東京都“なのに”、「人口の一番少ない村」
東京都“なのに”、「絶海の孤島」
そんな青ヶ島での、最後の夜。
美しく見えることで有名な星空が
青ヶ島に来た最大の目的でした。
（撮影／井川俊彦 場所／青ヶ島 池の沢 夏）
１日目も美しい星空が見えたのですが、
さて、どこで見ようかな…と。
お昼に出会った女性が
「牧場は街灯が全くなくて暗いからいいんじゃないかしら」
と教えてくださったので、
行ってみることにしました。
もう、真っ暗！！笑
少し恐怖を覚えるほど、真っ暗で、
見上げるとそこには満天の星が！！
イメージはこんな感じ！
（撮影／井川俊彦 場所／青ヶ島 ジョウマン牧場 冬）
美しい！！
そして、なんだか怖い！！笑
星空を見て恐怖を感じたのは初めてでした。
１等星、２等星、３等星、、、
おそらく６等星まで見えている、、、！！
こんなにも星って見えるんだ、、、、。
牧場の途中の道路の真ん中に座って、
星を見上げていました。
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３０分ほど経ったでしょうか。
その３０分間、
「綺麗な星空だなぁ」と同じくらい思っていたことは
「私、こんな道の真ん中に座り込んで、しかも真っ暗な中で、大丈夫なのかしら、、」
ということでした。
まず車道に座り込むということも、
真っ暗な外に一人でいることも、
現実でほぼ体験したことがない非日常なことだから
なんだか不思議な気持ちになってきて
星空を集中して楽しめなくなってきたのです。笑
そこで
１日目の夜に来たヘリポートのベンチで寝転びながら
星空を楽しむことにしました。
牧場ほどではありませんが、
美しい星空に想いをはせていました。
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どれくらい経ったでしょうか。
ヘリポートに１台の車がやって来ました。
ヘリポートの付近にはお墓があって、
幽霊はあまり信じていない私でも
なんだか心拍数が上がります。
車から人が降りて来ました。
私は長時間暗闇にいたので目が慣れて見えますが、
相手の方は私がいることに気づいていないかもしれません。
お墓もあります。（２回目）
相手の方をビックリさせないために、こちらから声をかけました。
「こんばんは」
すると、
「え？？もしかして有彩さんですか？」
とのこと。
まさかの、お昼に青ヶ島を色々案内してくださった女性だったのです！！
「せっかくだから、青ヶ島のいろんな場所の星空を楽しんでほしくて(^ ^)♪
有彩さん、ここにいるかなと思ったの♪」
なんと親切な方なのでしょうか！！涙
小学生の娘さんを寝かしつけて来てくださったのです。
それからは、自分では行けなくて諦めていた場所に
星空を観に行くことができました。
カルデラの中の池の沢、三宝港に連れて行っていただきました。
三宝港からの星空は、今まで観た星空の中で
一番美しかったかもしれません。
暖かさの残る港のコンクリートの上で
二人で寝転がって星を観ていました。
星空を観ていると
たくさんの問いかけをしたくなるものです。
あれは何の星？
いくつくらい星があるのかな？
宇宙の果てはどうなっているんだろう？
女性からの問いに
私の知っているだけの知識で答えました。
国立天文台のフリーソフト「Mitaka」を使って
宇宙の解説も始まります（笑）
こういう時、本当にMitakaは役立つんです。
今見えている星空と、実際の宇宙の姿を照らし合わせると
少しだけ自分たちの姿が見えてきます。
宇宙の規模に比べると
小さく短い人生であること。
不思議な気持ちになりながら
そのあとはただただ二人で静かに星を眺める、贅沢な時間が過ぎていきました。
港でのもう一つの感動は、
夜光虫が光っていたこと。
海の中にも星空が広がっていることに
二人で歓声をあげていました。
あんな素敵な星空を観られて、
私の青ヶ島への旅は
満足すぎるものになりました。
もしかしたら
この人生の中で行かない場所になるかもしれないけれど、
自分の中で大好きな場所になりました。
次の日、青ヶ島から八丈島まで戻りました。
そこで一泊して、無事に飛行機で帰って来られました。
無事に、というのは、
台風が迫っていて
飛行機が飛べるかギリギリまで不安だったんです。
全てがうまくいき過ぎて、
最高な旅でした。
八丈島の様子は
次のブログで♪