しょうどうがの研修をしました。 | ママゲリア聖子の大阪ロマンチック

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北大阪在住、食いしん坊で呑んべえのなかよし夫婦のいろいろを記録しておきたいと思います。こんなに楽しい毎日、本当に感謝しています。

滋賀県堅田にお住まい椿野充先生こと、ミツル・カメリアーノ氏を講師にお招きして、府美研豊能地区実技講習会を行いました。

本日の講座の内容は、アクリル絵の具を使って描く自画像、題して「しょうどうが」です。

衝動的に描くからしょうどうが。

絵本作家であり、子供たちの造形活動の指導者でもある椿野先生が、湖畔のサイコーに気持ちのよいアトリエから、元気が出そうなアートのアイデアをいっぱい持ってきてくださいました。

参加者のみなさんの、額縁つき自画像の作品をご覧になれば、どれほど愉快で充実した研修会であったかわかるはず。
しかもこの作品、驚くべきスピードで出来上がったのです。
なにしろ、衝動に任せて描いているので!


こちらは、半立体の粘土で作ったしょうどうがを紹介してくださってる椿野先生です。
先生が持参してくださった作品のすべてが魅力的で、どれもこれもみんなやってみたくなります。
先生が子供たちに提案されるアイデアは愛に溢れています。どれも夢中になってはまりそうです。そして、出来上がったものはきっと宝物になるはず!という魅力を湛えています。


しょうどうがは、最初に画用紙を段ボールに貼り付けるところから始めます。段ボール箱の切り開き方から実演してくださいました。
そして、鏡を見たり、自撮りした写真を見ながら最初はクレパスで。

「鼻の穴から描くんです。」

鼻の形の輪郭には、線がないから、子供たちにとって、描きにくいものなのです。
キレイに描こうとしたら、ダメみたい。
むっちゃスピーディー。

「なのに意外と似て描けるんです。」
と、参加者から驚きの声。



次に、サクラクレパスから発売されている「クイックペイント」というアクリル絵の具で描いていきます。この塗料は、ターナーから発売されている「イベントカラー」と同様に、発色がよくて、乾くと耐水になる絵の具です。

12色の絵の具を牛乳パックと段ボール箱で作ったコンテナで管理する先生のアイデアが素晴らしいです。
参加者に持ち寄ってもらった牛乳パックを使って、私たちも作ってみました。


どの色も鮮やかだけど、強いピンクがより作品に迫力を添えます。

自画像が描けたら、次は段ボールで額縁を作ります。

ハサミで欠片にカットして木工用ボンドで貼り、こちらもクイックペイントで色をつけていきます。

なんだ!この自由さは!






その他にも、鯉のぼり、凧、巻物、豆絵本、エコバッグ、Tシャツ、粘土で作る島等々、たくさん紹介していただきました。

年間の計画をたてるときのヒントも承りました。


昼食を挟んで午後からは、色鉛筆を使った作品を描きました。先生の描かれた絵本でも、色鉛筆の魅力が存分に発揮されています。

中でも「ありがとう  THANKS」という絵本は、地球で生きている人なら誰もが勇気をもらえそうな文章と、色鉛筆画の技法の両方が描かれている作品です。

黄色のぐるぐる渦巻きと、黄色の正三角形からスタート。

赤、青の三原色を重なり合わせて塗ったときの色の変化に気付きましょう。
色相環のようにグラデーションに見えるよう、色鉛筆を重ねていきます。

塗り重ねる時の鉛筆のタッチも、いろいろに試してみるといいらしい。



最初に描いた黄色のぐるぐる模様が浮き上がって来ているのが効果的です。

まるでこんぺいとうのようなギザギザした輪郭が楽しい。
カラフルなこんぺいとうの周囲には、黒、グレー、白の無彩色の色鉛筆で思い付くままに模様を描いてみましょうって。
名付けて
「宇宙こんぺいとう」。

美しい作品を並べて、記念撮影をしました。
楽しい時間を共有できてよかった。


真夏の湖水浴でにぎわうシーズンは、休業中だそうですが、琵琶湖畔の真野の浜辺に面して建つ、小さな絵本とせっけんのお店「宇吉堂」に先生のアトリエがあります。

ここで過ごす癒しの時間も、参加者のみなさんにぜひ体験していただきたいと思います。

椿野先生、ありがとうございました。
参加者のみなさんも、ありがとうございました。

参加者のお一人が、夜になって、小学生のお子さんが、おかあさんが作ってきた作品に興味津々で、
「こんぺいとうの描き方を教えて」
とせがまれ、ご飯も後回しにして熱中していると教えてくださいました。

根気がいるはず。だけど、出来上がりの美しさには自分でもうっとりするような作品になりますよね。

早く、図工の授業でもやってみたいですよね。