちゃんと、
知る人ぞ知る!  砂子田研二。


「もりのこびと」
「だれもしらない」
「とんでったバナナ」
「ドロップスのうた」
「おばけなんてないさ」
「コンコンクシャンのうた」
「不思議なメルモ」

などなど、選曲と構成は、
わたくしくみちゃんの独断と偏見で♪

曲と曲の間に、大好きなまどみちおさんの詩を挟んだ。





オープニングは、


「おんがく」

かみさまだったら
みえるのかしら

みみをふさいで
おんがくを  ながめていたい

目もつぶって  花のかおりへのように
おんがくに  かお  よせていたい

口にふくんで  まっていたい
シャーベットのように広がってくるのを

そして  ほほずりしていたい
そのむねに  だかれて








子どもたちが一番喜んだのは、
こちら!




「おならは  えらい」

おならは  えらい

でてきた  とき
きちんと
あいさつ  する

こんにちは  でもあり
さようなら  でもある
あいさつを…

せかいじゅうの
どこの  だれにでも
わかる  ことばで…

えらい
まったく  えらい




「はなくそぼうや」

ぼくがフルスピードでかけているとき
ぼくがジュースをのんでいるとき
ほくがげんこつ振りまわして
わめきちらしているとき
ぼくがげらげら笑っているとき
ぼくがぐうすか眠っているとき

いいや  ぼくが何をしていても
していなくても
世界がひっくりかえっても
そんなことには  おかまいなく
おまえはふとりつづけていたんだ

ぼくの顔のまん中の
鼻の奥に  じんどって
ひとり  にこにこ  まるまると

そして  今ごろ
はなくそぼうやよ
ぼくのひとさし指のてっぺんに
つまみだされて
おまえはそんなに珍しそうに
四方八方を  見まわしているのか
    ーいったい  ここはどこですか?
       そんで  ぼくはだれですか?






コンサートは大盛況&大成功!!
最上智明さんの天才的なアレンジが最高だった。



まどみちおさんの詩は、
とてもやさしい言葉で、
深い深い宇宙を語る。
一言で、全てを語る。

コンサートでMCは一切入れなかった。
まどさんの詩が、全てを包み、
やさしくやさしく、
全てをまあるく抱きしめてくれたから。





2月28日に、まどみちおさんが亡くなった。
104歳で老衰。
天寿を全うされ、素敵な人生の幕がおりた。


自分にはとても厳しい方だったのだと思う。
懺悔と、祈りの人生だったのだと思う。


昨日から、まどみちおさんの詩を読み返している。

何回も、
何回も。


読むたびに、新しい。
胸がドキドキする。

そして、胸の奥の奥から、
涙がこみ上げてくる。



きっと、たくさんのいのちが、
まどさんを迎えに来たんだろうなあ。
そしてかみさまに祝福を受けて、
光の中を進んで行ったんだろうなあ。
かみさまのあかちゃんみたいに、
かみさまの胸にだかれて







「ナメクジ」

ナメクジのことを  おばあちゃんは
ナメクジラと  いうけれど…

なるほど  ぎんの波  ひとすじ
うしろに  ひいて
口笛の  ふんすい  ふきあげながら
すべっている
クジラのように  どうどうと…

それは  ほんとうは
こんな  きたならしい
くさりかけた  コケのうえではなくて
かみさまの
はてしなく  まぶしい
宇宙の  きょうの日記のうえを
すべっている  ところだからなのか!

ぼくたち  すべての生き物とならんで
きらめく星のかなたを  めざし…






「にじ」

にじ
にじ
にじ

ママ
あの  ちょうど  したに
すわって
あかちゃんに
おっぱい  あげて







まどみちおさま
たくさんの愛を
ありがとうございました。