私のお母さん | 真理のパフォマー 女優セラピストヒーラー くみちゃんのレッツらゴー。
私のお母さんは、昭和10年3月1日生まれ、80歳です。

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でも、本当の誕生日は違うらしい。
もう今は、知るすべがありませんが。。。


私が高校生の時に、子宮と卵巣を摘出し、
2000年に乳がんで右のおっぱいを取り、
2008年に肺がんで右の肺の約半分を取りました。
 
先日、7年間通った大学病院の呼吸器外科の診察を卒業しました!

大好きな担当のH先生に、
「先生、また会いにきてもいいですか?」
と聞いたら、
「もちろんですよ!
渋谷さんが会いにきてますよー、って聞いたら、僕すぐに出て行って、お元気かどうか確かめますよ!」
って言ってくださり、私もお母さんも胸がいっぱい。
診察室を出る時、
「ありがとうございました。」
と一礼してドアを閉めるとき、不覚にも涙がこぼれました。


診察で、
「毎日ダルさが取れません、ダルくてずっと横になっています」
とお母さんが言ったのを聞いて、
H先生が

「渋谷さん、今よりもっと元気でいたいですか?
それとも、寝たきりになりたいですか?
それとも、元気でポックリ逝きたいですか?

ごめんなさいね、こんなこと言って。
でもね、このままの生活を続けたら、あと3ヶ月で寝たきりになる可能性があります。
元気でポックリ逝きたいなら、毎日歩いてください。
毎日お散歩してください。
10歩ずつ始めてくださればいいですよ。
でも必ずまいにち、お散歩してください。
きちんと解明はされていないけど、歩く、ということは、人間の身体と心にとって、とてつもなく素敵な作用をするようなのです。
どうします?渋谷さん。
お散歩しますか?

(お母さんがゴニョゴニョとなんか言い訳したのを聞いて)

渋谷さん、誰かになんとかして欲しいと思ってるでしょ。
僕に、何か治して欲しいと思ってるでしょ。
でもね、誰にもどうにもできないんです。
僕が、渋谷さんにできることはもうありません。
ごめんなさいね、人生の大先輩の渋谷さんに、こんなエラそうなこと言って。
でも、渋谷さんが決めないといけないんです。

(でももう80歳だし、部屋から出ると犬がドダダン!と飛びついて転びそうになるし、家から出ると迷子になっちゃうし、とかいろいろ言ったのを聞いて)

渋谷さん、寝たきりになりたいんですか?

(いいえ!それだけはイヤです!)

それじゃあ、できない言い訳じゃなく、
できる訳を考えてください。

渋谷さんね、僕だってね、
この仕事を辞める言い訳、
できない言い訳は、
今すぐに
100個くらい言えます。
できる訳は、一生懸命考えて、
せいぜい3つくらいかな。

あのね、どんなに小さな子どもも、お年を召した人も、
みーーんなおんなじです。
僕ら、後輩を育てる時も一緒。
若いヤツもみんな、できない言い訳をすぐに100個くらい並べるんですよ。
みんな、そんなもんです。
みんな一緒です。
でも、できる訳を考えましょう。
一つか二つくらい、考えられますよね?

どうですか?
お散歩しますか?

(お母さんが、はい、と言ったのを聞いて)

じゃあ、いつからしますか?
今、僕に約束してください。
いつからお散歩しますか?

(明日から、します。)

うわあ!
やったーーー!
渋谷さん、約束ですよ。
今、僕と娘さん、しっかり聞きましたよ。
明日から、毎日お散歩してくださいね。
そしてもう一つ。
元気で長生きの秘訣は、口腔ケアです。
定期的に歯医者さんに行って、検診を受けてくださいね。」

そして、私を見て、ニッコリ。




ああ、もう、先生大好きだ(T_T)



危なく、


惚れてまうやろーーーーー


って、叫ぶところだった。





お母さんの肺がんの手術が終わって、麻酔が切れて集中治療室に入った時、
真っ先に私とお父さんを迎えてくれたのもH先生だった。
昨日のことのように思い出される。


そろそろ、私のお母さんの生い立ち、
波乱万丈の人生を、書いていこう。

本当に、映画よりも波乱万丈なんだよ(笑)

渋谷芳子の生涯。



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