片づけ収納のプロを育成している  

日本ライフオーガナイザー協会代表理事の  

髙原真由美です。

 

片づけ収納のプロの働き方シリーズ、その3です。

 

その1その2では、ライフオーガナイザーをはじめとする片づけ収納のプロとしての働き方は現状、下記の7つに分類され、

 

1:個人事業主のコントラクター(元請業者)

2:個人事業主のサブコントラクター(下請業者)

3:個人事業主でコントラクターとサブコントラクターを兼任

4:一人社長の法人のコントラクター

5:一人社長の法人のコントラクターだけどサブコントラクターも兼任

6:法人としてスタッフを雇用あるいはフランチャイズ化(経営者)

7:雇用されている(雇用契約だけではなく請負契約・派遣社員含む)

 

集客が苦手な職人タイプの方は、

 

2:個人事業主のサブコントラクター(下請業者)

 

という働き方を選んでみてはいかがでしょうか?ということをお伝えしました。

 

 

今日は、4〜6に分類される法人としての働き方の話。

 

片づけ収納の仕事は圧倒的に女性が多く、それも40代前後のこどものいる人の割合が非常に多い、ということは過去にもお伝えしてきました。

 

大きな資金がなくてもはじめられる仕事ですので、いきなり法人をつくってはじめるというケースは少なく、ほとんどの人が上記でいうと、

 

1:個人事業主のコントラクター(元請業者)

3:個人事業主でコントラクターとサブコントラクターを兼任

 

いずれかのスタイルでスタートされます。

 

ただがっつりビジネスとしてやっていく!と強い気持ちをもってはじめる場合は、法人をつくりスタートするというのもひとつの方法です。

 

 

メリットとして、

 

・信用を得やすい

・資金を集めやすい

・利益が大きくなった場合の節税効果

 

の3つが一般的によくあげられることです。

 

個人的には、片づけ収納の仕事の場合、現状、個人事業主が多い業界なので、法人というだけで選ばれることがあるというのが最大のメリットだと考えます。

 

確実に取引先は増えますし、仕事の幅が広がることは間違いないでしょう。

当初より事業の拡大を考えるなら、最初から法人化するのもおおいにアリだと思います。

 

 

ただ当然、

 

・お金がかかる(設立時も設立後も)

・事務作業が増える

・法人のお金を自由に使えない(経費は可)

 

といったデメリットがあります。

 

デメリットを上回るメリットを得られそうにないというなら、個人事業主での働き方が合っているということです。

 

過去に何回も、

 

「個人事業での売上がいくらになったら法人化したほうがいいとかありますか?」

 

と聞かれたことがありますが、答えは「人によって違う」。

 

 

一概に〇〇万円になったら法人化が正解、なんて答えはありません。

(いや、一応税制上としての目安はありますけどね。)

 

正直、売上ゼロでも1,000万でも、上述したようにデメリットをメリットが上回ると判断するなら法人化すべし、というのが私の答えです。

 

 

 

法人の種類はいくつかありますが、片づけ収納のプロとして活動していくことを目的とする場合は、株式会社が一般的でしょう。

 

株式会社設立時の費用は現在、法定費用として242,000円かかります。

 

法定費用というのはいわゆる実費のことで、自分で登記したとしても必ず払わなければいけない金額です。(電子定款にすると印紙代40,000円が不要となるようですが、作成には専用機器が必要になるため専門家に依頼せずには作成できないようです。)

 

書類作成や登記を専門家に依頼する場合は、プラスアルファのお金がかかりますが、最近では上記電子定款との差額で代行します、なんて業者もあるようなので、今は専門家に依頼するほうが安上がりな上、楽ちんかもしれませんね。

 

 

ちなみに登記とは、定款(ていかん、と読みます。会社の憲法とよばれる書類で、まぁこんな会社ですと説明するルールブック的なものです)という書類を作成し、公の書類として認めてもらうための手続きを公証役場に行って認証してもらい、その書類を法務局に持っていって提出し登録してもらう、という手続きで、意外と簡単な作業です。(※自分で全部行う場合)

 

公証役場で92,000円、法務局で登録免除税として150,000円を支払うのですが、定款に押印する法人用の印鑑代とか、必要書類(個人の印鑑証明とか)を取得するための費用とか、諸費用もそれなりにかかります。

 

こういうやつね。

 

昔と違い、資本金0円でも法人はつくれますので、株式会社設立に必要な費用は30万もあれば設立できるでしょう。

 

ただ。

 

設立後もお金はかかり続けるんですよね、法人は。

 

代表的なのが赤字でも法人住民税を支払う必要がある、というものですが、これは一年間で7万円(資本金1,000万以下の場合)なので大きな問題ではありません。

 

大きなのはやはり社会保険(健康保険と年金)ですね。

一人社長でも最近は加入が義務付けられているので、結構これが大きいと思います。

雇用している場合は特に!

 

あとは事務作業(役所関連の書類がやったら多い!)も増えますし、利益がものすごく増えたとしても、適切なタイミング以外での報酬額変更はできない(役員報酬は原則一年間は一律で、収益に連動して毎月、上げたり下げたりすることはできない)とか、いろいろあるので注意が必要です。

 

 

とまぁ、なんとなくデメリットのほうが大きく感じられてしまう書き方になってしまいましたが、それでも大きな野望のもと、しっかり仕事をしていこう!と決めているなら、私は法人化推奨派です。

 

私自身も法人をつくって起業したタイプということもありますし(会社員時代に開業届けを出し個人事業主として週末起業をしていました)、雇用を創出する片づけ収納のプロが増えることこそ、この仕事の発展につながると思っていますしね。

 

 

ライフオーガナイザーの中でも、ここ数年で法人格をもって仕事をする人が何人も誕生しており、心強く思っています。

 

ライフオーガナイザーの中で法人化を考えている人がいたら、気軽にご相談くださいね。いろいろ教えますよ!

 

 

片づけ収納のプロの働き方(その4)に続きます。

 

 


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【愛知県】
2020年1月22日(水)開講 2月19日(水)3月18日(水)
名古屋25期 会場:愛知県名古屋市中区 タック販売(株)ショールーム 

【大阪府】
2020年1月29日(水)開講 2月26日(水)3月25日(水)
大阪54期 会場:大阪市中央区心斎橋 JALO大阪セミナールーム

【福岡県】
2020年2月15日(土)開講 3月14日(土)4月18日(土)
福岡22期 会場:福岡県福岡市 アクロス福岡

【北海道】
2020年2月16日(日)開講 3月15日(日)4月12日(日)
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【東京都】NEW
2020年3月11日(水)開講 4月8日(水)5月13日(水)
東京88期 会場:東京都中央区日本橋 JALO東京セミナールーム

【広島県】NEW
2020年3月15日(日)開講 4月12日(日)5月17日(日)
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