四大法律事務所は若手弁護士でも凄い(若手弁護士の年収) | 知らなきゃ損する!弁護士の選び方・使い方blogーLawyers Watchー

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法律関係の職場で働いたことがある筆者が、弁護士さんから聞いた話を中心に法曹界の実情を書いていきます。法律の基本的な知識を得たり、弁護士事務所の使い方・選び方の参考にして下さい。

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勝てる弁護士を探すためなら、四大法律事務所出身の弁護士がおすすめです。「こちらの記事」もご覧下さい。


 何人かの弁護士と話す機会があったのですが、そこで聞いた四大法律事務所の弁護士の凄い話をご紹介します!四大法律事務所とは、弁護士事務所のうち大規模な事務所を言い、具体的には以下の事務所です。

  ①西村あさひ法律事務所

  ②長島・大野・常松法律事務所

  ③森・濱田松本法律事務所

  ④アンダーソン・毛利・友常法律事務所



 今回、複数の弁護士に確認したところ、このような四大法律事務所の若手弁護士は、初任給が1000万円を超えるというから驚きです!(弁護士の年収に関する記事はコチラ )。


こちらの他サイトでも紹介されていますね 。「30歳、年収1000万円のビジネスマンはどこにいる?」として、ページ最後の方に四大法律事務所の弁護士がお見合いサイトに登録した場合が取り上げられていますが凄いです



5月の中旬に司法試験は実施されるのですが、このような事務所では6月には内定を出すそうです(ちなみに司法試験の合格発表は秋頃)。司法試験の結果発表の前に内定を出さなくてはならないほど、四大法律事務所は優秀な人材の確保に必死だということのようです。

 弁護士の就職難 が叫ばれて久しいですが、一方では、1000万円の高給を提示され司法試験の合格発表前に内定を決める弁護士もいるということで、弁護士業界も極端な二極化が進むのではないかと危惧されているらしいです




 そこで、何故このようなことが起きるのかを詳しく聞いたところ、口を揃えて四大法律事務所の若手弁護士は凄いからだと言われました。有名企業・大 企業から圧倒的な信頼 を受けている と言われる四大法律事務所ですが、弁護士業界の中でも四大法律事務所に所属する弁護士は高い評価を受けていました。

 このことは、以前に取り上げたことがあった(こちらの記事) のですが、今回、複数の弁護士から話を聞いたことから裏付けられた考えています(笑




 四大法律事務所は企業法務を専門的に取り扱っており、話を聞いた弁護士は町弁と呼ばれる事務所で働いていたため、業務分野が違うのに高い評価を受けているのが不思議でした。

 

 しかし、話を聞いたところ、四大法律事務所に入る弁護士は司法修習時代(司法修習についてはコチラ )から非常に優秀だということです。

 というのも、企業法務を専門的に取り扱うということは、弁護士スキルの応用編であって、普通の弁護士が扱う事件を処理することは弁護士スキルの基礎編と言えます。例えば、いわゆる町弁と呼ばれる弁護士は、1年から5年程度の修行によって独立するのが平均的ですが、早ければ1年程度で一通りの業務ができるということになります。もっとも、司法試験に合格する高い法的能力があり、その上で弁護士になる前に司法修習でミッチリと研修を受けているため、弁護士になった後はすぐに独立できるほどのスキルを身につけているからです。




 ところが、大規模弁護士に入る弁護士は、弁護士スキルの基礎編とも言うべき能力は司法修習時代に身に着けているのだそうです。すなわち、四大法律事務所に所属する若手弁護士は、入所時点でいわゆる町弁として独立できるベテラン弁護士と同程度の法的能力を有しているということなのでしょう

 なぜかというと、司法修習時代の成績が大規模な法律事務所での出世コースに居られるかどうかに大きく影響するため、積極的に司法修習で法的スキルを身に着けなければならず必死で勉強するからだそうです。


 考えてみれば、入所後に応用的な法律問題を扱うためには、入所時点では基礎的な業務をこなせなければ話にならないのは当たり前ですね。四大法律事務所は、5大商社やメガバンクをクライアントにしているのですが、四大法律事務所に所属する若手弁護士は、このような一部上場企業などの大企業の部長や課長クラスから先生として扱われるということなので、一般の弁護士としてベテランクラスの能力を有している非常に優秀な人材でないと信頼されないのでしょう。

 弁護士とはいえども、20代半ばの人間が、一部上場企業で部長や課長を務める40代、50代の人間と同等の立場で仕事をするというのは、四大法律事務所の弁護士は若手弁護士であっても凄いですね。




 このような優秀な弁護士でも、大規模事務所内の出世争いや派閥などの関係で辞めてしまうことになるのだそうです。優秀な人材同士の出世争いですから、非常に過酷なのでしょうね。

 ロースクール制度によって弁護士が大増員されたのは、弁護士間の競争を促し質の悪い弁護士を競争によって淘汰するという趣旨です。今後は、就職難・経済難に苦しむ能力の低い弁護士と四大法律事務所で修行をした優秀な弁護士というような弁護士の二極化が進むのでしょうか。


 私は、一生1000万円を超える給料を貰える見込みが無いので、若くして1000万円を稼ぐ四大法律事務所の若手弁護士が羨ましく、少し嫉妬してしまいます(笑。