こんにちは。

カウンセリングサービス吉村ひろえです。

沼田みえ子カウンセラーやなぎあこカウンセラーと共に『大人の恋愛術』を担当させていただきます。

どうぞ、よろしくお願いいたします。

 

葉葉花葉葉

 

『人は扱われたように振る舞う』

 

”ピグマリオン効果”という言葉を聞いたことがある人は多いかと思います。

 

アメリカの心理学者の実験で『教師からの期待があるグループと期待のないグループで生徒の成績に違いはあるのか』

を調べたところ、人は期待されたとおりの成果を出す傾向があることが分かりました。

 

『人は扱われたように振る舞う』のです。

 

因みに余談ですが「ピグマリオン効果」の名前の由来は

ギリシャ神話に出てくる王様の名前から来ているのだそう。

 

ピグマリオン王は自らが彫った女性の彫像に恋焦がれ、その愛が届くように祈りを続けていました。

すると女神がその彫像に命を吹き込み、ふたりは幸せに暮らしたという神話が由来です。

ロマンチックですね。

 

 

そこで、です。

 

あなたはご自身をどう扱っておられますか?

 

『人は扱ったように振る舞う』わけですから、自分で自分をどう扱かっているかはとても大事です。

 

あなたはあなた自身に期待しているでしょうか?

自分自身を信じていますか?

決して ”彼” ではなく ”自分自身” というところがミソです。

 

 

カウンセリングでお話しを伺っているとパートナーにとても尽くされる女性がいらっしゃいます。

 

彼が一番の最優先事項で、彼女たるもの彼には尽くすべきとばかりに尽くしてしまう。

 

彼からいつ何時「会おう」と言われても大丈夫なように友達から誘われても断ってスケジュールを空けておく。

若しくは、友達の誘いに乗っても彼から連絡があればドタキャンしてしまう。

 

彼からぞんざいな扱いを受けても我慢して受け容れる。

つい我慢して彼に合わせてしまう。

 

こういうタイプの方は ”自分自身を大切に扱う” ということを脇に追いやって自分を見失っているので、我慢して彼に合わせているということに気づいていないことも多いんです。

 

あれもこれも彼にしてあげないと役立たずだと思われる。

嫌なことをされても言われても「それはイヤ」というと別れを切り出されるんじゃないかという不安があるのです。

 

でもそうすると彼は「彼女はこれくらい平気なんだな」と捉えてどんどん甘えが激しくなる。

 

がんばって尽くしている割には彼からの愛を感じられず不安ばかりが募ってしまう。

 

この場合の彼女は『彼に愛される』ことを忘れてしまっているようです。

愛を贈るばかりで彼があなたに愛を贈る隙を与えていないのです。

 

なので彼は ”彼女を幸せにしてあげられる” ”彼女を喜ばせることが出来る自分” を感じることが出来ません。

 

それはちょっと面白くない。

人は愛や好きという情熱の感情を感じるのが大好き。

なので彼も彼女を愛したいのです。

 

彼女を愛して彼女に喜んでもらって「あぁ、彼女を幸せに出来る自分てサイコー!」と感じたいのです。

 

 

反対に、自分のことを最優先事項に置いて彼の気持ちは置いてけぼりなのでは?と感じる方もいらっしゃいます。

 

「彼女に尽くすのが彼として当然でしょ?」とばかりに

ついワガママが過ぎてしまって彼の気持ちや都合まで

思いやれない。

 

このタイプの人は一見自分を大事にしていそうに見えるけれど、実は心の奥底では「誰も私を大事にしてくれない」という思いを信仰しているので「あなたは私を大事にするべきでしょ」とパートナーに自分のニーズをぶつけてしまっています。

 

彼からどれだけ愛を贈られても「誰も私を大事にしてくれない」という揺るぎない信念があるので、もらってももらっても満たされず彼への要求は続きます。

 

そうするとやがて彼は「いくらがんばっても僕に彼女を満たすことは出来ない…」とボロボロになり無力感を感じる。

やがて彼女を愛することにギブアップ。

諦めてしまうのです。

 

 

自分を大切に扱い自分への信頼がないと、尽くすタイプの人も尽くされたいタイプの人も幸せなパートナーシップを築くことは難しくなってしまいます。

 

心当たりのある方はよかったら『私は私をどう扱っているだろう』と内観してみましょう。

 

『私は素のままで愛されるに値する』 

そう自分を信じられていますか?

 

私は無理して彼の顔色を伺って尽くさないと愛されるわけがない」

そんな風に自分のことを無価値で魅力のない女性のように扱っていないでしょうか?

 

私は彼から存分に尽くしてもらってゴキゲンを取ってもらわないと自分を保てない空虚な人間」

そんな風に自分のことを何も持たない哀れな女性のように扱っていないでしょうか?

 

 

また

『彼は私を愛したい人だ』

そう彼を信じられていますか?

 

あなたが我慢したり犠牲したり無理をして合わせることはそもそも彼の本望ではないのです。

彼はあなたが疲れることはしてほしくはないと思っている人だ、という前提を持っていますか?

 

彼の優しさや思いやりには目を向けず、愛されていない証拠集めをしていないですか?

彼はあなたが素直に愛や優しさを受け取ってくれることが嬉しい人だ、と信じているでしょうか。

 

 

あなたが彼をどんな人だと感じているのかのルーツは、あなたがあなたをどう扱っているのか、ということに起因します。

 

あなたがあなた自身を愛して大切に扱い、自分を信じること。

 

・素のままでは愛されない

・要求しないと愛されない

 

そんな自己イメージがあるとしたらそれは、過去のなにかのキッカケで誤解してそう思い込んでしまっただけなのです。

が、誤解したままだとふたりの関係性が上手く構築出来ずどんどん苦しくなってしまいます。

そんなときは、早めにカウンセリングをご利用いただければと思います。

 

 

間違った思い込みは手放して、本来のあなたを取り戻すことによって幸せなパートナーシップが手に入ります。

 

もっと無防備に愛されてみませんか?

ピグマリオンが彫像を愛したように、そのままのあなた自身を大切に愛するところから始めましょう。

 

あなたが穏やかで幸せな
パートナシップを築かれますように。

 

葉葉花葉葉

 

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