革の特性を考えた耐久性
革は表を銀面、裏をトコ面と呼びます。財布は銀面を外側、内側、両方へ向けることで長く使える丈夫な財布になります。nolunは革を折り重ねることで、トコ面がほとんど見えない丈夫な財布になります。下記の画像は薄さを追求した試作品ですが、表の革を1枚使っただけでは、丈夫な革でもヨレヨレになってしまい断念した例です。
超薄型、試作品失敗例
持ち直さない使いやすさ
デザインやサイズ感だけではなく、財布の使いやすさで重要なのは、お札やコインが出しやすいなどの機能だけではなく、利き手ではない方の手が余分な動きをしない事です。下記の動画を見ていただくと左手の無駄な動きが無いことが分かると思います。
マチ付きお札入れ
従来の財布ではお札ギリギリのサイズにすると、引っかかって出し入れしにくいお札もマチをつける事で大きく開き使いやすくなっています。
トレー型小銭入れ
フタ部分をトレー型にする事でコインが一目で分かり出しやすくなっています。最近では、コインを絶たせて並ばせる形のコンパクト財布が多いですが、そうするとコインをたくさん入れた際に出しにくくなるため水平に寝かせる方法にしました。
一目で分かるコインの出し易さ
フタ付きカード入れ
最大10枚入るカード入れはフタがついており、カードが動かない様にガードしたり、使わない時は内側に折って収納する事も可能です。またカード入れ下部をグッと押すことで簡単にカードを出すことが可能です。
左利き用も製作可能
本革ならではの経年変化
革の中でもショルダーと言われる高品質な部分を使用し、そしてカードケースなどの配置を調整することで良い経年変化をしやすいように工夫されています。本革ならではの経年変化を楽しみながら愛着を持って育てる事が出来ます。
たった2週間でツヤと色の変化が始まっています。
そして2ヶ月使用するとツヤと共に色がしっかり濃くなっています。右の方が小さく見えますが同じ大きさです
縫わないからこそ難しい、職人技の見せ所
一見、縫わないから簡単だろうと思われますが、【nolun】は全て均一な厚みで製作されておりません。全体が均一な厚みではすぐによれてきてしまいます、nolunは部分的に革の厚みを調整し強度を保っています。職人が革の状態を見ながら表革、内側、フタなど0.1mm単位で差をつけており、機械で薄くするところもあれば、手作業で薄くする部分もあるので、箇所によってはミシンで縫い上げるより大変な作業になります。
吟擦り加工のイタリアンレザー
革はイタリアILPOTE社の高級レザーのMAYAレザーのショルダーを使用しています。MAYAレザーは吟擦り加工がされており、イタリアンレザーならではの経年変化を楽しむことが出来ます。
ショルダーの革を使用することで品質が安定します。
少ししっとりした感じの革がこの財布にピッタリです。
サイズ:縦91mm×横81mm×厚み12mm(未収納時、最厚部)
カード8枚・コイン15枚・紙幣10枚入れた状態で約18mm(カードやコインの種類、革の状態を見ながら厚みを調整していますので個体差が出ます。)
重量:約50g
オススメ許容量: カード6〜8枚・コイン15枚・紙幣8枚(カードやコインの種類による)
最大許容量:カード10枚・コイン20枚・紙幣20枚
使い勝手の良いオススメの許容量を記載しております。記載以上に収納できますが厚みは大きくなりますのでご注意下さい。
イタリアンレザーMAYA 革の色:ナチュラル、ブラウン、ブラック、レッド、(全4色)
カラー
ナチュラル
ブラック
ブラウン
レッド
※天然の革になりますので色味に差がある場合がございます。
MAYAレザーとは
イタリア植物タンニン鞣し協会認定のタンナー「Il Ponte(イル・ポンテ)」社製のフルベジタブルオイルレザー『MAYA』。
1961年創業の老舗タンナーが手掛け、吟面に浅くスクラッチ加工が施され、エイジングすることでスクラッチ跡が浮き上がり独特の表情に!
オイルも入っているため傷や汚れが目立ちにくく、艶やエイジングもお楽しみ頂けます。
じっくりと鞣され、手間暇かけて作られたレザーです。
オイルケア不要
繊維の奥まで十分なオイルを含むため オイルケアは不要です。皮革用オイルを加えると柔らかくなりすぎてしまう可能性があります。
特別なメンテナンスは何も必要ありません。
多少の傷は指で擦れば自然に回復します。深い傷も、エイジングとともに馴染み、革の風合いへと変化していきます。
スケジュール
2023年9月28日:プロジェクト開始
2023年10月30 :プロジェクト終了
資金の使い道
商品開発および実行費用などに使用させていただきます。
革工房AQULIAについて
愛知県稲沢市にて革製品の製作をしております。常にAQULIAだけの商品を作れないか考え、独自の技法を使い革のみで出来たスマホケースを開発しました。1枚革のスマホケースは累計2万個以上販売しております。今回は1枚革の特性やその技術を活かし財布を作れないかと開始いたしました。