こんばんは。
日本ライフオーガナイザー協会代表理事の
髙原真由美です。
金曜日の記事で、協会設立時の状況についてのバタバタを書きましたが、
法人登記手続き以外にも会員社員時代の限られた時間の中でいろいろ準備をすすめる中、初めてのことばかりでいろいろ苦労したことも多々ありました。
そのひとつが、新しい概念に名前をつけること。
ライフオーガナイザー®という名称は比較的早い段階でひらめき、すぐに決めることができたのですが、ライフオーガナイザーと家事代行業者や他の片づけ整理収納関連の資格を持つ人が提供するサービスや考え方・その手法の違いを明確に伝えられるよう、その概念自体をまとめ定義し名前をつけないと!と思ったものの、その言葉を生み出し、定義するまでは結構悩みました。
結果的に、
ライフオーガナイズ
と名付け、
『空間や暮らし、人生を俯瞰し仕組み化する技術』
と定義することとなりましたが、実は最初、この言葉は全く思い浮かばず、自分自身でこれだ!と思いついたのは「ライフサポート」という言葉。
現協会副理事の佐伯新和さんに当時、
「それはあかん!介護の会社みたいやん。」と言われ断念。
今思うと「あぁ、あの時ライフサポートじゃなく、ライフオーガナイズにしてよかった」と思いますが、その時はなぜか「ライフサポート」が最もふさわしい言葉だと信じて疑っていませんでした。なんででしょうね。(苦笑)
ちなみにライフオーガナイズという言葉は最近では、
「自分の暮らしを最適化するための技術」
「選びとる力を身につける片づけ方」
などとライフオーガナイザーたちに表現されているので、
協会としてもオフィシャルにこういう表現で言い換えることもあります。
ライフオーガナイズを構成する要素は「人・もの・空間」の3要素。
(下記の図はライフオーガナイズマップ、通称LO_MAPといいます。10年目をむかえリニューアルしたライフオーガナイズの3要素を図式化したものです。)
片づけ収納に関する問題や解決策は、ものと空間ばかりにフォーカスするきらいがありますが、情報が溢れる現代社会では「人」の思考と感情・行動と習慣・環境と関係を無視しても、うまくすすみません。
そもそも思考や感情が整っていないと、いくら部屋だけがきれいに整っていたとしても心地よくは暮らせません。
この3要素とそこから派生することが歯車のように組み合わさり連動し動くものであるため、どこか一箇所だけを改善してもうまくいかないことが多いのです。
暮らしや人生こそ「オーガナイズ(全体をみて整える)」するという、ものや部屋だけに因われず、暮らし・人生を最適に整えるための考え方・手法がライフオーガナイズで、人・もの・空間をバランスよく整える考え方と手法です。
そんな2008年に誕生した造語「ライフオーガナイズ」(造語のため英語の単語としては存在しません)が、このたび知らないうちに漫画に登場することに!それがこちら。
1週間ほど前にFacebookにて、広島県在住のあるライフオーガナイザーが、何気なく読んでいた漫画でライフオーガナイズが登場している!!との書き込みをみた私。
大の漫画好きということもあり、速攻キンドルで購入確認。
(その後書籍も購入♡2巻も面白いです。3巻は来春発売。)
すると主人公がおもむろに
『わたしたちがやるべきは「ライフオーガナイズ」』
と、しっかりその意味を理解した上でライフオーガナイズという言葉を使っているじゃあありませんか!!
その後、出版社に確認したところ、
作者が片づけられない主婦がどうしたいか?というのを考えたときに、「ネットで検索して見つけた言葉」で、「ピッタリ合う」と思われ、一般的な言葉として使われたそうです。(残念ながらライフオーガナイザーのことも協会のこともご存知ではありませんでしたが。)
これってすごくないですか??
作者はベテラン作家である星崎真紀先生、
リノベーションを請け負う工務店で働く小梅ちゃんという女性営業マンが主人公、
ストーリーも非常に面白く、漫画としてもとても面白い作品です。
1巻の「case4:片付かないキッチン」という章で、
小梅ちゃんが「ライフオーガナイズ」を提案してくれています。
その後Facebookで星崎先生のこの記事を発見しました。
もう2年も前の2015年12月に小梅ちゃんはライフオーガナイズを熱く語ってくれていたのですよね。
生活からのリノベーション、
星崎先生はライフオーガナイズをそう表現されていたようです。
びっくりするくらいライフオーガナイズの意味を的確に理解し使ってくださり、
本当に嬉しいです。
しかし、ライフサポートにしていたら絶対使われていませんでしたよね。
あの時悩みに悩んで決めた甲斐があったというものです。(笑)