ウンゲ北海道紀行④


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3/11(日)14:00、
リーディング公演が開演した。
空間の色使いを面白く思った。真っ黒の劇場、黒いフレームのベット、の上に敷かれた白い布団。黒い布が掛けられた座卓。

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開場前に雑談の中で、劇場の黒は抽象化しようって意図が五月蝿く感じるって話しをした。特に小劇場にありがちな、無理やり黒く塗りましたってタイプ。「黒は見えないものとする」っていう古き良き演劇ルールに乗っかって思考停止してやってる様に思えてしまって好きでないのだ。

演劇において、黒ってのは「意図」がある。そして僕はその意図達のなかで唯一白い布団が「雪」に見えた。

北海道に来て雪原を見て。そこにある一筋の足跡に僕は物語を感じた。白紙のワードファイルにゴシック文字を打ち込む時のことが浮かんだ。雪原に、黒い「意図」を打ち込む。

開演すると、まずト書き読みの信山さんが入ってくる。黒い衣装だった。その後の俳優2人は、黒と白の中間色、グレーの衣装だった。

僕はこの「動く物」って戯曲を既に自分の手で上演しているのだけど。北海道戯曲賞に送ったのは稽古段階のもので。なので実質賞をとった「動く物」はこれが初めての上演なのだ。基本些細な違いなのだけど、終わり方は結構違くて。上演済みのものはマミとムジナが少し、これからの話しをして終わる。のに対して戯曲賞の方のは、2人で何かに対して「すいません、ごめんなさい」と謝って終わる。このリーディング公演には、このバージョンが適してた様に思う。

アフタートークで斎藤歩さんから審査会の時に前田司郎氏が僕の戯曲に対して「この人学が無いんじゃない?」と言ってた裏話を聞いてとても笑った。斎藤歩さん、お客さんの前では人間の目をしてました。

客出しの時、3年位前に公演の写真を撮ってもらってたバイザーさんと再会。今は札幌で働いているのだ。思わずハグしたのだが、キツめに抱きしめられてちょっと引く。バイザーさんらしくて嬉しかった。

公演の片付けも終わり、打ち上げまでの時間市川さんに札幌を色々案内してもらう。例の時計塔も行った。

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↑戯曲賞主催の北海道文化財団事務所。


焼肉屋さんにて打ち上げ。
マミ役のせひろさんが、アイヌの伝統的な楽器「ムックリ」を持ってきてくれた。

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口に咥えて演奏するんだけど、マカロニウエスタンみたいなミョンミョンした音が出て興奮。見かけたら買って帰りたいなぁ、、

皆んなとの別れ際、少し泣きそうになる。旅先でこんないい人達と出会えるなんて。いやー楽しかった。

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ホテルに戻るとジャズソングのDJイベントをやっていた。聞きながら翌日の予定を立てた。明日は札幌を離れ、旭川にある旭山動物園に行く。

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