初日の午後の分科会は、私が参加したプログラム以外にも、

「会社員ライフオーガナイザー(LO)のこれからの働き方「パラレルワーク」を考える」「ひとり起業から社長になるまで〜LOとしての私の働き方 チームづくりと法人設立までの経緯」という2つのプログラムが同時に行われました。 

 

 

キーワードは「働き方」。

 

 

 LOという、家事代行型の整理収納サービスとは一線を画す、

本格的な思考の整理からはじめるコンサルティング型の片づけ支援サービスを提供するプロフェッショナルの育成を主たる活動としている協会ではありますが、

実際に資格を取得後、LOとして商業活動をしている人は約半数で、会社員・公務員として働いている人も多数存在します。 

 

 

働き方が多様化していく昨今、

「本業と副業」の関係ではなく「いくつもの本業(複業)」を並行する

“パラレルワーク”という働き方が注目されつつありますし、

異なるスキルやキャリアを掛け合わせることで、自分らしい働き方が可能な時代になってきていることから、会社員LOでもパラレルワークで自己実現をするために、

実際にパラレルワークにチャレンジしているLOたちの事例をふまえながら自分の働き方を考えてみる、というプログラムを新しい試みとしてご用意してみました。

 

 

講師は本協会理事であり、フリーランスのインテリアコーディネーターとしても活動している石井純子氏が担当。 

 

そもそもパラレルワークという言葉、ご存知でしたか? 

 

同時並行でビジネスをすることを意味し、複数の収入源を持ち一つのビジネスに依存しない働き方。副業ではなく、複業を表す言葉です。 

 

専業オーガナイザーだけが、LOというわけではない。

 

働き方の社会的な変化・場所の変化・考え方の変化を共有しながら、働き方の選択肢がある社会に先駆けて、柔軟に対応しながら、心地よく自分らしく暮らし、

成果を生み出す働き方とは?自分はどうしたい?パラレルワークとしてならLO活動を続けていける?いきたい?等をそれぞれが考える内容でした。

 

 

 

北海道札幌市の税理士事務所勤務、神部加代子さん 

 

 

東京都のゼネコン勤務、いとうきょうこさん

 

 

大阪府の広告代理店勤務、手塚千聡さん

 

といった3人の現役パラレルワーカーであるLOの事例もシェアいただくことで、

自分ごとに置き換え、考えることができたのではないでしょうか。 

 

LOの「選ぶ」スキルは、働き方や生き方を選ぶときにも活かせます。

 

直接的に商業活動をする以外の選択肢もこれからはもっと広がりそうだな

と感じたプログラムでした。   

 

 

 

 

もう1つのプログラムは、

2010年に1級資格取得後、LO資格取得者として初めて法人化、

株式会社アンジェ・リュクスの代表取締役として幅広く活躍している森下純子氏

が担当。

 

 

 

現在は弊協会法人会員でもあり、インテリアコーディネーターとしても勢力的に活動する彼女の「最初の第一歩」から法人化するに至った経緯、法人化したことによる喜びと苦労と悩み。

 

1級講座も担当している森下氏ならではの

「ここだけの話」をシェアいただきました。  

 

 LO資格取得後、まずは個人事業主として開業し「ひとり起業」としてスタートする人が大半です。

現場作業でサポートが必要になれば同期や後輩に声をかけアシスタントを募集、苦手な業務はアウトソーシング。

基本、自分ひとりだけでやっていく個人事業主という働き方が圧倒的多数を占めているのが現状です。

 

もちろんこれはこれで一つのスタイルで、現在のLOの主流といえる働き方です。 

 

でも自分のキャパを超える仕事を担う時や、仕事量が増えてきたタイミングで考えることになるのが法人化。

まだまだ法人化し組織を拡大している片づけのプロは少ないため、そのリアルな話は、今すぐに法人化を考えていなくても、参考になるヒントがいっぱいだったと思います。

 

 

 

過去の自分年表とともに、出会った人や参考にした本、具体的な行動等とともに、

安定経営のために数字を意識する、覚悟を決める、人を大切にするといった経営面で大事にしていることから、売れる商品・売り方、値決めの難しさについてもお話されていました。

 

最後に「未来年表」とともに今後の野望が語られましたが、来年以降の彼女のさらなる飛躍が楽しみ!という内容でしたよ。 

 

 

 

LO活動を大きく展開するために法人化するという野望?を抱く人が、

今回の受講者から多数誕生すればいいな!というのが私の野望ですね。(笑)   

 

 

 

(その7)では、初日午後最後のプログラムのレポートをお届けします。 

 

 

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