6月25日「福島を話そう Vol.4」のお礼とご報告 | Love for Fukushima

6月25日「福島を話そう Vol.4」のお礼とご報告

遅くブログの更新が大変遅くなりましたが、先月6月25日(土)開催の「福島を話そう Vol.4」にいらしてくださったみなさま、誠にありがとうございます。

毎度のことながら、休日に貴重なお時間を作っていただき、本当に感謝です。
また、前回今回と2ヶ月連続で会場として使わせていただいた「学び舎 遊人」のみなさま、会場設営や音響などさまざまなサポートをしていただき、大変お世話になりました。ありがとうございます。

今回のイベントの前半では、NPO法人「しあわせの花咲かせ隊」代表理事の白川 司さんにお話とギターの弾き歌いをしていただきました。

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白川さんの娘さんは、東日本大震災時、福島県浪江町の請戸地区で津波に遭い、その後放射能の影響で救助に行けず、ご遺体が見つかったのは1ヶ月以上もあと。
娘さんが津波に遭ったのは、仕事を休んで産婦人科に検診を受けにいった帰りで、おそらく新しい命を宿していただろうということ。
混んでるからと普段は通らない海側の道を車で帰宅しようとしていたこと。
津波が迫ってくるまでに娘さんが携帯で送っていたメッセージを白川さんが目にしたときの衝撃。
また娘さんが被災当時乗っていた車のナンバープレートも見せていただき、実際に線量計でその数値を測ってみるということもしていただきました。
自分の周りの大切な人たちを守るために、例えばお水や食料を常備する、救急時の行動などについて考えておくというようなことからでも、来たる災害に備える行動を起こしてほしい、というメッセージ。

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東日本大震災と原発事故から5年以上経っても、衝撃的な出来事はそのままです。白川さんは、最愛の人を失った悲しみや苦しみ、これからを生きる人たちへの思いを歌とともに語ってくださいました。

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後半は、アニメーション『無念』の上映。
『無念』は、東日本大震災と東京電力福島第一原発事故により被災した福島県浪江町請戸地区で、捜索活動に当たった消防団の苦悩を描いたアニメーション作品で、浪江町民の方々でつくる「浪江まち物語つたえ隊」と広島市の市民グループにより制作されました。

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地元の一般の人たちで組織されている消防団の方々たちが、震災当時、実際に経験したエピソードが盛り込まれています。
先の白川さんの娘さんが犠牲になった請戸地区で、消防団員の方々は津波のあと救助・捜索を始めます。しかし日も暮れて瓦礫の中、重機もない状態での救助は難しく、翌日また来るつもりで請戸地区をあとにします。
しかし、請戸地区は原発にも近く、放射能漏れの危険性があるため、翌日救助・捜索の許可はおりませんでした。まだ瓦礫の中や流された車の中で救助を待つ人々がいるにもかかわらず…。
放射能の影響についての詳細な情報が町に入ってこない状況下、当事者の方々は直面した状況の中で精一杯のことをしたにもかかわらず、一人ひとりが背負うには重過ぎる苦悩を背負うことになりました。

震災当時この出来事を耳にしたとき、これまでにないほど胸が締めつけられました。来ない助けを待って亡くなった人、被爆してでも助けに行けばよかったと後悔する人…、想像してもしきれない状況がそこにはあるのです。

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自分の大切な人たちを守るために、普段から災害に備えて暮らすことは本当に大切ですが、危機感は時間が経つにつれて薄れていくものです。
いま一度立ち止まり、月日が経っても災害で犠牲になった方やその家族がその傷痕と向きあっていること、そして自分たちにも起こり得るかもしれない出来事でもあると改めて考えるきっかけになったのではないかと思います。

アニメーション『無念』の鑑賞では、参加者のみなさんに、ご覧になった感想や福島へのメッセージを書いていただきました。


『無念』は、全国各地のさまざまな会場で上映されていますので、まだご覧になってない方で、震災について今少し考えてみようと思われたら、ぜひご鑑賞いただければと思います。
家族や周りの大切な人たちやふるさとについて考えたり、災害に備えるきっかけになるかと思います。

前半と後半の間の休憩今回は、第2回の「福島を話そう」で好評だった福島の「黄金桃サイダー」を。

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お菓子は、福島のおせんべいやクッキー系のものを多めにご提供いたしました。

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これらのお菓子は、「日本橋ふくしま館」にて購入いたしました。

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支援金ボックスには、今回5500円のご支援をいただきました。いつもご協力ありがとうございます。今後の運営に生かさせていただきます。

次回の「福島を話そう」は、少し期間をあけての開催となる予定です。

長い報告文となりましたが、読んでいただきありがとうございます。

次回の会も、お時間許しましたら、ぜひお越しください。