こんにちは。日本肌育学会の山本です。
梅仕事に紫蘇仕事・・・季節感あふれるひと手間は実に楽しいものです
先人達は、旬のものをごく自然と体の中にとり入れて、免疫を高めることができていました
そして免疫を大きく左右するのが皆様ご存知の“腸”ですね。
私が“腸”の大切さに気づかせてもらった藤田紘一郎先生の本より抜粋して、皆様にも腸について考えていただけたらと思います。
みなさんは、人は脳で考え、行動していると思っていませんか。しかし、はたしてそうでしょうか。腸は「第二の脳」と呼ばれます。腸には、脳と同じように「考える細胞」が存在しています。腸も考えているのです。その思考力・判断力はときとして頭脳に勝ることがあります。
人の生きる根幹は、食にあります。命の源である食に関しては、腸のほうがどれだけ賢く、脳はどれほど情けないか、その差は歴然としています。
現代という飽食の時代、私たちは、おいしそうに見えるものをおなかがいっぱいになるまで食べがちです。脳が「食べたい」と食欲にとらわれると、食べ物の安全性を判断できなくなります。食中毒菌などが混ざった食べ物でも、おいしそうと思えば、食べるシグナルを出してしまいます。一方、腸は食べ物の安全性を的確に察知します。食中毒菌が腸内に入ってくれば、激しい拒絶反応を示し、菌を排除するよう働きます。それが嘔吐や下痢となって現れるのです。
また、私たちが口にする食品の多くには、食品添加物が混入しています。食品添加物は、人類の食の歴史をかえました。保存料を使えば食品が腐るのを限りなく遅らせられ、着色料は「おいしそう」に見せることができます。化学調味料は、脳をだます物質です。化学調味料入りの食品は、食べるとそのうまみに脳がだまされ、再び口にしたいと思わせる麻薬的な作用があります。
脳は食品添加物が大好きですが、腸は食品添加物が大嫌いです。食品添加物が腸に入ってくると、大事な相棒である腸内細菌が大勢死んでしまううえ、腸内フローラのバランスが乱れるからです。ところが困ったことに、食品添加物は人間の腸が受け入れられるよう化学合成されています。脳に命令されれば、イヤイヤながらも受け入れざるをえないのです。しかし、その代償の深刻さを、腸は黙って見過ごしているわけではありません。感染症にかかりやすかったり、アレルギー性疾患を患っていたりというのは、腸内細菌のバランスが乱れ、免疫力が落ちているという、腸からのシグナルでもあるのです。
私達の腸が喜ぶ食事をとったり精神面を上手くコントロールしてくよくよせず、楽しむ生き方をすることは、子供にも大人にも大切なことのようです。
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