$映画批評_気ままにツラツラと・・-ソラニン


明日はダーツの大会なのと特に観たい映画がある訳ではないので
ダーツ用品の買い物がてら映画を1本鑑賞しました。
午後はみっちり投げ込みました。
んでもって、観賞したのは『ソラニン』です。

あらすじ:
都内の会社に勤めるOL2年目の芽衣子(宮崎あおい)と
フリーターでバンドマンの種田(高良健吾)。
大学時代に軽音サークルで知り合い、付き合って6年になる2人は
多摩川沿いの小さなアパートで一緒に暮らしていた。
そんなある日、芽衣子は種田に背中を押してもらう形で
嫌気の差していた仕事を辞めることに。
一方、種田はサークル時代の仲間とバンド“ロッチ”の活動を続けるものの
将来の不安と焦りから音楽への思いを押さえ込んでバイトに励むようになっていた。
だが、芽衣子にそのことを指摘された結果、バイトを辞めてレコーディングに集中し
デモCDを完成させ、今回のチャンスを掴めなければバンドを解散することを決意。
しかし、厳しい現実を突きつけられた種田は
ある日突然、芽衣子に別れを切り出す。
その後散歩に出たまま戻らない種田が書いた曲“ソラニン”の歌詞をなぞりながら
彼の帰りを待ち続ける芽衣子だが・・・

感想:
宮崎あおいの歌声が聞けるということで、制作発表当時に話題になった作品です。
原作は漫画でありますが、自分はその漫画を読んだことはありません。
が、しかしこの映画がダメなとこは、はっきりと分かります。

まずこの作品の監督は、原作が好きなのだろうか?
自分自身読んでいないので、断言はできないが原作漫画うんぬんよりも
主演の宮崎あおいが好きなんだろうなと・・・
彼女の声は特徴があり、その声で聞こえの良い台詞を
読ませたかっただけではないだろうかと。

バンドを通して若者の夢を追う葛藤や現実の大変さを描いているのですが
宮崎あおいのファンであると思われる監督の手により
生々しさが損なわれ、淡々と物語が進んでいってしまうのです。
映画界では超がつく人気女優が主演なので、際どい表現はNGなんでしょうけども
お互いがどれ程に相手を想っているかが伝わらないのです。
本当淡々とし過ぎてるでんす。
で、肝心の歌声はというと、まぁ頑張ってるなとしか言えません。
上手い訳では決してないので、というより下手です。
彼女自身もそれは自覚しているだろうから、それでも出演したことはポジティブに
受け止めますが、ただそれだけになってしまった作品です。
彼女のファンなら、違った観点で楽しめるのかもですが
それ以外の方には、お勧めできんです。
(点数:30点)

原題:ソラニン
製作年度:2010年
製作国:日本
監督:三木孝浩
出演:宮崎あおい、高良健吾、桐谷健太、近藤洋一、伊藤歩
ARATA、永山絢斗、岩田さゆり、美保純、財津和夫
(公開中)