MCUの新作『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』を公開初日は良席が取れなかったので泣く泣く二日目の今日プレミアムシートで鑑賞してきました。映画館行ける回数が減ってるので行くなら良い席で観たいのですよ。

あらすじ:

 


マルチバースの扉を開いたことで変わりつつある世界を元に戻すため、アベンジャーズ屈指の強大な力を誇るスカーレット・ウィッチ(エリザベス・オルセン)に助けを求めるストレンジ(ベネディクト・カンバーバッチ)。しかし、もはや彼らの力だけではどうすることもできない恐るべき脅威が人類に迫っていた。

感想:
サム・ライミ監督がMCUを土台にホラー映画を作ったらこんなん出来ましたあ!!
という作品が本作です。
ディズニー+でドラマシリーズ「ワンダヴィジョン」は必ず予習しておく必要があります。そうでないとワンダの心情がさっぱり分からないでしょうから。

※ネタバレありますので未見の方は読まない方が良いです※
ストレンジもワンダも救う為なら犠牲は仕方ないと考えるヒーローという共通点があります。【こうするしかなかった】とストレンジは何度も言います。世界を救う為にタイムストーンをサノスに渡した事への言及やその他で。
ストレンジは世界を救う為に、ワンダは息子の為に。他者を犠牲にして救うべきなのかがテーマなのかな。二人が久々に再会したリンゴの木の枝の剪定は暗喩そのものです。
明確な答えは示さないもののこの世界のストレンジは精神的に成長したはずです。

『ワンダヴィジョン』、『ロキ』、『スパイダーマン:NWH』でマルチバースが関わってきて本作で遂に本格的にMCUの映画で描かれました。MCUのフェーズ4はマルチバースが重要なキーワードになるとは分かってましたが、これをどう料理して広げていくのか楽しみです。ストレンジは新生アベンジャーズの中心人物となっていくんでしょうね。リーダータイプではないけれど。

さて本作の見どころはというとホラーテイスト満載、エリザベス・オルセンは可愛い、チャールズ・エグゼビア、リード・リチャーズ(ミスター・ファンタスティック)等が登場した点でしょう。FOXがディズニー傘下になったのでMCUで使えるようになり登場した訳です。演じる俳優をFOX映画のままというのはファンサでしょうね。エンドクレジット後のお約束の追加シーンは大物女優が登場しますのでお見逃しなく!
と盛沢山ではありますがMCUの新作で超大作で3Dで観てこそ!と宣伝されていて観に行ったらがっつりホラーやんけ!!
ストレンジがワンダと共闘すると期待したら二人が戦うんかい!!
と期待を外してくる点が不満に繋がっているのかもしれません。ライミ監督な時点で察してくれよと映画オタなら思うけれど多くのライト層にはそれは通じないですしね。
自分は好きですよ、こういうテイストのヒーロー映画も。爽快感はちと足りませんでしたけれど。
(点数:70点)

原題:DOCTOR STRANGE IN THE MULTIVERSE OF MADNESS
製作年度:2022年
製作国:アメリカ
監督:サム・ライミ
出演:ベネディクト・カンバーバッチ、エリザベス・オルセン、キウェテル・イジョフォー、ベネディクト・ウォン、ソーチー・ゴメス、マイケル・スタールバーグ、レイチェル・マクアダムス