☆母の終活~心の準備はしておけ~ | 魔導師の庭 ~自分という土壌からあふれでるモノ、コト
母から電話がありまして、こう言われた。

Hallo!! 貴女の欲望を叶える元気系ヒーラー、マダム・ミドリーヌこと金内みどりよん♪

主な用事は9月の兄の誕生日についてだったんだけど、その話が終わった後で

「私ももう88歳だからね(来年です)自分でも最近、いつお迎えが来てもおかしくない感じだな~と思って、死んだ後の事ちょっと話しておきたいから、家に来て」

と言われ

「うん、判った。話しは聞くけど、紙にちゃんと書いておいてくれるとありがたい(遺言を書いておいてくれ)」

と言う会話を実にドライに淡々と電話でした。

「お母さん、そんなこと言わないで長生きしてよ」

とは私は言わなかった。何故なら、母は私にそんなこと言って欲しいとは思ってないと感じるから。私にそんなこと言って構って欲しいほどのかまってちゃんではないと知っているから。

母がお迎えが近いと感じているなら恐らく近い将来その日がやってくるのだろう。


父は往生際が悪い人だった。

その往生際の悪さのおかげで4回も医者から死ぬ死ぬと言われながらも蘇った。
一度は新聞に死亡記事まで出たのにこちらの世界に戻ってきた。

感情的にウエットな人だったけれど、生命力は怪物並みだった。

母は逆に女性にしてはかなりドライな性格の持ち主でプライドが高い。
名家の出なので、常に人に弱みを見せることが好きではなく、涙を見せることも嫌いである。
その矜持が変な方向に走ることもあったけれど、芯の強さは尊敬に値する。

母が私にSOSを出したのは父の認知症が酷くなって手が付けられなくなった時だけだった。

そして父とは別の意味でこの人も生命力が半端なく強い。
父は4度も死にかけたが、母はお産以外では病院に入院したことがない。

幼いころからぼんやりと、この人は周りの手を煩わすことなくスッとこの世から消えていなくなる人なんだろうなと思っていた。
それは、6歳の時に私の昼寝の間に家出をした記憶があるからなのかも知れないけれど、やっぱりそんな気がしている。

父は反対にメチャクチャ周りの人に手をかけさせて死ぬ人だろうな、と思っていたらやっぱりそうだった。

前にも書いたけれど、私はこの手の予見を外したことがない。

「心の準備はしておいて」

母がそう言った。

それが母の願いなのだろう。

だから私もその時にそれを受けれられるように心の準備をしておく。




ここまで読んでくれて

Danke schön ダンケシェーン 
                                                         
Ich liebe dich イッヒ リーベ ディッヒ (日本語で愛してる~)

私はこう生きる!!貴女はどうする?!