頑張りたいのに
頑張れなかった理由
頑張るのが怖かった
頑張ってやって
報われなかったら
悲しすぎる
だから
やらなかった
いつも手前で止めていた
人に対してもそう
ここまでやって
相手も同じくらいやってくれているか
測っていた
朝立ち寄ったスタバで
泣いてしまった
インテリア会社時代
ホテルの改装工事で
福岡に長期出張してた頃
宴会場の塗装工事をしたら
その臭いがフロントまで回ってしまい
お偉いさんやら
全員が来て
原因説明みたいなのを
やらされた
針のむしろだった
20代の若い私が
現場監督だと話を聞いてもらえず
ホテルの宴会場担当の方が
説明してくださったのだけど
その隣で
小さくなりながら
きっと
自分は馬鹿にされてるんだろうなと
思いながら
すまなそうに
身を小さくして立っていた
立ってるだけで
精一杯だった
塗装の臭いを止めるなんて
方法は正直ない
どんなに養生しても
ドアを塞いでも
臭いだから漏れ出てしまう
そんなものに対して
怒られるのも変だし
致し方ないことだった
ホテルは工事で出る
音や臭いに対して煩いので
事前に
音のテストをしたりするんだけど
私が20代だからなのか
勝手に職人さんに
音出し工事をされたりして
それを
コントロール出来ない私が
ホテル側や会社から
よく怒られた
福岡で
その宴会場の現場監督やってる頃
お盆なのにまったく
工事が予定通りに進まず
途中で
スプリンクラーが作動して
床がびしょびしょになるなど
トラブル続きで
実家にも帰れなくて
実家からは何でお盆に仕事なんだと
責められるし
泣かなかったけど
泣きそうになった時に
協力会社の番頭さんに
顔を覗き込まれたのも嫌だった
あ、でも見かねた職人さんが
お盆帰れないなら、うちに遊びにおいで
って言ってくれたの
嬉しかったな
29歳をお祝いしてくれた
恋人とも会えず
上手くもいってなくて
どうして
頑張ってるのに
報われないんだろう
という
強い強い
悲しみと不甲斐なさみたいなのが
全身を包み込んだ
あの感じを
今、遅々として進まない
インテリアコーディネートの仕事を
通して
味わった
何度も
もしかしたら
お金を払ってくれないかもしれない
それでも
やりたいか?
を問うたのに
悲しみを味わいきって
どうパズルのピースをはめ替えて
過去を書き換えよう?