自分ではない何者かになりたかったあの頃の続きを書きます。
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皆さんは
自分をコントロール出来なくなった経験
はありますか。
もし出来なくなったときどうやって正常に戻しましたか。
そしてどうやって、そのおかしさに気づきましたか。
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インドでヒンディー教徒になりかけたときの精神状態が尋常じゃなかった件。
自分ではない何者かになりたかった23歳のころ、
インドに行きそこで働き、
自分の望みは手に入れたはずなのに人間は欲深くそして弱い。
私はまた現状に満足出来ず
人と差別化をはからなけば価値がない
という脅迫観念に似たものが自分を支配しどうしたら別の何者かになれるか考えました。
どこでそのスイッチが入ったのかは覚えていませんが
気づいたときには
ヒンディー教にどっぷり浸かっていました。
インド人と同じヒンディー教徒になりたくて、なれれば世界が変わる、変えてやる。
その思いだけで踏み込んだその世界は私を狂気の沙汰へと連れ出しました。
毎朝お祈りをします。
お祈りまでは朝食を食べません、
シャワーを浴びて全身を清めます。
マントラを覚えます。
豚肉は食べません。
牛は神様です。
食べるなんてしません。
鳥肉は食べてもいいけど、
厳粛なヒンディー教徒はベジタリアンだと教えられ動物性は一切食べなくなりました。
肌の露出もしません。
毎晩お祈りをします。
ヒンディー教徒以外とは話しません。
快感
その言葉がぴったり。
人と違う、みんなとちがうことをしてる、
何者でもない者になれた。
もっと
もっと
もっと
加速した気持ちは止まりませんでした。
ここまで追い込むと夜に悪夢を見始めます。
それまで封印してきた嫌な苦しい思い出が一気にフラッシュバックしてきます。
それを
楽園への過渡期だと信じてやまず
気が狂いそうになることにも一瞬の満足感を見出していました。
当然ですけど
追い込むうちに食べなくなるうちに痩せ始めます。
そのとき思ったんです。
痩せれば見た目も自分ではない人間になれる。
と。
それが引き金となりました。
食べなければ痩せる、
そんなことにまた快感を覚え
ベジタリアンからビーガンになり
気づいたら水も飲まなくなり
タバコだけで生活をしていました。
テンションがハイになっている時、空腹は感じず、それさえもヒンディー教徒に、価値ある人間になれてる証拠だと信じて止みませんでした。
そして痩せていく自分にもうっとりし、
綺麗にもなれるんだと喜んでいました。
でも、所詮
普通の人間です。
神でも仏でも僧侶でもヒンディー教徒でもなく
日本という温室でぬくぬくと育った普通の人間。
気づいたら全身麻痺を起こして病院に運ばれてました。
インドで。（笑）
バカじゃないかと思います。
何してんの、あんた。
と3年前の自分に言ってやりたいです。
ヒンディー教徒にはどう頑張ってもなれない
インドに来ても変わらない
痩せても私は醜い
これが現実。
ここまで追い込まなければ現実さえも受け入れられない未熟な自分。
目標を失った私は腑抜け状態に陥りました。
今日も最後まで読んでくださった方ありがとうございます。
また次の記事で更新します。
リーフ