宝塚、世界に羽ばたくか?(宝塚ニューヨーク公演のレビュー) | 自由の女神になりたくて。(New York 理想と現実ライフ)

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宝塚を初めて見たのは、

確か、20年前程前の職員旅行でだった・・・。


日本の地元の市立病院に勤務したばかりのフレッシュマンだった こりんごちゃんで、

熱狂的な宝塚ファンの総務のおばちゃんの意向で、決定したという異色の職員旅行で見たのが最初で最後の宝塚だった。


星組だったか、月組だったか、演目すら覚えていない あの宝塚、


まさか、20年後に、もう一度、ニューヨークで見るなんて、誰が予想出来ましょうか?


やっぱり、人はニューヨークを目指してやって来る。

チャレンジを求めてやって来る。


ニューヨーク リンカーンセンター

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今日が、最終日だったんだね。

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宝ジェンヌが、宝塚を世界にどんな風に表現するのか、興味があった。


宝塚ファンには申し訳ないが、

日本でも、宝塚と言えば、女の園、あの熱狂的な宝塚ファンに支えられた あの魅惑の楽園は、一市民からすると、もう別のオタクの世界。


それを、ここニューヨークで公演に踏み切るとは、

どこまで、ただのジャパニーズレズビアングループのパフォーマンスと誤解させずに、伝統的 宝塚を表現出来るのか?


それは、見ものである。


が、しかし・・・

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多分、観客の60〜70%は、日本人とみた。

そして、残りの30〜40%は、その連れか、日本に興味のある欧米人、

もしくは、こりんごちゃんのように、コネでチケットがFreeで手に入った人か?


察するところ、熱狂的 宝塚ファンは、日本から来てる人も少なくない感じ、

というのは、地元ニューヨーク在住ジャパニーズと、観光客ジャパニーズは、雰囲気が違う。


まして、日本から遥々やって来た宝塚ファンなんかは、情熱の込め方が違うから、鑑賞するにも、服装がダンチで違う!

もう、コスチュームとご令嬢の境目ギリギリの、なんなら貴方もステージに?

と言った出で立ちでいらっしゃいまして、

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開演直前に、

ウチのアメリカ人のボスが言った。


「彼女ら、英語で演技するのかな?」

「もちろん英語でしょう。」

「そうだよね、米倉涼子ちゃんも、英語で演じたもんね。」



そして、宝塚ニューヨーク公演が、はじまった!



「さあ、みなさん、この物語は・・・」




あっ、思いっきり日本語やんっ!ポーン



ステージの上に、字幕出てたけど、上見ながらパフォーマンス見なきゃいけない外国人の方々、ご苦労様です。


まぁ、オペラとかも、イタリア語で公演で、英字幕見ながら鑑賞だしね。


でも、もうちょっとニューヨーク公演なら、スペシャルで、英語も織り交ぜたらいいのにと。


10年前くらいに見た、故・中村勘九郎さんの 歌舞伎ニューヨーク公演も見たのだが、

彼は、日本の伝統芸を、伝統離れした子供達、それから海外の方にも歌舞伎を楽しんでもらおうという努力をとてもなさっていた方で、


(だから、お金払っても見に行った!)


まさに歌舞伎に親しんでいない自分は、海外暮らしで、勘九郎さんのターゲットとなる観客の一人でもあり、当時付き合っていたアメリカ人のボーイフレンドも、十分に楽しめるものだった。


それに比べると、今回の宝塚は、そこまでの海外に対する工夫は感じられなかったが、


演目に助けられた感はある。


アメリカ(シカゴ)のお話でり、不倫、浮気、殺人、嫉妬、エンターテイメントをテーマにしていれば、アメリカ人にも受けはよい。


総合的な感想を先に述べると、見れてよかった。

学ぶこと、感じることたくさんあったから。



じゃあ、ちょっと辛口かもしれんけど、こりんごの宝塚ニューヨーク公演のリポート述べていくわ!


まずね、宝塚ファンは、スゴイよ!


ステージにお目当の宝ジェンヌが登場すると、


キャーーーー!ラブチューラブ爆笑



メッチャ黄色い声援飛んでました・・・滝汗


宝塚を全く知らないアタシや外国人にしてみれば、どのタイミングで、その歓声?と戸惑ってしまう。



スミマセン、ちょっと人種差別的発言になってしまいますが、


客席から拝見する宝ジェンヌたち・・・、


ぶっちゃけ、誰が誰だかわからん、つまり 皆同じアジア人に見える。


みんな、小ぶり?


カラダつきが、やっぱり小さいのでステージ映えしにくい。


特に、身長が160cmを切っているであろうパフォーマーは、肉体的に、主役の座を射止めるのは至難の技だろうから、アタシが親だったら、違う道を進めそう。(大きなお世話!)


やっと目が慣れて来て、誰が誰だか把握しはじめて、演技に集中して見れた。


公演中は、写真撮影禁止なので、Web から拝借して来ましたけど、

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スポットライトを浴びて、キビキビと踊って歌う彼女ら、

そこは、さすがにプロフェッショナル感じさせました。

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カラダが小さくても (まだ言うか?)、ステージいっぱいに大きくパフォーマンス、

本当に、イキイキと自分のパフォーマンスを楽しんで表現して、観客に伝えてる姿!


うん、うん、あそこに立つのは、本当に楽しいよね、


アタシ、彼女ら見てて、Show Girls の喜びとか、思いっきり共感してしまいましたよ。


アタシは、ドラマーなんだけれども、音楽で表現する喜び、ステージでの感動は、わかる!

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ステージは、やめられない!


宝塚と、メタルバンドじゃ、ずいぶん違うだろうけどね。



それと、さっきも言ったけど、今回の宝塚ニューヨーク公演は、

演目に助けられてるよね。

「CHICAGO」

ニューヨークでの公演では、グッドチョイスでしたよ。


アタシもステージガールだから、シカゴのストーリーの彼女たちの スキャンダルにまみれて栄光をつかんで行く浮き沈みの世界での孤独とか喜びに共感出来る!

(って言うか、一度は、アンタのバンドが売れてから そういう事 言ってくださいよ。まだ一回も浮いてもないし、売れてもないじゃん?)


結構、長い演劇時間で、インターミッションの休憩時間があったが、


トイレ待ちの行列!

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長い列。

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早速、第2幕がはじまり、


相変わらず、黄色い声援は絶えなかった。



これ、ネタばらしになっちゃうけど、

でも、今日が最終公演だったからいいよね?


宝塚と言えば、女性だけで構成された演劇グループよね?


だけど、劇中、あの人は、男じゃないかと思わせる、ソプラノシンガーがいた。


「Takarazukaって、女優だけだよね?

でも、Mary Sunshine やってるの男じゃない?」

「私も そう思いました。

でも、宝塚は女の劇団、それが売りですから・・・。」



で、結局、Mary Sunshine は、やっぱり本物の男性だったんですが、滝汗


ネタをばらして、会場、大ウケという展開も、

日本人でしたら、わぁ〜宝塚で男優使うなんて!

って驚きがより一層でしょうけど、


そこまで宝塚を知らない自分を含めた外国人にとっては、


ふ〜ん、やっぱ男だったのね。


くらいの印象で、いまいち サプライズになってなかった。


それより、伝統的な女の園を崩していいのかという疑問も残った。


これ、もしかして、男女差別に うるさい ニューヨークを意識してのアイデアだったのかしら?


それから、

最後のエンディングで、 劇中の話とは言え、


「みんな、私たちのショー気に入ってくれた?

これが、私たちの街 シカゴ!

これが私たちの国 アメーリカ!



プププ・・・ニヤニヤ

アメーリカって・・・汗



みたいなこと言う場面があったのだが、


しかも、必要以上に強調して言うもんだから、

もう、めちゃくちゃ日本語で、めちゃくちゃ日本人が そんな事を言ってる違和感が半端なくて、ちょっと見ているこっちが照れてしまった・・・ニヤニヤ



無事カーテンコールまで済んだんですが、

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観客は日本人ばかりだし、さすがにスタンディングオベーションまではなくて、


やっと終わった長かったショー。



すると、主役の3人が出て来てご挨拶、

宝塚の説明を はじめた。


しかも、日本語で・・・!


ダメやんっ!


海外プロモートだったら、せめて、そこだけでも英語でやるべきじゃないの?

もちろん、字幕出てるけど、そこ頑張って英語だったら、英語の発音がパーフェクトじゃなくても、もうちょっと外国の人にも、響いたんじゃないかなって、思ったのよね。


しかも、日本語だったのに、主役のロキシーとヴェルマの二人、思いっきり宝塚の説明のセリフ間違えるは、忘れるはで、カミカミ!

劇中熱演だっただけに、そこ素人みたいに目立ってしまった。

でも、宝塚ファンが多かったので、みんな全然 Forgiven の眼差しで見守ってる感じ?ニヤニヤ



でね、そのカミカミの宝塚紹介


「私たち宝塚は、1914年から創立された女性だけで構成された由緒正しい団体です。

今回は、宝塚がブロードウェイに挑戦しましたけれど、

実際の宝塚を知ってもらうために、特別に宝塚レビューをお送りします!」


と言って始まった Takatazuka Encore (宝塚アンコール)


なんですけれど・・・汗


ちょ、ちょっと、すみません、そ、それは・・・滝汗汗


宝塚って、そんなんだったけ?


って思わせるものでした。汗



相変わらず、思いっきり日本語での歌と踊りで、


最初のラインダンスは、何度も言って恐縮だけど、みんな小ぶりだから、


ほら、その上、NYじゃ本場の Radio City クリスマス スペクタクルの Rocketters 見てる人も多いから、

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欧米人の、このスラリと伸びたボリュームある体型の

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このラインダンスに見慣れちゃうと、

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その、宝塚の皆さんが、頑張ってらっしゃるのは承知してるんですが、


今回の宝ジェンヌのそれは、ものすごく Cheesey に見えてしまって・・・


しかも、全て女性の宝ジェンヌが 男役と娘役で、踊って絡んで・・・


もう、その、なんと言いましょうか、レスビアン度 炸裂?滝汗


つまり、ぶっちゃけ・・・


ドン引いたんですよ・・・滝汗



 これ出た時なんかは、もう、


ププッニヤニヤ  

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そ、そんなデッカい羽付けてって・・・


こりんごちゃんの前方と、右斜め後ろから、いつも黄色い声援は飛んでいたんですが、(もちろん、そいう人たちは、このスペシャルアンコールを、ウットリして見てるわけですが、)


真後ろから、


AHAHAHA (笑)


と、普通に、What's that? なんだアレ?みたいな笑い声が聞こえまして、


アメリカ人の奥様が、理解不能で直感的に笑ってましたよ。

なんか、Gay Bar のショーに毛が生えた感じ?



音譜スミレの花〜」


これ最後の最後に歌われてた時、


さすがにアタシも日本人、これは宝塚の定番テーマソングだとわかりましたよ。


やっぱ、宝塚は、ベタにこれで閉めないとね〜。


でも、アメリカ人のボスも、後ろのアメリカ人マダムも、

スミレの花〜咲く頃〜って、日本語で思いっきり歌われても、それが Violet のことを歌ってるとは、思いますまい。(字幕も出てなかったから。)


いや、日本から来た宝塚ファンの皆さんや、NY在住の日本人にだったら、特別アンコールは、ラッキーって思えると思うんですが・・・

目的が、NYの皆さんに宝塚を広める、

世界で勝負するって言うんだったら、


自分らの持ってるものを、伝統的に表現するのも大切ですが、

やっぱり世界に通じるようアレンジ加えるのも大事じゃないかと思ったんです。


各世界の料理がNYで食べられますけれど、

やっぱりNYに来るからには、アメリカ人の口に合うよう、多少のアレンジをしたりしているわけだから・・・。


「おもてなしジャパン」の割には、なんというか、うん・・・イマイチ おもてなししきれてなかったのか?


あ、宝塚の皆さんを否定してるわけじゃないんですよ。

ただの 直感的に感じた感想述べてるだけです。


宝塚アンコールが終わって、

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さすがに、熱狂的ファンは、何度も見ているのか、これがグランドフィナーレだという事を知ってて、このタイミングでスタンディングオベーションでした。

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えっ、スタンディングオベーションって言うのは、その演技の素晴らしさに歓喜しての勢いで立ち上がってしまうほど感動して喝采を送りたいことから来るんですけれど、

この計算し尽くされたスタンディングオベーションは・・・ニヤニヤ汗(日本らしいな・・・)


じゃあ、皆さん立ってらっしゃるんで、立ちますかね?

と、アメリカ人のボスと、よっこらせ のノリで立ちまして、

アタシが立ったもんだから、後ろの Ahaha のアメリカンマダムも、じゃあ、見えないから、アタシも立とうかしらって感じで立ってましたよ。ニヤニヤ汗


じゃあ、グランドフィナーレも終わったんで帰りますかね?

と思いきや、皆さん(日本人ファン) 帰らないで、ステージの手前に集まって来てた。


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どうやら、フィナーレの幕が降りた後、宝ジェンヌ達が通常は ヒョッコリ出てきて、握手をしたり、ファンが、ファンレターやプレゼント、花束を渡す機会が設けられているのか?


どうやら出待ちしている模様。


「みんな、彼女らを待ってるのか?」

アメリカ人のボスが言う。


「そのようですね。」

「出てこないだろうよ、長い公演だったから、

They must be hungry, wanna take shower!

彼女ら、腹も減ってるだろうし、シャワー浴びてゆっくりしたいに決まってる。」


「・・・・汗


そ、それはアメリカン過ぎるご意見で、


「公演は終了致しました。

観客の皆様は、速やかに ご退場下さい!」


その館内アナウンスが流れて、やっと皆さん諦めての退場です。


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そして、リンカーンセンターのシアター外では、

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出待ちで捕まらなかった宝ジェンヌのポスターと記念撮影!

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この日本人マダム達、めっちゃ可愛かった!

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いろいろ ご意見しましたけれど、

でも、本当に宝塚ニューヨーク公演、見れてよかったです!(タダだったし。)


人は、一個人、考え方も千差万別だから、今回のこりんごちゃんの 宝塚の感想を気に入らないと思う宝塚ファンがいたとしても、あえてつるし上げるような中傷は ご遠慮 願いますよ。


こう言った 一市民、一観客の声、意見を前向きに取り入れられる人や団体こそ、大きく世界的に羽ばたける人なんじゃないかと思いますよ。


自分は、ここニューヨークで生きていくんだから、やっぱり日本人根性丸出しで、強情にアメリカを否定して生きて行ったら いけないし(否定してないけど)、

また、日本のいいところは、もっともっと取り入れて生きるべきだと、


そして、英語は、やっぱり必須で、ちゃんと話せるようにならないとなって・・・。

NY 英語 話せなくても、結構ナーナーで生活出来てしまいます。

でも、ナーナーだから、ナーナーの生活しか出来ません。


宝ジェンヌが、もし公演の せめて半分は英語でパフォーマンスしたら、ものすごく感化しただろうなと。


世界に目を向けるって、並大抵のことじゃないけれどね。


今回は、宝塚の卒業生 OG が集まってのニューヨーク公演だったそうで、

いろんな意見は出ましたけれど、少なからず、ニューヨークに実際に来て 公演をした事実は、大きなことだと思います。


まずは、実際にやらないとね。


宝塚の皆さん、ニューヨーク公演の成功と千秋楽 無事に迎えたこと、おめでとうございます。


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バンドリハ、休んでまで来たかいありです!





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