みなさん、こんにちは。カウンセリングサービスの大野愛子です。木曜日は「うまくいかない恋の処方箋」をテーマに、大門昌代・大塚統子と共にお送りしております。今週は、大野が担当させて頂きます。
◆人の痛いのは三年でも辛抱する
自分の恋愛について女友達に相談したところ、「え?よくそんなことされて我慢してるね?」と、言われたことがある人はいますか?
「もっと自分を大切にしなよ!」と、言われちゃったことは?
愛する人のためなら何でもしてあげたいと思うのはわかるのですが、我慢し過ぎれば「自己犠牲」にもなるのです。
たとえば、こんなふうにイメージしてみてくださいね。
この恋愛があなたのお友達の恋愛だったら、と想像してみると?
この恋愛があなたの恋愛ではなく、あなたのお友達の恋愛だったとして、同じお話を聞かされたとしたら、あなたはなんて言うでしょうか?
「自分でそういう人を選んだんだから、仕方ないよね?」
「もっと我慢した方がいいよ!」
と言うでしょうか?
じゃぁ、もうひとつ、イメージしてくださいね。
彼があなたにしていることを、あなたが彼にしたとしたらどうなるか、と想像してみると?
たとえば、彼は自分の都合で呼び出すし、時間もお構いなし。連絡もなしに遅れてくることもしょっしゅうだし、ドタキャンもある。
さて、私が同じことを私が彼にしたら、どうなるでしょうか?
彼なら、怒るだろうなと思う?
待ちくたびれて帰ってしまう?そもそも待ってもくれない?
怒って電話をかけてきそう?
だとしたら、本当はあなただって怒ってもよさそうなものではないですか?
でも、彼に怒りをぶつけたほうがいいというお話でもないんですよね。
ふたりの関係性が、どんなバランスで成り立っているのかを知って欲しいのです。
一方がいつも都合よく扱う側で、
一方がいつも都合よく扱われる側になっていないでしょうか?
このような関係性は、やはり対等ではないのです。どちらか一方の自己肯定感があまりにも低いとき、こうなりやすいのです。
・自分の望みを言ってはいけない
・自分の気持ちを表現してはいけない
・自己卑下をしている
・自分の意見など言ったら見捨てられる
などと思っていることが多いようです。
◆自分の痛いのは三年でも辛抱する
これは恋愛だけの話にとどまりません。
普段の友人関係、職場の人間関係のなかでも、そのような関係性が多くないか気をつけておきましょう。なぜならば、日頃からあなたの振る舞いは見られているからです。
日頃、自分の気持ちを表現している人は、その言葉によって自分が守られますが、表現しないかぎりは...
ひじょうに言いにくいことではあるのですが、自分の気持ちを表現しないかぎりは、自分勝手な人に言い寄られやすくなるということです。
「身近で苦しんでいた誰かを助けてあげられなかった」という罪悪感を抱えている人に多いケースですね。見返りを求めずに与えているようで、救えなかった誰かへの償いを無意識にしている場合があります。
償いですから、いくらでも我慢をします。それぐらい心の優しい人ばかりですが、唯一自分にだけ優しくしないというのが自己犠牲の特徴でもあります。
「この関係、ちょっとどうなんだろう?」と思った時には、さきほどイメージしたような客観性をもって見てみることもひとつのヒントになるかもしれません。
「人の痛いのは三年でも辛抱する」という古いことわざがあります。他人の苦痛ならば、平気で見ていられるという身勝手さを表しています。
しかし、自己肯定感が低い人は「自分が痛いのは三年でも辛抱する」になりやすいのです。
だからこそ、ときには「彼がしたことを、あなたが彼にしたらどうなるの?」と考えてみてはいかがでしょうか?
30代からのうまくいかない恋愛と40代からのこじれた男女関係に。
婚活・失恋・復縁・不倫など、恋愛についていろいろ書いています。
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