みなさん、こんにちは。カウンセリングサービスの大野愛子です。木曜日は「うまくいかない恋の処方箋」をテーマに、大門昌代大塚統子と共にお送りしております。今週は、大野が担当させて頂きます。  

 

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◆あなたの彼女が否定的肯定法の達人ならば

 

心理学では、私には「愛される価値がない」という感情のことを無価値感といいます。

愛されることに自信がない人の多くにこの感情があると言われています。どちらかというと男性よりも女性に多い感じ方だとも言われています。

 

無価値感が強い女性の多くは「否定的肯定法の達人」です。

男性のみなさんは、自分の彼女にこう言われたらどう答えますか?

 

「私なんて、かわいくないでしょう?」

「私といても、楽しくないでしょう?」

「私のこと、本当は好きじゃないんでしょ?」

「本当は、別れたいと思っているんでしょ?」

 

当然のことながら、その言葉を否定しますよね?

「そんなことないよ、かわいいよ」

「そんなことないよ、楽しいよ」

「なんでそんなこと言うの、いちばん大好きだよ」

「そんなこと言わないでよ、別れたいなんて一度も思ったことないよ」

 

男性の皆さん。愛されることに自信がない女性はこういうコミュニケーション法をよく使います。覚えておいて損はないと思いますので、ぜひ知っておいてくださいね。

 

否定的肯定法というのは、わざわざ自分のことを悪く言っておいて、「そんなことないよ」と相手に打ち消してもらうことによって、自分を肯定してもらおうとする方法のこと。

 

「私なんて、かわいくないでしょ」と聞くときには、「君は、かわいいよ」って言ってほしいわけです。でも、「ねぇねぇ、私、かわいい?」とストレートには聞けないわけです。

 

自分で自分を肯定できないから、誰かに肯定してもらうしかない。それぐらい自信がない人が使うのが否定的肯定法です。相手から引き出したい言葉があるので、こういう聞き方をします。

 

女性が男性から引き出したい言葉は決まっています。「かわいいね」「大好きだよ」「愛している」「君が一番だよ」といった愛情を表現する言葉です。

 

しかし、しかしです。無価値感が強い女性にちょっと愛情を表現したぐらいで、自信がつくわけがありません。むしろその言葉が嬉しくて、何度も言ってもらいたくなるので、しつこくなるのです。

 

彼女「ねぇ、私ってかわいくないよね?」

彼 「かわいいよ!」

彼女「そんなこと言うけど、本当は可愛くないって思っているんでしょ」

彼 「そんなことないよ、かわいいと思っているよ」

彼女「またまた、そんなこと言って。だって、さっき他の女の子のこと見ていたわ」

彼 「だからって、僕の彼女は君だよ。好きに決まっているじゃないか」

彼女「口だけだったら、どうとでも言えるわ」

彼 「そんなに僕のこと信じられないの?」

彼女「さっきの女の子のほうがかわいいって絶対に思っているわ」

彼 「だって、見ず知らずの女性だよ?それに嫉妬する?」

彼女「だって、私はかわいくないもの….」

彼 「そんなに信じられないなら、もういいよ!」

彼女「ほーら、やっぱり!!」

 

こうやって彼のことを怒らせて「ほーら、やっぱり!!」と、自分の心のなか(私は愛されない)と外側の状態(愛されていない私)をわざわざ一致させてしまうのです。

 

◆あなた自身が否定的肯定法の達人ならば

 

でもね。ここからは女性の皆さんに向けてお伝えしますので、ぜひ知っておいてください。

どれだけ彼に肯定されても、すぐに不安になってしまうし、なかなか自信をもつことができない。だからこそ、何度も同じことを繰り返してしまう。

 

彼にしたら自分の愛情を疑われているわけですから、じつは傷ついているのです。自分が差し出している愛情を何度も突き返されるので、だんだんと悲しくなってきて、ついには怒ってしまう。

 

つまり、無価値感の強い女性は、自分の自信のなさには自信があるのです。「私は愛される価値がない」という思いだけには自信をもっているのです。だからこそ、彼が怒ったときに「ほら、やっぱり!!」と確信するのです。つまり「自分は無価値だ」と証明されると「それが私よね」となんだかしっくりきてしまうのです。

 

否定的肯定法は付き合い始めのロマンスがあるときには、男性にとっては「かわいらしさ」を感じます。しかし、期間限定で使うものであって三ヶ月ほどで賞味期限切れが起こります。くれぐれも使い方にはご注意いただきたいのです。

 

あ!そういえば、解決方法ご提案をするのを忘れていましたね。

否定的肯定法は「相手から欲しい言葉を引き出すため」に使われます。「ねぇ?私のこと嫌いでしょ?」と聞くときは、「好きだよ!」と言ってほしい。「ねぇ、私なんてかわいくないよね?」と聞くときには、「かわいいよ!」と言ってほしい。

 

相手から欲しい言葉を引き出そうとするのではなく、欲しい言葉は自分から伝えたほうが良いのです。そのほうがよほど手に入りやすいでしょうから。

 

彼女「私ね、あなたのことが大好きなの!」

彼 「僕も好きだよ!」

 

彼女「あなたって、いつも素敵ね!」

彼 「ありがとう!今日もかわいいね!」

 

これを「好意の返報性」というのですが、自分から好意を伝えると、相手もあなたに好意を伝えたくなるという心の法則です。恥ずかしがりやの日本人は、なかなか「好き」を表現できないので、否定的肯定法を使ってしまうのですね。

 

しかし、恥ずかしさを超えたとき、正真正銘のかわいい彼女になれるのです。どうぞお試しあれ!

 

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