カンファレンス初日のランチタイムには、弊協会員であり、かつICDメンバーでもあるライフオーガナイザー=通称CLOメンバーだけが参加できる、別室での特別なミーティングがあります。(それ以外の参加者は、会場にて個々にお弁当タイムとなります。)
ICDとは、CD(chronic disorganization=慢性的に片づかない、オーガナイズできない状態)タイプのクライアントをサポートする片づけのプロたちによる研究団体で、米国の最新プログラムを日本語でも学ぶことのできるよう2011年に提携しました。
ADD・ADHDをはじめとする脳の機能障がいや、ホーダーといわれる溜め込み癖、精神疾患等が要因となり自分自身では片づけられなくなってしまっている方をサポートするときに必要となる知識・情報と、具体的な支援方法を学ぶプログラムを提供いただいています。
このランチミーティングは、具体的な現場での悩みや疑問に対してICDメンバーであり豊富な経験をもつベテランオーガナイザーたちから回答いただけるという貴重な機会。
今回は、
・衣類、バッグ、インテリア装飾品、化粧品、家電などの買い物依存の傾向がみられるクライアントへの対応について
・ADHDのご家族(ご主人、母親)には「ご本人が一人でできるように」と過度の期待をしたり、長年のサポートで疲れている方もいらっしゃるが、本人が一人でできるようにするのではなく、継続的に声がけやサポートが必要であることをご家族に伝えるとき、オーガナイザーとしてどのように伝えたらいいか
・クライアント宅で、明らかに窃盗品と分かるものを発見したことはあるか?また、その時の対処法は?
・バックスライディング(日本ではリバウンドということが多い)について
等、様々な質問がなげかけられました。
さすがベテランオーガナイザーたち、ご自身の経験を踏まえ、的確に、
そして場合によりユニークでクリエイティブな方法の提案も。
(買い物依存傾向のあるクライアントに対して、効果的というある手法については、ぜひこのランチミーティング参加者に聞いてみてくださいね!)
日本ではその解決策をもちあわせているオーガナイザーはまだまだ少ないため、
参加者全員ものすごく熱心に、ベテランオーガナイザーたちの回答をメモしていました。
前列むかって一番左が福岡県在住大津泰子さん、
その隣が東京都在住本部スタッフでもある吉村あきこさん、
私(前列一番右)の隣が埼玉県在住後藤邦江さん、
この3名がCLOのチームリーダーとして、日本ではまだあまり知られていないCD(chronic disorganization=慢性的に片づかない、オーガナイズできない状態)に関する知識と、CDタイプのクライアントへの効果的なサポート法を広める活動を行っています。
片づけ支援の仕事をしていると、必ず出会うことになるCD傾向のあるクライアント。
出会ったときに適切に、効果的にサポートできるよう(自分では手に負えない、と判断することも重要。そのためには知識が必須!)、ライフオーガナイザーなら知っておくべきことだと考えています。
このプログラムを学べること(カンファレンスのときも含め)、
このプログラムを重要視しているところが、
日本ライフオーガナイザー協会が、
ライフオーガナイザーが、
他の片づけ整理収納のプロや団体と明確に違うところではないでしょうか。
(その5)では午後の分科会レポートをお届けします。