こんにちは。カウンセリングサービスの木村祥典です。


カウンセリングの中で様々なお話をお伺いしていますが、多くの女性が男性に対して抱く疑問というのがあります。


その一つが、「どうして男はすぐにバレる嘘をつくのか?」というものです。


男性からすると、嘘をついた痕跡を極力残さないようにしているにもかかわらず、女性からすると、あまりにバレバレで全然隠せていないことや、嘘をついていることを問い正すと、「何でわかったの?」と驚く男性を見て逆に驚いた等、その種の話というのが、たくさん出てきます。



男性も女性も、同じ人間であることには変わりありません。
人間ですから、生まれてこの方一度も嘘をついたことがない人というのもいません。


それにもかかわらず、どうして男性の方が嘘がバレやすいのでしょうか?



男性が嘘をつく時、その嘘がバレないように、男性なりに計画を立て、準備をします。


万一嘘に気づかれて怪しまれてしまった時の対処法や、問い質されるようなことがあった時に備え、あらかじめその答えを準備するのです。


それは男性の目から見て、完璧に近い計画であり準備なのであります。


それでも女性に見破られてバレてしまうのは、それがあくまで「男性の目から見て」完璧に近い計画と準備であるという点がポイントになります。


「男性の目から見て」というのは、「理論的には」と言い換えることができます。


理論的に完璧に近い計画や準備をして備えたとしても、備えが足りないところがあるんですね。



それは何かというと、そうした計画や準備をすることや、その計画を遂行している時、「怪しい」のです。



「怪しい」というと言葉のイメージが良くないかもしれませんので、不自然だったり、「何か変だな」「何かおかしい」などと感じさせる雰囲気と置き換えていただければと思いますが、そうした外から見た時に感じられる違和感に対する備えが、圧倒的に足りていないことに気づいていないのです。


言うならば、頭は入念に隠しているですが、お尻が丸出しの状態になっているのです。


そして女性はそこに「ピーン!」ときて、嘘がバレてしまうのであります。



どうしてこういうことが起こるかというと、男性というのは、成長の過程で、感情を抑圧し、理性的であることを求められることが多くあります。


よって、女性と比べて、感情や感覚といったものの扱いに慣れていなかったり、それを重視しないという傾向があるのです。
(これは一般的な傾向のお話ですので、もちろん個人差はあります)



例えば、嘘をついた時に感じる「罪悪感」、バレたらどうしようという「不安」や「怖れ」、「不自然さ」や「違和感」などへの対処という発想自体がなかったりするのです。


男性は、自分の感情を抑圧して生きている分だけ、感情に対して鈍感になっている部分があります。


「自分が感じないものや気にしていないものは、他の人(女性)もそうだろう」と、自分(男性)基準で対策を練るので、それは女性から見るとバレバレなものとなってしまうのであります。



その他にも様々な要素がありますが、男性がすぐにバレる嘘をつく背景の一つとして、参考にしていただければ幸いです。