石鹸の使いすぎに注意! | 暮らしに虹をかける会

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こんにちは。日本肌育学会の山本です。
蒸し暑く、汗をたくさんかく季節は、体を洗ってさっぱりしたい気分になりますねビックリマーク
今日は、そんな季節だからこそ、お肌のために気をつけたいことを藤田紘一郎先生の本より抜粋して情報をお届けしたいと思います。あひる



体を清潔に保つことはよいことです。けれども、過剰になっていはいけません。
手についた病原菌は流水で10秒も洗えば取れます。石鹸の使用は、外で遊んだあとなど目に見える汚れがついたときだけでよいでしょう。石鹸は、必要以上使わないことです。
なぜなら、石鹸で皮膚を1回洗うと、皮膚常在菌の90%が洗い流されてしまうからです
皮膚常在菌とは、私たちの肌にもともと棲みつき、ウイルスなどの病原菌が肌に棲みつかないよう働いている菌たちです。この菌たちは、12時間が過ぎれば、残りの10%の菌が増殖し、もとに戻ります。ですから、1日2回程度ならば、石鹸で肌を洗うのは問題ありません。

ただし、薬用の液体石鹸はおすすめしません。殺菌作用が強く、皮膚常在菌まで皆殺しにしてしまうからです。こうなっては、12時間ではとても皮膚常在菌の再生が間に合わなくなってしまいます。






体も、石鹸を使うのは入浴時にのみ1日1回で十分です。夏、汗をかいたあとにシャワーを浴びさせたり、オムツをしている赤ちゃんがウンチをしたあとにお尻を流してあげたりする際には、サッと流すだけにしてください。

お風呂で使う石鹸も、昔ながらの余分な成分が入っていない固形石鹸がよいでしょう。ボディーソープなどは、化学的につくりだしたさまざまな成分が含まれているので、肌に負担をかけます。石鹸で体を洗ったら、お湯でよく洗い落とすことも重要です。石鹸成分が残っていると皮膚炎の原因になります。

また、冬になると、アトピー性皮膚炎ではないのに、肌がカサカサになっている子をよくみかけます。冬は、天然の潤い成分である皮脂の分泌が減っているため潤いを保ちにくいのに、石鹸で体を洗って、少ない皮脂をすべて洗い落としてしまっているのです。こうなると、体もかゆくなります。冬場は泥汚れなどなければ、石鹸の使用は2~3日に一度で十分です

肌を洗うときには、手を使いましょう。スポンジやブラシは皮膚を傷つけるのでよくありません。ひどくすると、色素沈着を起こして皮膚が黒ずんでしまうので注意してください。
固形の石鹸を直接肌に転がして洗う人もいますが、これもやめましょう。石鹸の洗浄作用は泡にあります
しっかりと泡立ててふんわりとした泡をつくり、その泡を皮膚の上でコロコロと転がすように洗うことで汚れは取れます。良質の泡は、ミカンのネットや100円均一などで売られている泡立て用ネットを使えば、簡単につくることができます。



藤田先生流「正しいお風呂の入り方」
1 体全体にお湯をかけて、汗やほこりなどの汚れをとります。お尻もきれいに洗います。

2 湯船に入って皮膚をふやかし、汚れを浮かびあがらせます。

3 石鹸で顔と髪を洗います。

4 石鹸で体を洗います。足の裏や指の間は定期的に洗ってください。

5 もう一度湯船に入ります。

6 湯船から出たら、足元に水をかけると自律神経が鍛えられ、毛穴がしまって湯冷めしにくくなります。


ところで、最近はスイミングスクールに通う子も多くなっています。ぜんそくの改善にプールがよいと聞いて、通っている子もいると思います。また、夏になるとプールに入る機会も多くなるでしょう。プールのあとは、しっかりとシャワーを浴びるよう子どもに指導してください。
プールには高濃度の塩素が含まれます。とくに、腰洗い槽の塩素濃度は非常に高くなっています。塩素は、体内の活性酸素の量を増やします。プールのあとは、体についた塩素をきれいに洗い流すことが大事です。アトピー性皮膚炎の子は、帰宅後にもう一度シャワーを浴びるとよいでしょう。


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ご自分やお子さんの肌の状態を見て、合ったやり方を選んでいただければ、それがベストですニコニコ