片づけ収納のプロを育成している 

日本ライフオーガナイザー協会代表理事の 

髙原真由美です。

 

一昨日の「片づけのプロの集客に役立つ5つの具体的な行動〜その3(前編)」の続きです。

 

(2)片づけ支援サービスやセミナー、講座を売れる形にするオリジナル商品づくり

 

オリジナル商品づくりの部分のお話。

 

くどいようですがここからの話は、売れる形(お客様が買いやすい状態)になっていることが前提ですので、必ず前編を読んでからこの後編を読んでくださいね。

 

さて。

 

まず、オリジナルとは「独自」という意味ですので、あなた独自のサービス(セミナー)であるということはわかりますよね。

 

いくらまだ認知度の低いサービスといっても、千数百人レベルでは大なり小なり仕事をしている人はいますし、お客様が混同しやすい各種代行サービス(家事代行、廃品回収、遺品整理他)も多数あるため、それとの違いがわからないといけないわけです。

 

極端な例ではありますが、

 

オーガナイズサービス3時間 〇〇〇〇円

収納アドバイス2時間 〇〇〇〇円

片づけセミナー2時間 〇〇〇〇円

 

これ、独自性あります?(笑)

 

さすがにもう少し修飾語を付加した名称にしている人のほうが多いとは思いますが、これに親しいネーミングで商品として並べていませんか?

 

例えば、

 

子育てママ向け片づけ収納サポート3時間 〇〇〇〇円

 

みたいな。

 

 

これでは、コンビニで「ミネラルウォーター」とだけ書いてあるペットボトルの水を売っているのと変わりません。

 

水(=片づけサポート)の中でもミネラルウォーター(=子育てママ向け)ということはわかるけど、どこのどんなミネラルウォーターやねん!!

 

と、買う立場ならツッコミをいれずにはいられませんし、まわりに「南アルプス天然水」だとか、「い・ろ・は・す」とかのメジャーどころとか、おしゃれ系?な輸入ブランドの「evian」とか「Volvic」が並べられている場合、「ミネラルウォーター」と書かれただけの水をわざわざ選ぶか、という話ですよ。

 

新幹線車内ではこれしか買えないのにもかかわらず、こちらもどこの何か、ちゃんとアピっていますよね。130円しますし、これしかないので仮に「ミネラルウォーター」としか書かれていなくても、買うのですけど。

 

そう、どうしても欲しくて、それしかなければなんでも買ってもらえます。

でも私たちが提供するサービスはそうではないですよね。

 

また選ばれるためには、独自のアピールが必要だということ。

 

例えばこれは「富士山の天然水 Mont Fuji モンフジ」が正式名称で、ネット通販とかでは、下記のようなコピーとスペックが掲載されています。

 

日本を代表する山である富士山。その玄武岩層に磨かれたナチュラルミネラルウォーターは、まさに大自然の恵みです。
◆採水地:山梨県南都留郡山中湖村
◆pH 値:7.9
◆硬 度:32mg/L
◆成 分:ナトリウム 0.48mg/100ml
     カルシウム 0.84mg/100ml
     マグネシウム 0.30mg/100ml
     カリウム 0.12mg/100ml
     バナジウム 65μg/L

 

私のように成分とか全く気にしない人はともかく、こだわる人からするとこういう情報は必須ですよね。

 

これになぞらえると、

 

子育てママ向け片づけ収納サポート3時間 〇〇〇〇円

 

ではなく、

 

1日30分の自分時間を生み出す!フルタイムワーママ向け

時短調理のためのキッチン片づけ収納サポート3時間パック 〇〇〇〇円

 

との独自サービス名とその内容+自分自身のプロフィール、例えば〇〇業界でフルタイムワーママ歴15年、みたいなスペックを付加すると、〇〇業界で働くワーママからの支持は得られやすいと思いません?

 

※上記例は私が今、適当に思いついたまま書いているだけなので、パクってもらっても結構ですよ。(笑)

 

かなり簡単に説明しましたが、これがオリジナル商品をつくるための基本的な考え方です。これをベースとしてもっと肉付けしていく必要はあるのですが、まずは誰に向けたどんなサービス(具体的に)をどんな人が提供しているのか、をパッケージ化することでオリジナル商品となる、ということです。

 

パッケージ化については、また別記事にて説明しますが、なんとなくはわかっていただけましたでしょうか?

 

 

 

この記事では余談となりますが。

私はミネラルウォーターを例にあげて、よく片づけサービスのことを話すことがあります。

 

というのは、昔も今も、日本ではほぼ無料で手に入りますし、ごく一部の人をのぞいては、水は買わないと困るものではありません。

 

私が水を買うようになったのは多分社会人になってから。1990年代半ばだと記憶しています。

 

でもミネラルウォーターが日本で初めて市販されたのは、なんと1880年で139年も前のことなんですよね。炭酸入りのものだったとのことですが、炭酸なしのものも1929年には販売されているので、なんと90年前!

 

私、生まれていません。(笑)

私が生まれる前からミネラルウォーターは売られていましたが、社会人になるまでは買ったことなかったのはなぜか?

 

そもそもその存在を知りませんでしたし、売られていることに気づいたときも、最初は無料で手に入るものですから、買う必要性を感じなかったからです。

 

でも今は当たり前のように買っています。なぜか?

 

このグラフは日本の国民一人あたりのミネラルウォーター年間消費量推移(単位:リットル)のグラフですが、現在は一人あたり年間55〜56本、月に4〜5本を購入しているということがわかります。(一般社団法人日本ミネラルウォーター協会調べ)

 

これは食品メーカーをはじめとする、ミネラルウォーターを売りたい人たちが、業界をあげて、ほぼ無料で手に入れることのできる水道水との違いや、ペットボトルの利便性をアピールしまくり、その必要性や価値を訴え続けてきた結果です。

 

1983年にハウス食品(当時)が「六甲のおいしい水」を発売後、ライバル商品が続々とリリースされ、水は買うものという新しい価値観を啓蒙し続けたことで、現在では国産銘柄だけでも200ブランド以上が販売されるようになり、今や「水は買って飲むもの」と当たり前のことになったのです。

 

でもこうなるまで36年かかっています。

 

何が言いたいかというと。

 

自分でもできる片づけにお金を払う人なんているの?という従来の価値観を、業界をあげて「片づけは学び、プロに依頼する時代になった」ということを発信する必要があること。(ここでいう業界=片づけのプロ、一人ひとりを指しています。)

 

そして新しい価値観が一般化するには時間がかかって当然ということ。

 

うざいくらいこのブログで伝えているように、本当にこれからの仕事なので、そのつもりで向き合ってほしいなと思います。

 

余談のほうが長くなりましたが、明日以降、残りの2つをお伝えしますね。

 


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