20代後半
わたしは、インテリアの会社で
働いていた。
担当は営業。
当たり前に22時過ぎまで
仕事をし、
夜間工事の立ち会いに行くのも
ザラだった。
インテリアの仕事をしているから、
着るものには
気を遣っていた。
トレンドを意識した中に、
個性的なアイテムを取り入れるのが
私のスタイル。
限られた給料の中で
目一杯オシャレを楽しんでいた。
入社して3年くらい経って
一通り、スーツやジャケットも
揃ったから、
インテリアを整えたくなった。
取り扱うのは
高級家具のくせに、
提案するわたしが
住んでいたのは、
隣の音が丸聞こえの
マンションの2階のワンルーム。
クローゼットが２つあって
気に入っていたけれど、
帰ってきても落ち着かない。
仕事で扱うインテリアと
自分の部屋のインテリアの
あまりの落差にガッカリしていた。
29歳になるタイミングで、
引っ越しをした。
引っ越したのは
新築タワマンの5階にある
ワンルーム。
正直、身分不相応な部屋だった。
でも、広いクローゼットに
白いフローリング
窓が二つあり、キッチンも独立していて
お風呂もゆったり綺麗。
給料から引かれる額は
増えるけれど、
夜間工事で朝方帰ってきた時に
ゆっくり休める部屋に住みたくて
ここに決めた。
住んでみると、
今度は
学生時代から共にしてきた
安っぽい家具たちが目につき始めた。
普通の会社員のわたしに
デザイナー家具を買える余裕はない
でも、そんな中で
ほんとうに
少しずつ、少しずつ
インテリアを快適にしていった。
キッチン周りを
フランフランのピンク色にしたり。
バスグッズを
マゼンダ色にしたり。
トイレブラシを
めっちゃ可愛いデザインのものにしたり。
そうすると、
その周辺の掃除が楽しくなった。
玄関に飾ったのは、
マリメッコのファブリックパネル
だった。
当時、8000円くらいしたと
思うけど、
洋服、飲み代、ネイル、美容院代が
かかるわたしには、
なかなかすぐには買えなかった。
いざ、買って置いてみると、
毎日
いってらっしゃい
おかえり
って
言われてるような
元気をくれた。
あぁ、
アートってすごく良いな
と思った瞬間だった。
アートやインテリア雑貨って
生活に元気を与えてくれる。
勿論、100均で揃えることも
出来るんだけど、
その中に、少しでも
自分のお気に入りのものが
混ざるだけで、
生活するのが
グッと楽しくなる。
特に、毎日目にするものほど、
自分のお気に入りにするのが
効果的で
ティッシュケースなんか、
1日に何回使うんだろうと思う。
鼻かんだり
メイクしたり
ごはん食べて口拭いたり
ちょっとこぼしたのを拭いたり
多分、10回以上は
使ってるし、
目にしてるんじゃないかな。
目にする瞬間に
お花を飾ってるような感覚が
あったら
どうだろう。
お花のある暮らし
って
ゆとりがあって
おしゃれで
自分に丁寧な暮らしをしている人の
象徴だ。
現実のわたしは
会社始業のギリギリまで寝てて
すっぴんで会社へ行き
朝礼で下を向き
朝礼後に
慌てて、ロッカールームへ
駆け込むような
自分でも
生活のどこかに
自分の『好き』や『丁寧』が
詰まっていたら
それだけで
自分に対して、大切に扱ってる
感じがする。
お花を買う感覚で、
スパイスアップリビングの商品を
手にしてほしい。
お花に助けてもらった
わたしが
お花の魅力を存分に溜め込んだ
商品たちだから
きっと
あなたの心にも
やさしく寄り添ってくれる。
スパイスアップリビングの
商品は
商品じゃない。
あなたのパートナー。
あなたの暮らしに
癒しを与えてくれる。
そんな気持ちで、
商品やアートたちを観てみてほしい。
