本日

ふと目にしたニュース

下矢印下矢印下矢印

 

おおっ

ついに胚培養士にフォーカスしたコンテンツが!

と驚きました

 

というのも

私が小説家を目指したのが

およそ3年前

 

そのときに初めて書いた小説が

胚培養士を主人公にした作品だったのです

 

胚培養士の仕事

いわゆる、体外受精を巡るお話というのは

想像するだけでバリエーション豊かな話を

いくつも作れるし

まだ誰も手をつけていない分野なので

絶対に面白い小説を書けると

常々思っていて

 

担当さんと新しい小説を書くミーティングをするときに

必ずと言って良いほど

体外受精のテーマはどうですか?

って提案するけれど

大体通らない(悔しい)

 

理由は購買層が少ないから

というものなのですが

 

実際には体外受精というのは

命を求めるお話なわけで

関心層はめちゃめちゃ広い

と個人的には思っているんですよね

 

さて

そんな中で、なんと上記の漫画があるとのことで

早速読んでみました

下矢印下矢印下矢印

 

Amazonさん

なんと今日の午前に注文して

届いたのが本日夕方

 

早すぎですよね

 

まだ1巻だけですが

読んでみましたので

レビューを・・

 

あらすじ・舞台

主人公は胚培養士

同業培養士さんが5−6人はいる施設なので

結構大きめの病院が舞台です

 

ミズイロという主人公は

すでにある程度習熟した胚培養士で

成長漫画というよりは

純粋な胚培養士のお仕事小説ですね

 

監修クリニックはあるようですが

医者が原作や監修に名を連ねているわけではなく

作者さん単体でお話を作っている模様

 

それがかなりすごいですよね

私も、医療漫画の原作をやりたくなって

小説家を目指す前に

ネーム持ち込みなんてのもやって

担当さんと漫画家さんまで決まっていたことがあるのですが

2つお話を引っ張ってきて

いずれも実現には至らなかったことがあるのです

 

医療漫画って

それほどハードルが高い

 

個人名でここまでリアルに職場を描いているのには

正直驚きます

相当努力したに違いない

 

そして重要になる第一巻テーマも

・2個胚移植

・男性不妊

・体外受精卒業

と言った内容で

一般的なサクセスストーリーではなく

かなりエッジが効いていて

これから不妊治療をめぐる

社会的テーマをガッツリ攻めてくぞ

という作者の本気度がうかがえます

 

さて、

全体的にすごく良く描けているなって

本当に感心したのですが

やはりコメディカルに焦点を当てた話は

構成が難しいんだな

と改めて実感しました

 

医療系コンテンツって

時代と共に変わってきています

 

昔は

メジャー系の外科医が主人公で

難しい症例もバンバン治療しちゃうような

スーパーヒーロー系の話が多かったです

振り返ればやつがいるとか

救命病棟24時とか

 

あとは、医局政治的なやつね

白い巨塔なんか

 

それから

必ずしもヒーローが登場しない

チーム医療ものが多くなってきて

さらに特徴的なのは

マイナー系分野に焦点を当てた作品

 

まさに

コウノドリとか

フラジャイルとか

リエゾンとかもですね

 

ヒーローが活躍すればいい時代でも

なくなってきているんですね

 

そして近年

医療ジャンルで増えてきているのが

コメディカルを主役に置いた作品

 

薬剤師をテーマにした

アンサング・シンデレラ

とか

放射線技師に焦点を当てた

ラジエーションハウス

とか

 

他にも色々あります

 

そんな中で

いつか出るかなって思っていたのが

胚培養士もので

もしろ私自身が書きたかったんですが

先を越されてしまいました

 

話がそれた

 

さて、

最近流行りのコメディカルもの

私もさわりだけ複数作品を見ているのですが

 

絶対的に難しい問題があるんですよね

 

コメディカルが

どこまで患者と関わるか問題

 

ドラマの構成上

どうしてもしょうがない部分があるんですが

登場キャラたちが

自身の仕事の範囲を逸脱してしまうんですよね

 

患者さんと直接対面しない役割のはずなのに

直接話して、治療方針を説明したり

方針を変えちゃったり・・

 

お仕事作品として

リアリティーを追求すればするほど

仕事の範囲逸脱問題が

リアリティーを削ぐ要因になってしまいます

 

今回の作品も

やはりそこが少し残念

 

でも、医療系作品で

主人公と患者の絡みを希薄にするわけには

いかないですもんね

 

自分だったら・・

設定を少し変えるかな

 

主人公を胚培養士のままで

医者とのバディー(相棒)もの

にしたほうが、その辺りスムーズになると思う

 

ただし、

胚培養士<医者の力関係にしてしまっては

物語の発展性がなくなるので

医者の方は、超若手とかすっごい杜撰で適当とか

設定の工夫をすると思う

 

さらに、リアリティーを少し削って

胚培養士が一人しかいない施設にするかな

他の胚培養士が全員やめたとか

そんな状況を作って

あえて困難なシチュエーションを用意する

今のお話だと、主人公がone of themになっていて

もったいないんですよね

 

とか色々妄想を膨らませましたが

どこかの出版社さん

私に書かせてください

 

半分冗談・半分本気です

 

ミズイロ

面白いので、ぜひ読んでみてくださいね

 

では