現在、松2期は安定して視聴中とともに、ポプテピもライト勢やってます。
ええ、ライト勢です。ここ大事。
いやー、しかし、慣れって怖いですねえ…
1話に関しては、見た人たちの感想を見ただけで割と頭にきたといいますか…痛かったというか…
しかし今となってはすっかり平気。

さてそんなあたしのポプテピの楽しみ方ですが、基本的には「今週は何が起きるんだろう」です。
今週はスタッフ達がどんな奇想天外な作品を作って来るんだろう、という…
あれ、こんな事、前にも…
そう、あたしの松2期序盤の楽しみ方、
「今回はスタッフ達がどんな馬鹿をやってくれるんだろう」。
すごく、似ている。てか、ほぼ同じやないか。
ただ、あたし自身のこの2つのアニメへの期待の種類は今現在、割と違う方向へ向いている。
それについて、ちょいと書いてみようなんて思ったりしたのが今回の発端。



とはいえ、ポプテピはやはりライト勢なので、メインは松だということを改行後であるが言っておこう。
つまりだ、松が変わったと言いたい。最終的には。
まず、ポプテピが一気にわあっと話題になった時、あたしは2015年の秋のおそ松さん第1話を思い出したのだ。
白黒昭和風で始まったと思ったらいきなりアイドルアニメ(元はゲーム?だったりするのかしら知らない)が始まりびっくりするほどルックスがいいBL制のおそ松学園のF6がオールキャンセルしたと思ったら1人昭和に戻ったのを皮切りにボロが出始めどこぞの少年漫画達の怒涛のパロディに響くチョロ松のツッコミに最終的には27年ぶりな巨人が襲来して…
なんだこれ。こうやって書くとなんだこれ。
当時はやはり、意味がわからないと話題になったものだ。(そしてお蔵入りまで含めて伝説の1話)
みんながみんな混乱したあの状況…今回のポプテピの盛り上がりはそれに完全に重なった。
ただ、言わせてもらうと、カオスさはポプテピの大勝利だと思う。
松をずっと追ってきた身としては、純粋に意味のわからなさ、カオスさとしては負けたな、と思った。
最初に、松2期序盤の楽しみ方が、「次はどんな〜」だったと言ったが、松1期序盤の見る理由もこれだった気がする。これが女子ウケするなんて思わねえよあたし女子ウケもの好きなわけでもないし、むしろ3、40代の男性向けだと思ってたよ。
それでも、下ネタぶっちゃけ苦手だけど、このアニメ、週1のちょっとした楽しみにはなるかな、と思って見始めた。
今のあたしのポプテピのスタイルと同じである。
しかし今、松は2期後半…1期後半もそうだった気がするが、理由が完全に変わったわけではない。
ただ、プラスされたのだ。
これが松とポプテピの大きな違いかな、と思うのだが、
とりあえず、ここまでポプテピを見てきて思ったのは、原作が"クソマンガ"だからなのか、"不条理"、"カオス"、"頭空っぽ"が特長かな、と思った。
対して松、"共感"、"キャラ描写"、"頭空っぽ"が特長かと。
どっちも頭空っぽにして見るもんだというのは揺らがないw
ただ、ひたすら未知の世界に突っ込むポプテピと、どこかリアルなところが松にはあると思う。
あたしは松の、そういうところにもハマってしまった人間なのだ。


おそ松さんのキャラクターの"リアルさ"というのは実に見事なものだと思う。
というのも、アプリや小説などの、違う作者の作品は除き、アニメ本編スタッフのものであれば、回ごとに行動が変わってても、そいつはそいつなのだ。
アニメで見られるのはそのキャラクターの一面にしか過ぎない、というスタイルがあるとかどうとかを雑誌のインタビューかなんかで見た気がする。
てかそもそも1期後半はキャラのB面だとかなんとか…
ただそのB面が描かれた事で、個人的な感覚としてはやはり"キャラクター像が変化"したと思う。
基本的には、松はどの回から見ても楽しめる…と言いたいのだが、回によっては過去回を見てるか見てないかで楽しめる要素が全然違ったりすると思う。
というのも、過去に起きたことはパラレル時空でない限り引きずられるのだ。
それによって、キャラクターが変化していく。
どんどんキャラクターが豊かになっていく。
そして気づいたら、1期序盤とは全く違うキャラ像になっていたりする。
そのキャラクターの"豊かさ"、"リアルさ"というのが本当に松はすごい。
今現在、2期放送中、円盤売上は1/10だもう終わりだなんて言われているが、どうやら枚数的な数字では1万を超えており、普通のアニメなら十分次期濃厚レベルらしく、というか1期1巻は未公開エピソード入ってたりするからね異常だっただけだしその後はまあまあ落ち着いてるからね。
この間のアニメアワードの投票かなんかでは2位に食い込んだし、6つ子達に夢見てた人達を全力で振り落とすかのような構成だった2期前半を乗り越えた人達は十分残っている。
その中で、あたしみたいにおそ松さんという作品の"濃厚さ"に取り憑かれているって人は決して少なくないと思うし、そんな人達が残るように"ふるいがかけられた"という事なのではないかと思っている。


ただポプテピの突っ走り方というのもなかなかに凄い。
OPが本編に対してめちゃくちゃカッコいいというか、あたしも特に2番の歌詞に惹きつけられたものだが、意図としてはクソアニメのOPめっちゃかっこよくして台無しにしてやろうとかいうものだったり、
そもそもアニメ化の企画自体プロデューサーさんが人生のカード切って通したとか、
例のボブネミミッミは箸休めだとか
もう常人からしたら頭痛のオンパレードが起きてもおかしくなさそうだったり。
でもそんな企画だったからこそ今の支持が得られたような気もする。
そして独自路線を我が道を行く状態でゴリゴリ進んでいっている。
この作品ならでは!の詰め合わせだなあ、と。



しかし、松もポプテピもどこかアニメというより、バラエティ番組のような感じがするのは似ているなあと思ったりする。
でもすくなくともあたしの中では両者とも共存しているのは、それぞれ固有の路線を行ってるからだと思うし、それが魅力でもあるからだと思う。
ただ、最初はどちらも似たような路線に見えていたよなあ、なんて今なら思えるだけなのだ。