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必ず誰かしらの口を借りて答えを聞く羽目になる
羽目なんて言っているのは
「分かっているでしょうが、もういい加減諦めなさいよ」
とばかりの駄目押しがあったりするから
決して相手や答えを恨んでいるわけではなく
ただただ自分の往生際の悪さを知らされて情けないというだけで
そんな事が続くと
やっぱり
守護霊とか神さまというのはいるのだな
と、ありがたい気持ちになる
今さら神さまや守護霊の存在を疑っているわけではないけれど
それでも、そんな事があるたびに
何度でも
「ああ、やっぱりいるのだな」
と新鮮な、そしてありがたい気持ちが湧いてくる
迷いの内容は娘の事やら自分の事やら
色々
駄目押しの数が一番多いのは
「常識」「枠」「ルール」に関する事で
もう3ヶ月ほどあちこちで聞かされる続けているところを見ると、まだまだ自分の中で囚われているところがあるらしい
大体もうかなり前から自分では
常識を疑う、という事はしてきているつもりで
口にも出し、実行している気になっていたのだけれど
我ながらどうしても踏み出せない事があった
それがきものの着方
ご承知のように、きものには年齢や季節立場によって「相応しい」着こなしのルールがあって
「わあ、綺麗！」だけでコーディネートしないのが前提になっている
加えて初心者の私には
首から裾まで洋服よりずっと多くの面積が同じ色模様で覆われる着物を着た時に
自分がどんな風に見えるのか見当がつかず
さらに、洋服同士なら想像ができる
組み合わせた時の質感というものが分からないので、着物と帯を組み合わせるという初歩的な事が超難関に感じられて
やっとなんとなく色合わせが出来たとしても
今度は、「今の季節に着ても良いのものか」「格が合っていないのではないか」「年齢的に大丈夫なのだろうか」とルールが気になってくる
そんな風に迷えば迷うほど
どうする事もできずにドツボにはまっていき
段々きものを着るということ自体が億劫に思えてきてしまった
すると
メディテーター取材の依頼がやってきて
そこで私の目の前に伝統楽器とビートボックスを組み合わせて、この上もなく魅力的な音楽を演奏する若者が現れる
話をしている間、その若者は
「なにをやっても受け入れてくれる」
「なにをしてもいい」「なんでもあり」だと何度か言う
その時は音楽に気を取られていたけれど
帰り道にふと「これはメッセージなのかも」と気づく
数日後、私はスーパーのレジ袋を下げたまま
突然、そういえばこの先にネットで見たお店があるはずだと思い出して帯揚げを見せてもらおうと寄ってみる
その日お店は定休日だったのに
かけていた掃除機を脇へどけて快く迎え入れてくれた女性が、薔薇模様の帯を見せてくてながら
「葉っぱが描かれていなければ椿だと言い張って長期間締められたのですけれど。」と話してくれる。
「薔薇は洋花だという事にすれば、春も秋も締められますよね？」
「ええ、よほど正式な席でなければ、好きなものを一年中締めていたって自分が納得していれば良いのです。知っていてやっているなら他人に何を言われても動揺しないで済むでしょう？」と言う
その後もお通夜で、「会う事は分かっているのになぜあいつは参列を遠慮しなかった」と言う人に対して
「あいつは生きてる人間じゃなくて故人に会いに来たからだろ？故人への愛情でさ。飲み会なら欠席だろうけど。」という見知らぬ方々の会話が耳に入る
ああ、そうなのだ
自分が納得していれば良い
人になにか言われても
動揺しなければ良いし
自分の愛情を表現して良い
なんであれ
間違っていないか？と怯えたり
罪悪感を持ったりしていると
楽しむどころか
何をしていても苦痛だし
ルールを恨んだり、世間や他人を恨んだりして
責められてもいないのにひねくれて
居心地の悪い思いをするだけなんだ
その後も
直近の新月が射手座であったせいもあり
ネット上にも、会話の中でも
「常識を超えていこう」「私たちはなんでも選べる」「枠組みを広げていく」といった文言が目白押しに目に入る
たぶんきものの事だけではなく
まだまだ私は枠にとらわれているし
間違っていないかを気にしているんだな
枠組にあわせて
自分をカスタマイズするのは
見栄をはるのと変わらない
今年もあと一ヶ月
どうやら
純粋に私がどうしたいのか？を
もっともっとストイックに突き詰めるのが足りない模様
これが目下
喫緊の課題のようです
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