みなさん、こんにちは。
カウンセリングサービスの帆南尚美です。
毎週火曜日の『モテオーラ養成講座』は那賀まき、服部希美、三好成子、わたくし帆南尚美が担当します。
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みなさんは、大好きで仲良しだった彼との関係が、いつの間にか口喧嘩ばかりになったという経験がありませんか？
相性がいいと思っていたのは、間違いだったのか？
このままだと喧嘩別れしてしまうのかな？
などと思ってしまうかも。
そんなあなたに、今日は大好きだった彼と口喧嘩ばかりになる理由と対処法を、心理の面からご紹介します。
大好きだった彼と口喧嘩ばかりになる心理的な理由として、まずあげられるのは、喧嘩できるほど親しくなった、ということです。
恋愛当初は誰でも、自分のいいところばかりを相手に見せようとしますし、相手のいいところばかりが目に入ってくるといえますから、喧嘩できるようになったということは、お互いに少し親密になったとも言えるのです。
心理学ではこのような喧嘩ばかりの時期をパワーストラグルと呼んだりします。恋に落ちてラブラブだったロマンスの時期が終わると、目が覚めたかのように相手の嫌な面が見えてくることがあります。次第に喧嘩が多くなるのは、恋愛において多くの方が経験されるプロセスといえます。
パワーストラグルは、お互いに「自分が正しい」と思っていて「どちらが正しいか」を争っているといえます。
自分が正しいと思っているうちは、相手が正しくない・間違っていると感じるので、自分の考えを相手に押し付けてしまいますし、些細なことで喧嘩になってしまうのですね。
・自分が正しいと思ってしまう「観念」
自分が正しいと思ってしまう理由には、私たちが誰でも心の中に持っている観念が関係している場合があります。
観念というのは、「～～すべき、～～でなければいけない」などという形で誰もが持っている思いです。
自分の価値観とも言えます。
自分の観念に反することをやっている人がいると、腹がたつものなんですよね。
たとえば、彼とこんな会話があったとします。
彼「今度の週末、友人の誰それとゴルフ行くことにしたよ」
あなた「は？なにそれ。勝手に週末の約束してくるって、どういうこと？」
彼「僕が誰と出かけたっていいじゃないか」
あなた「なにそれ。一緒に住んでるんだから、週末の予定を勝手に決められたら困るんですけど！」
彼「なんで週末の予定を決めるのに、君の許可が必要なんだよ。僕の自由でしょ。」
あなた「な、なんですって！！！」
よくありそうな、なさそうな、そんな会話ですが。。
あなたが「一緒に住んでるパートナーとは休日は一緒に過ごすものだ」という観念を持っているとしたら、
彼が週末に友人と出かける約束をしてきたら、猛烈に腹が立ったりするのですよね。
これは彼があなたの観念に反することをやっているからなのです。
そして彼は彼で「休日くらい自由に楽しい予定を入れるものだ」という観念があるのかもしれません。
すると、友人と約束してきたことにとやかく言うあなたに、「なんでだよ！」と腹が立つことがあるでしょう。
大好きだった彼と口喧嘩ばかりの状態を卒業し、お互いに思いやりの心をもって相手を大切にできる関係になりたいとしたら、次のことを試してみることをおすすめします。
・自分の観念を見つける
彼との口喧嘩は、「～～すべき」という思い（観念）が自分にあるからだ、としたら、どんな観念を私は持っているのだろう？と、自分の観念を見つけてみようとすることがおすすめです。
観念は人それぞれ異なるのですから、それまで当たり前のように「～～すべき」と思っていたことが、実は「私が」そう思っているだけ、つまり彼には彼の観念があると気づけたとしたら、それはすごいことです。自分の観念・価値観が当たり前ではないかもしれない、と気づけたとしたら、次の対処法に進みやすいでしょう。
・自分のニーズを知る
ニーズというのは、「～～したい」「～～してほしい」という欲求のことです。
「～～すべき」という観念があるところには、ニーズがあるといえますが、自分のニーズを理解せずに「～～すべき」を相手に押し付けると喧嘩になりやすいのです。
とはいえ私たちは、自分が何を欲しているのか、知っているようで、実はなかなか分からないのですね。
たとえば「週末はふたりで過ごすべき」という観念には、どんなニーズが隠れているでしょうか。
もちろん人によりますが、
プライベートの時間はいつも一緒に行動したい、（そうすることで、ふたりの絆を強めたい）かもしれないし、
ふたりだけの時間を誰にも邪魔されたくない、（そうすることで、もっとラブラブしたい）かもしれないし、
平日にできなかった家事を一緒に片付けたい、（ふたりが協力することでお互いへの愛を確認したい）
などなど、いろいろあると思います。
このようなニーズが満たされないからこそ、あなたは彼に不平不満を感じてしまうと言えそうです。
・本当の気持ちを伝える
自分がどんなニーズを持っているかの目星がついたら、それによってあなたが何を感じているのかを彼に伝えましょう。このとき「～～すべき」とか「～～するのが普通でしょ」という言い方は相手が責められているように感じやすいので、避けるほうがいいでしょう。
かわりに「私は～～だと思うの」など「私」が主語の「私メッセージ」にすると、相手に伝わりやすいでしょう。
たとえば「私は休みの日は、いつもあなたと一緒に行動したいの。だってそれがふたりの絆を強めると思っているんだもの。あなたがひとりで予定を決めてきちゃうと、私悲しいな。」
などと言うとしたら、たとえ喧嘩になりかけた会話でも、彼も聞く耳を持ってくれたり、前向きに話せたりするかもしれません。
口喧嘩ばかりの状態を抜けるための秘訣は、本当の気持ちを相手に伝えようとすることです。
本当の気持ちというのは、上の例で言うところの「私悲しい」の部分といえるのですね。
喧嘩してしまうときに抱えている本当の気持ちというのは、様々ではありますが、
多くは、悲しい、さびしい、不安、助けてほしい、などでしょうか。
喧嘩するときに「悲しい！」って文句を言う人は少ないんじゃないでしょうか。
たいてい、そんな気持ちは隠して「あなたが悪いのよ！」って言ってしまうんですよね。
本当の気持ちを言わないと、彼には伝わらないんですが。
そうはいっても、「そんな気持ちを伝えるなんて、負けるみたいで嫌だ！」と思うこともあると思います。
そんなときは、あなたの心に向き合ってみるのもいいかもしれません。
実は彼に負けるみたいなだけでなく、「男性」に負けたくないとか、「誰にも」負けたくない、「自分の正直な気持ちを言うのが怖い」など、いろんな思いが後ろに隠れていることがあるんですね。
そういう思いというのは、相手が彼であっても彼でなくても、大切な人との関係性に問題を生じさせてしまうことがあるのです。
これらの思いは、過去の経験によって、「負けてはいけない」とか「正直に気持ちを言ってはいけない」などと学習したことがあるといえると思うのです。
とはいえ自分の心と向き合う中で、「それほど自分を律してきた私だけど、本当は彼とまた温かな気持ちでつながりたいという思いがあるな」なんて気づけたとしたら、「負けたくない」気持ちを少しだけ緩めてみてもいいかも、などと思えるかもしれませんよね。
私のカウンセリングでは、彼との関係であぶり出されたあなたの「心の持ち方」のくせなどにアプローチし、もっと柔軟な気持ちになれたり、愛らしい自分を素直に表現できるようサポートすることもあるんですね。
あなたがあなたの本当の気持ちを正直に話せるようになったとしたら、
あなたの恋愛はどう変化しそうでしょうか。
彼とあなたが、温かな言葉や思いをいつも伝え合えたとしたら、あなたはどんな気持ちで過ごせそうでしょうか。
ぜひあなたの求める二人の関係をイメージしながら、もっといい恋愛や、素敵な結婚生活を手に入れられるよう、あなたの心の持ち方に向き合ってみてくださいね。
何かのご参考になりましたら幸いです。
お読みいただき、ありがとうございました。
（完）
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