さてはてー。
 
卒業式のお話ポロポロしてるんですが
やっとこさ完結した物語を先に出しておこうかなぁって、思って。
 
 
本当はべすんに着せて写真もとりたかったんですけども、まぁ仕方ない。
 
ダーティボーイのお話、完結。
 
***
 
 
プリニティさんから受け取ったベゴニアと妖精のクッキーを手にレントンさんへ向き直る。
「あ、の。わわわわわたわたわたしの、わたし、わたしベゴニアで!!!」
あぁ、泣きそうだ。
プリニティさんは所謂ぶりっこポーズでニコニコ聞いているし、レントンさんはキョトンとしている。
あぁ、もう!!!
「ベゴニアでした!!」
何がよ!!違うわ!!違わないけど!!!
「やっぱりなんでもないです!お茶、淹れてきますね!!!」
トンっとクッキーとベゴニアをレントンさんの前に置いてキッチンへ逃げる。
「……ティ、クッキー……」
「この場…、……ニアの方よ!」
「ばっ!声がでかい!」
「あのね……」
「えっ!……」
二人のヒソヒソした(一部大きい)声が聞こえる。
自分の不甲斐なさに小さくため息をつく。
言うと決めていたのに、いざそのタイミングになると言えない。勇気が無さすぎて笑ってしまう。
大人しくカモミールティーを入れ直していると仕切代わりのカーテンが揺れた。
「あ、の」
声にドクンと心臓がはねた。息を吸い込みゆっくり振り替えるとレントンさんが一本の花を持っている。
「君が……、フリージアが花で伝えてくれたこと。俺も花で伝えていいかな?」
小さく笑うレントンさんの手には白いアザレアが。
意味を自分の中で弾き出し途端に赤面してしまう。
「それは私の方です!贈り…贈り返します!!!」
「えっ、いや俺が…!」
お互いのまん中でアザレアが行ったり来たり。
ふっと顔を見合わせ笑ってしまう。
「ねぇ、フリージア。俺はベゴニアを受け取ったんだ。だからこれ、受け取ってくれない?」
困ったように笑い、もう一度差し出す。
『早く受けとれ』と言うようにこちらを向いて咲き誇るアザレア。敵わないなぁ。
「……はい、もちろんです」
やっとフリージアは手に収まったアザレアをそっと抱き締める。
 
コポコポとお湯を注ぎ二人で葉が開くのを待つ。
「あの、アザレアの花言葉どうして…」
店内の花の中にはもちろんバラもある。
普通の人ならそちらを選びそうなのだが…。
それは…。とレントンさんが答えようとした時勢いよくカーテンが跳ねる。
「もちろんあたちのおかげよ!」
ふふん!と鼻息荒く腰に手をあてたプリニティさんが入ってくる。
「あたちのはかしき加減に驚いたわね!」
「すっごく驚いた!!!」
「あれ?博識だよっていわないのかちら?」
「えっ?!言ってほしくて間違えてたの?!」
やっぱり二人してワーワー言っている。
プリニティさん相手だといつもペースを乱される。
と、プリニティさんが急に手をパンっと叩いて閃いた顔をする。
「そうだフリージア!鏡はどこにあるかちら、貸して!」
「えっ?その奥だよ」
「わかったわ、ごゆっくり~」
謎の言葉を残して嵐のように去っていく。
プリニティさんと話していると濁流のように話が二転三転進んでいく。
 
プリニティさんがいなくなるとやっぱり静かになってしまう。
「……あはは」
どちらからということはなく、笑いあう。
一頻り笑うとお互いにまた見つめ合う。
「…俺はきっと君と一生を供にする。でも今はまだ、クララとアークを思って……、僕が泣いていたい」
一度大きく息を吸い込むとニコリと笑う。
「俺が誰よりも君を幸せにする。だから今は「俺」が「僕」を慰めるまで、少し待っていてほしい。……信じてもらえるかな」
とんでもない告白予告をされ、赤面してしまう。
でも…。
「…フリージアって信頼って花言葉があるんです。私、どんな人よりも人を信じられるって思うんです。だから、レントンさんのことも私は信じて待っています」
白いアザレアを手に持ち、くるりと回す。
白いアザレアの花ことばは、【あなたに愛されて幸せ】
きっと私たちはいい関係になる。
きっと。きっと…。
 
「ありがとう、フリージア」
 
ニマニマと見守るプリニティさんを横目に私たちは笑いあった。
 
 
☆☆☆
 
 
なっがかったっっっっねっっっっ!!!
 
長かった!
やっとまとまったよー(T▽T)
初めて幸せな物語になったよぉぉぉ(T▽T)
 
こう、もう簡単に不幸にさせたがるので幸せに幸せにって考えながらぬぁぁぁぁ!
幸せにできたかな!
できたって信じてる!!
 
なんか矛盾ないか?!大丈夫か?!
なんせ2年も温めてたからな?!
 
サクラの話はポコポコ生まれるのにおっかしいなぁー。
 
 
はい、そんなこんなんで
サクラ(ユメリア)
銅(曼殊沙華)
レントン(ダーティボーイ)
とポロポロと語ってまいりました。
 
次の記事でこの物語のネタバレするよっ!
 
 
まだまだ勝手に動いてるキャラは沢山いるので
そいつらもちゃんと産み出してあげないとダメだなぁってなってます。(知らんがな
 
 
ってなわけで
とりあえず完結、フリージアさんのお話でした。
 
 
それじゃぁまたね、風邪引かないでね。
くろでした。