デビュー作出版を控え

ソワソワが止まらず

 

新しいお話の構想が

全く手につかない今日この頃

 

こんな時は、

インプットです

 

先日読み終えたのが

 

わたし、定時で帰ります。ライジング

 

朱野帰子先生の作品

シリーズ第3作目です

下矢印下矢印下矢印

 

どうやら

世の中には

サイン本があるらしく

 

いつか出会えるかと思って

購入を控えていましたが、

 

我慢しきれず

とうとう購入

 

サイン本に巡り会えたら

再度購入致す予定

 

さて、

朱野先生の作品

 

実は、

私が小説を書き始める時から

 

参考にさせて頂いている

作家さんの一人なのです

 

こちらも面白かったです

下矢印下矢印下矢印

深海調査員のお話

理系脳には、どんぴしゃりのお話でした

 

さて、

なぜ朱野先生の本を

参考にしたのかというと・・

 

私個人の

勝手な共感

なのですが

 

・文章が理系的

 

・地の文と心理描写のバランスが

 個人的に心地よい

 

・ストーリー構築がメインで、

 そこに感情を落とし込んでいる

 

みたいな部分が

自分の目指すところと

似ているかな・・

 

なんて思っております

(・・なんと偉そうな)

 

閑話休題

 

わたし、定時に帰ります。

(以下わた定)

 

ですが、

 

すでに

ドラマ化もされていて

みなさんご存知の通り

 

絶対定時で帰りたい社員

東山結衣

が、社会の中でもがきながら

自分の働き方を貫いていくお話

 

それだけ見ると

 

一見

定時で帰ることを是として

古い体制を打ち破る

勧善懲悪もの

 

と思われがちなのですが・・

(私も第一作を読むまで

そう思っていました)

 

意外と、

主人公自身の思い通りには

事が回らないんですよね

 

第一作では

主人公は結局定時で帰れないし

会社もすぐには変化しませんし

 

本当は定時帰りして

あまり責任を負いたくない主人公が

徐々に会社からも同僚からも

新しいロールモデルとして

祭り上げられてしまいます

 

そうんなんですよ

 

職場の窮屈感・閉塞感

の描き方が

大変リアル

 

なんです

このお話

 

実際に

その会社で働かないと

実感ないような

 

表に出てこない

ブラックな部分を

見事に浮き彫りにしている

様な気がします

 

ブラックっぷりと言えば

私の元職場も

大学病院の産婦人科

という、

日本でも有数のブラック企業

であったので

 

上矢印上矢印上矢印

そういえば、

こんなシリーズも書いたっけ

 

共感できる部分が

多々あります

 

あの頃は

ただただ

大学病院に文句をたれていた

のですが

 

現在では

開業して自分の病院を持ち

スタッフ10名を雇い

経営者の苦労も

ある程度わかる様になり

 

さらに、

他の企業の皆さまの

様々な苦境も

聞ける立場にあり

 

より視野が広がりました

 

なので一層

わた定の世界観に

様々な視点から

共感できる様になりました

 

 

医者は

間違いなくブラック企業

ですが

 

(とりわけ

産婦人科の職場はやばい・・)

 

それでも続けられたのは

 

世間の企業に比べて

大分条件が違ったから

 

だと実感します

 

・給料が世間から見ると

 十分すぎるほど確約されていた

 

・なんだかんだいって

 やりがいがあった

 

・医者の特性上

 転職は自由で

 死なない限り、生活の保証は確保できた

 

パッと思いつくのは

この3点

 

じゃあ仮に

 

大学病院産婦人科の

ブラック環境の中で

上の三つを取り上げられたら・・

 

果たして自分はどうなっていたかな?

 

と思うと

絶対にやっていけてなかっただろうなあ

なんて思います

 

とりわけ

給与と転職の自由

を奪われるのが辛いです

 

ブラック企業の閉塞感や

理不尽さに潰れそうになりながらも

 

生活していくためには

働かなきゃならないしね

と思いながら

 

死ぬ気で

耐えるしか無かったかもしれません

 

わた定

で出てくる

様々な会社では

 

それぞれ

ブラック企業の一面を抱えていて

単純に、ブラックっぷりだけ考えると

産婦人科医に一日の長があるのですが

(どういう表現だ?)

 

それに加えて、

年収や転職の難しさ

経済停滞に陥った日本での

競争の難しさ

 

なんかを

リアルに深掘り

することで

 

ぐいぐいと

読者を追い詰めていきます

 

朱野先生、

コロナ禍の閉塞感とか

すっごく上手に描くんじゃないかな

 

なんて思います

 

さて、

そんな中でも

単なる暗い話にならないのは

 

やはり

登場人物達が魅力的

だからだと思います

 

どの人物も皆

職場にいそう

そんな風に思わせる個性があります

 

とりわけ

主人公の恋人

 

晃太郎

 

という

めちゃくちゃ仕事が出来て

ストイックで

自分にも他人にも厳しい

 

みたいな

スーパー社員

がいるのですが

 

ああ!

こういう人いる!

 

そして

こういう人が仕事してると

 

無言のプレッシャーが

職場に放たれて

それに耐えきれなくなる人が

必ず出てくる

 

わかるなあ

 

って感じです

 

医龍の朝田龍太郎

に似てるかも・・

 

えてして

この様な人物は

スーパーヒーローとして

描かれたり

 

なんなら

主人公として

物語を引っ張っていったりする

のですが

 

わた定では

恋人の主人公自身が

彼の働き方を

全面的には支持しません

 

彼みたいな人に

頼らなくても良い様にする方法を

必死に模索します

 

そこが面白いですね

 

しかしこの第三作目

 

この一見スーパーヒーローの

晃太郎の心痛や葛藤が

赤裸々に描写されて

 

さらに作品が深くなっています

 

私個人的には

各キャラの個性がしっかり定着して

さらに晃太郎の苦悩が

前面に描写された第3作が

一番面白く感じました

 

ブラック企業に

トラウマがある人は

結構読んでいて辛いかもしれませんが

 

是非是非読んでみてくださいませ

 

小説発売

いよいよです!

下矢印下矢印下矢印

 
 

 

 

エブリスタの

限界集落の美容外科ツアー小説

 

いよいよ第四章に突入です!

物語も後半戦

 

是非是非読んでください