あの時の自分の言葉。まだ胸に刺さる。
中学生の時の体罰教師。口癖が「シネ、役立たず、きえろ」だった。毎日少なくとも3回は言われた。
なんで辞めなかった?
なんで逃げなかった?
理由は一つ。
虐待父親の一言「それくらいのことで逃げるようじゃ、社会に出たらどこに行ってもやっていけないからな」
これは私の人生を左右する言葉だった。
社会人になってからも消えない言葉。どれだけ振り払っても、かき消そうとしても、黒い手が伸びて私を掴んで離さない。「おまえはダメな人間だ」と。
克服したと思ってた。ほとんど日常に影響を及ぼさなくなってた。
けど、疲れた時、鬱になった時、顔を見せる。
「よぉ、元気だったか。オレのこと忘れてないよな。まさか忘れてたのか。バカめ、おまえの真実の姿をもう一度みせてやる。おまえは役立たずなんだよ。おまえに価値はない。おまえはどこに行ってもやっていけないからな。それがおまえだ。」
あぁ、コイツは私の中に住み着いているんだ。影をひそめていても、私の中に居る。消そうとすればなおさら出てくる。もういいや、居たいなら居れば。だけど私は生きていく。コイツと共に生きていくよ。